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未来の世界にいるぼくら 21.6.14

現在BSプレミアムでは、『ウルトラQ』と『ウルトラセブン』が一話から放送されている。
ご存じのように両方とも特撮番組であり、放送当時の技術では考えられなかったであろう未来の描写が時折出てくる。
それが、今、ごく当たり前になっている。

たとえば、『セブン』の隊員たちは、腕時計型のテレビ電話で会話をし、『Q』でも、「東京と九州を三時間で結ぶ」というロケット型の弾丸列車が出てくるが、これは(リニア)新幹線のことだろう。

さすがに放送当時、僕は生まれていなかったが、腕時計型のテレビ電話はその後の特撮番組に登場した。
どういう原理なのか不思議には思っていた。
もう少し正直に言えば、「そんなのあるわけねーじゃん」と。


つまり、僕たちは、かつて思い描いていた「未来」の中にいるわけだが、当時よりも便利にはなったが、幸せになったかと問われたらどうだろうか。

僕個人で言えば、昔は中高年が主役の見応えがあるる「大人向けのドラマ」が存在していたのだが、今では、その時間帯の多くを「恋愛キュンキュンドラマ」が占めてしまって、とても残念な気持ちではある。なんなら、みなさまの受信料で成り立っているあの局ですら、それっぽいドラマを放送するのだから、ギャフンと思わず死語を漏らしてしまう。
そもそも、最初に触れた『ウルトラ』シリーズ、特にセブンは、現在の特撮番組のような子供向け描写は抑えられていて、大人の視聴者にも耐えられる名作が数々あることはご存じだと思う。

作中の「未来」に今、僕たちはいるわけだが、はたしてその技術は僕たちを幸せにしてくれたのか――。


ま、目先の問題としてはワクチンがどうなるかが気になるところではあるけれど。

そして、5年後10年後

科学は今よりも確実に進んでるだろうけど、日常の幸せは果たして取り戻せているかどうか……。




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