Zen Kamiji

高校生向け交換留学→立命館/アメリカンDUDP(共同学位プログラム)と2回留学して、留…

Zen Kamiji

高校生向け交換留学→立命館/アメリカンDUDP(共同学位プログラム)と2回留学して、留学関係業務の大学職員(@国際教養大学)で溜めたお金でまた留学(@トロント大学/OISE M.E.d)して留学と大学制度/大学の国際化について勉強し、永住権取ったのでPhDに行こうと思ってる人。

最近の記事

番外編:録画ウェビナーやってます。

こんにちは。専門知識があると、それに関わるお仕事も自己プロデュース出来るものでして、大学+産業ネタという所でこういうのやっております↓ https://www.jetro.go.jp/events/tor/7635e0f2bfc3dfe5.html

    • 番外編 「UofT/OISEで大学院行って学んだことは、今のお仕事でどう活かされているか」

      こんばんは。本業とそれ関わる勉強、自分のPh.D.出願準備で夏場は読み物とまとめばかりしてこっちの話を書くのが進んでいませんが、海外大学院志望の皆様(そもそもそれで始めたんだろこのnote)には、「進学・修了して、実際どうなんよ」と思われる方も少なくないと思いますので、今回は「そこで得たものが(私の場合)仕事にどう活かされているか」について書こうと思います。 まずは私の経歴のおさらい(詳細は過去の投稿参照) ・高校で留学→大学で留学 ・大学の留学(派遣)のお仕事してて「…自

      • 1-3-2 制度理解≠体験談:先輩や!海外進学志望勢のお気持ち話は!何人聞いても!制度理解にならない!(本編)

        こんにちは。昨日5回目のワクチン打ったので理論書読んで解説付けるほど元気でもなく、こちらをつらつらと書いていきます。(写真は本棚から大学関係の一部) 私は以前(2013/03-2019/08)と国際教養大学(AIU)で勤務しており、最初の3ヶ月以外は全て国際センターで「ヨーロッパ留学の中の人」のお仕事、「同大学最大の売り」であり「学生にとっては卒業要件」である、1年間の留学の事務的な諸々(通称「留学派遣」の仕事)をしていました。(コレね。https://web.aiu.ac

        • 1-3-1 制度理解≠体験談:先輩や!海外進学志望勢のお気持ち話は!何人聞いても!制度理解にならない!(序)

          こんにちは、ご無沙汰しております。 …本業+自分の進学対策+生活が忙しくて、余力で書くこちらに回す資源が無く。 さて、このシリーズを書く上で一貫したテーマは「いかにフツーの人が上手に情報を活用して留学/海外進学をするか」です。 フツーの人というのは ・中の中〜上ぐらいの公立高校に行ってる(最初から恵まれた環境で、"上"の高校に行き、機会も情報もある人は好きにしなはれ、と思ってる) ・実家は太くなくて、親/保護者も大学に行くことには前向きだが、出来たら金かかる私立じゃなく国

        番外編:録画ウェビナーやってます。

        • 番外編 「UofT/OISEで大学院行って学んだことは、今のお仕事でどう活かされているか」

        • 1-3-2 制度理解≠体験談:先輩や!海外進学志望勢のお気持ち話は!何人聞いても!制度理解にならない!(本編)

        • 1-3-1 制度理解≠体験談:先輩や!海外進学志望勢のお気持ち話は!何人聞いても!制度理解にならない!(序)

          冬休み用読み物 Q:海外大学行きたい、は良いとして何が目的か。(その目的に応じてどういうルートがあるのか。)

          秋口忙しくメインの続きは滞ってますが、意欲がある方々、意欲は良いとして、何をやりたいかについては雑な話が多い(そりゃ行ったことものを想像と憧れだけで言うから仕方ないけれども)ので、そういう高校生が冬休みにちょっと落ち着いて考える用の小咄を。結論を一言で言うと「学位を取るかどうか」がポイントだと思っています。単に「海外なら何でも良い」なら交換が一番簡単で安いが、学位を取るかどうかでルートが変わってきます。…じゃあ、そもそも学位とはという話で…。(※写真はがOISE分は12/8に

