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過去の読書記録ノート

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過去の読書記録ノートの内容をnoteに書き直しています。
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記事一覧

谷崎潤一郎「春琴抄」

昔の読書記録ノートの紹介。

谷崎潤一郎「春琴抄」

私が、この作品を読む前に知ってた作品内容は次の通り。

「盲目の女性春琴に仕える佐助は、師を慕うあまり、ついに自ら失明してしまう」

というもの。

この時点で抱いていた春琴のイメージは、美しくてはかない、繊細な女性だった。

だけど、読んでみたら全然違った。

滅茶苦茶わがままで自分勝手で弟子に手をあげるしやりたい放題のお嬢様。

それに比べ

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細谷 功「地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」」

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細谷 功「地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」」

この本は、勝間和代氏が推薦してたもの。

フェルミ推定とは、例えば、「日本に電柱は何本あるか?」などのように、数を把握しにくい数字を、少ない情報を元に短時間で導き出すやり方のこと。

フェルミ推定のポイントは、物事を抽象的に、単純に、全体的に考えること。

普段から鍛えることができるし、謎かけなんかも日頃

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「レジ待ちの行列、進むのが早いのはどちらか するどく見抜き、ストレスがなくなる心理術」

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「レジ待ちの行列、進むのが早いのはどちらか するどく見抜き、ストレスがなくなる心理術」

1時間半ほどで、あっという間に読んでしまった。

本書は、心理学者により、心理学の視点から書かれた、簡単に応用できる見抜き方の本である。

著者によれば、「観察力」と「推理力」を鍛えるだけで、誰でもあらゆる物事を正しく判断できるという。

タイトルにあるレジ待ちの列の例で言えば、

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林真理子「年下の女友だち」

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林真理子「年下の女友だち」

本書は、そこそこ売れてるイラストライター竹下エミ子の元に、様々な悩みを抱えた年下の女友だちが相談にくる、という内容。

どの女の子も、一見幸せになれそうなのに、なぜか幸せになれない・・・。

容姿も良く、お金もあるのに縁遠い女とか、美しい男しか愛せない女とか・・・。

要は、あまりうらやましくはないんだけど、ちょっと気になる女たちのエピソ

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田辺聖子「ラーメン煮えたもご存じない」

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田辺聖子「ラーメン煮えたもご存じない」

これは、以前「夕刊フジ」に連載されていた「それいけおせいさん」というコーナーを文庫化したもの。

田辺聖子のエッセイって初めて読んだんだけど、彼女の書く小説からは想像できなかった、新たな面を発見できた。

例えば、講演が嫌いなこと。

それと、意見を求められても即座に自分の考えを伝えることが苦手なこと。

だからかな・・・?

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東野圭吾「毒笑小説」

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東野圭吾「毒笑小説」

今回のは、前作の「怪笑小説」に比べて、笑いの要素が少なかったように思う。

その代わり、ミステリーっぽい感じとかが目立った気がする。

「女流作家」とか「本格推理関連グッズ鑑定ショー」とか。

「つぐない」なんかは、ちょっと切ない話だった。

ま、為にはならないけど、たまにこういう本で息抜きもいいかな。

(過去の読書記録ノートより)

この本

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東野圭吾「怪笑小説」

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東野圭吾「怪笑小説」

初の東野圭吾作品。

本書は、短編集なんだけど、ミステリー作家が書いたとは思えない面白さ。

例えば、「鬱積電車」なんかは、頻繁に電車に乗る私にしてみれば本当に「あるあるっ!」って感じで吹き出してしまった。

赤の他人同士だから、みんな無表情だけど、心の内ではたしかにこんなこと思ってるんだろうなあって思う。

あと、結構気に入ったのが「動物家族

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田辺聖子「恋にあっぷあっぷ」

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田辺聖子「恋にあっぷあっぷ」

今回の主人公アキラは、田辺聖子の小説には珍しい既婚女性。

ヒロシという夫がいながら、隣に引っ越してきたジツのことが気になり、その上年配の鷹野氏にもひかれ、まさに"あっぷあっぷ"している。

私は、最初からヒロシには良いイメージを持っていなかったから最後に離婚したというのはすごい納得。

ただ、鷹野氏が死んじゃったのが大ショック。

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田辺聖子「どんぐりのリボン」

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田辺聖子「どんぐりのリボン」

めっちゃ面白かった!!

今回の主人公・藤井五月は25歳。

私と同じくらいの年だから、考えや悩みや関心が似ていて、すごく共感できた。

この本は、初版は1986年かそこらに出てる。

まさに、私が生まれる前年だし、色々と通ずるものがある気がする。

しかし、終盤、五月の気になる人の町が災害に見舞われる。

そのことが、何だか去年起きた

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「さぁ、才能(じぶん)に目覚めよう あなたの5つの強みを見出し、活かす」

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「さぁ、才能(じぶん)に目覚めよう あなたの5つの強みを見出し、活かす」

これは、勝間和代さんが自身の著書の中で紹介していた本で、ストレングス・ファインダーという独自のテストによって、自分の強みとなる才能(資質)を明らかにするもの。

本の表紙の内側にIDが印刷されていて、ネットからアクセスし、IDを入力してからテストを受けられるようになっている。

私の強みは、公

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村上春樹「ノルウェイの森(上・下)」

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村上春樹「ノルウェイの森(上・下)」

村上春樹の小説を読むと、「村上ワールド」って言われている理由が分かる気がする。

独特の世界観があって、謎が多くて・・・。

私は嫌いじゃないけど。

この作品では、冒頭主人公のワタナベと直子が雪山を一緒に歩いている描写があるんだけど、一体いつの話なのかがよく分からない。

(過去の読書記録ノートより)

この本を読んだのは、2

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清水克衛【監修】『図解「読書のすすめ」店長が語った「強運を呼ぶ本屋さん」の成功法則実践ノート』

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清水克衛【監修】『図解「読書のすすめ」店長が語った「強運を呼ぶ本屋さん」の成功法則実践ノート』

結構役に立った。

最近、こういう"ツキを呼ぶ"的な本にハマってるから、共通事項が見えてきた感じがした。

「自分の心を信じる」

とか

「いつも笑顔でいる」

とか

「感謝する」

とか。

いつか訪れてみたいな。

「読書のすすめ」

(過去の読書記録ノートより)

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田辺聖子「ダンスと空想」

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田辺聖子「ダンスと空想」

今回の話は、主人公を含む登場人物の年齢は少し高め。

独身アラフォー女子たち「ベル・フィーユ」の、楽しく愉快な日々を描いた物語。

服飾デザイナーである主人公カオルをはじめ、編集長やダンスコーチなど、みんなそれぞれ仕事を持って自立して生きている。

よくしゃべり、よく食べ、よく遊び、まさに人生を謳歌している。

この本を読むと、小さなバーや

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福島文二郎「9割がバイトでも最高の感動が生まれるディズニーのホスピタリティ」

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福島文二郎「9割がバイトでも最高の感動が生まれるディズニーのホスピタリティ」

やっぱりディズニーってすごい。

ディズニーの掲げるミッションは、

「すべての人にハピネスを提供する」

というもの。

そのミッションを実現するために欠かせないのが"ホスピタリティ"の精神。

これは、マニュアル化することのできない、だからこそマネされることのない「おもてなし」の心。

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