          冬休み用読み物 Q:海外大学行きたい、は良いとして何が目的か。(その目的に応じてどういうルートがあるのか。)

          1-2 説得出来ないのは自分の説明が悪いから?:親や大人は何を見て/何が見えて、どのように考え…だから反対するのか。

          (※写真は卒業生枠で入れるトロント大学のRobarts Library13階からの眺め) 前回はゲームとルールとしての制度について「ルールを分かっていないとゲームは出来ないけど、海外進学というゲームのルール分かってますか?」という話をしました。 今回はその続きと「それについてどう話すか」についてです。 ゲームとルールを ・調べること ・理解すること は ・ゲームを理解している人は、知りたい/知るべきことを分かっているので上手にルールを調べられる ・ルールを上手に調べられる

          1-2 説得出来ないのは自分の説明が悪いから?:親や大人は何を見て/何が見えて、どのように考え…だから反対するのか。

          並の高校生が海外進学を考えるのを助けるために 1-1 制度を理解する、とは?:ルールとゲーム

          (※背景画像は権威によって素人をビビらせ、根拠無い業者よりも説得力を持たせるためだけに載せた学位記です。) 両親に「高校進学を反対された」という話は流石にこのご時世聞きませんが、「大学進学を反対された」は「女性で理系」となるとまだ少なからずあり、同じ大学でも「海外進学は反対された」というのはよりあり得る話ですが、同じ進学でもこれらの違いは何でしょうか。 二つ目の「女性で理系」というので親があげるのは「結婚出来ない」という理由ですが、その言い方を構成する要素をもう少し考える

          並の高校生が海外進学を考えるのを助けるために 1-1 制度を理解する、とは?:ルールとゲーム

          並の高校生が海外進学を考えるのを助けるために 〜はじめに

          私は入試/Admissionでも、高大接続でもなく、高等教育制度とその国際化の専門家、「主要国の高等教育がどういう歴史的経緯や目的を持って今の制度の在り方に至り、それが現在どの様に国内外の制度的に維持・運用され、また他国からの学生が留学するにあたってどういう意味を持つのか」を日々考える人です。 その制度の専門家として ・情報をどう探し ・それをどう「上手に」読み(そこからどういう所に注意して、どういう情報を得るのか) ・それを元に「正しい」判断をどうするか(正しさの根拠の置

          並の高校生が海外進学を考えるのを助けるために 〜はじめに

          【予告】取り急ぎこれ書きます…。

          仕事が決まってバタバタして1年程放置してましたが、一旦仕事してる人の院進学話は保留して、高校から進学したい人向けの話を書きます。 海外進学についての相談をボチボチ聞いたり受けたりする様になり、行きたい気持ちだけでぜーんぜん皆さん制度を理解してないし、調べる技術も持ってないし(しょうがないとは思う)、スコーンとエリート大学行ける程実家が太いわけでも無いし、それで残りの夏休みを無駄に過ごしたり、ドヤ顔したい人のお気持ち体験談に流されて意識だけ高い事をしたり、悪い業者に騙されたり

          【予告】取り急ぎこれ書きます…。

          海外大学院に向けての勉強法1-1『何故編:概論、「学生じゃなくなってしばらくしてから、海外進学を目指して勉強するってどんな事か」』

          こんにちは。 前回の予告からは少し遅れましたが今回は『1-1 何故編:概論、「学生じゃなくなってしばらくしてから、海外進学を目指して勉強するってどんな事か」』について書いていきます。 長いので最初に一言でまとめると「志望動機: でも単に志望動機を書く…だけじゃなくその先を見据えると後から得をする(経験則)」というお話です。 1 :そもそもの話自分の中での志望動機:そもそも、何故進学を?しかも海外で?そもそもの話ですが、何故大学院への進学を(Q1)、しかも海外でしよう(Q

          海外大学院に向けての勉強法1-1『何故編:概論、「学生じゃなくなってしばらくしてから、海外進学を目指して勉強するってどんな事か」』

          海外大学院に向けての勉強法1-0:予告

          こんにちは。生活上のこの先の仕込みを色々しておりまして、しばらく間が空いてしまいました。 前回ランキングの話をしそうな雰囲気で終えましたが、丁度今年の秋冬に国外の修士課程に出願しそうな友人知人が居るため、そこへの話を兼ねて何をどの程度勉強する・したか、をまとめていこうと思います。 予定としては、 1-1 何故編:概論、「学生じゃなくなってしばらくしてから、海外進学を目指して勉強するってどんな事か」 1-2 中身編:何を・どの様に・どの程度、スケジュールから考えてみる(格安

          海外大学院に向けての勉強法1-0:予告

          海外大学院・専攻選び…の前の「探し方」③基本情報の探し方

          こんにちは。 少し忙しかったので間が空いてしまいましたが、今回はどんな・どのプログラムに行くか…の前の「各国大学/大学院の制度+留学」についての情報のある場所をいくつか。 今回も「淡々と粛々と、制度に則ってやっていく」「エージェントや商用サイト、個人の感想・お気持ちブログよりも公的情報源!(各国大使館、教育交流組織、その国の大学関係組織が主催する"Study in ○○")」をモットーにやっていきます。 公的情報を自力で読むのは少し難しいですが、ここで敢えてそれを勧める

          海外大学院・専攻選び…の前の「探し方」③基本情報の探し方

          海外大学院・専攻選び…の前の「探し方」②何を、どうやって探して、どこを見る?

          ※はじめに:既に分野として確立されてるResearch degree志望の人には、このレベルの話はあまり該当しないかもしれません。 こんにちは。 前回は大きな話として「”海外進学に関して”そもそも学位とは?」について書きました。今回はそれを踏まえてプログラムと専攻/コースの探し方(…の基礎となる考え方)、を書いていきます。 ここでのポイントは(相変わらず)「組織と構造で考える」という事です。大学の組織・構造は国毎に違いますが、一般的には下記のような「容れ子」になっていま

          海外大学院・専攻選び…の前の「探し方」②何を、どうやって探して、どこを見る?

          海外大学院・専攻選び…の前の「探し方」①何が問題なのか

          あけましておめでとうございます。 突然ですが問題です。 Q1: 次の同じ大学の農業経済学の修士課程の「制度的」な違い、と「実質的」な違いはなんでしょうか。 MSc Food, Agricultural and Resource Economics MFARE Food, Agricultural and Resource Economics Q2:​この大学のGender StudyのMAプログラムは1年と2年の物がありますが、「制度的」な違い、と「実質的」な違いはなんで

          海外大学院・専攻選び…の前の「探し方」①何が問題なのか

          国外・海外院進学…の前に「制度として考える」"大学"とは?

          こんにちは。 これを読んでいるという事はある程度、"大学"や、(特に仕事をし出してからの)海外進学というものに興味をお持ちかと思いますが、そもそも"大学"とはなんでしょう? この「そもそもの問い」を真面目に考えないで、進学を考える、というのは私には「それが何であり、自分が対価(時間・費用・機会損失)と引き換えに何を得ようとしているか」を考えないで、「よく分からないけど、何となく良さそう」という感覚を根拠に、高級車を買える程の出費をするという、なんとも不条理な支出に思えます。

          国外・海外院進学…の前に「制度として考える」"大学"とは?

          自己紹介と経緯

          こんにちは。今後の内容にも関わってくるのでこちらで自己紹介をまず。 先述の通りトロント大学Ontario Institute for Studies in Education(OISE)のM.Edプログラムを終わりかかっている(今学期で最後、且つ課題は全て出した)Kamijiです。 ここに至った経緯は以下の通りです。 ・滋賀県某郊外のベッドタウンの市立中学を終え、高校1年生で、高校の交換留学団体(PIEE、何故か今は会社になってるが当時は非営利)経由でアメリカに1年留学

          自己紹介と経緯