マガジンのカバー画像

ライティングスクール課題集

18
運営しているクリエイター

2018年3月の記事一覧

春はあたたかで苦しい。

春はあたたかで苦しい。

子供の頃の春といったら新学期、クラス替えの季節。元来人見知りだったワタシにとって、新しい友達や担任の先生との関係を築く作業というのは無駄な緊張を伴うものだった。中学、高校は部活というシェルターがあったので教室での緊張を忘れることができていた。どこかめんどくさい性格な割に、大きな決断をするときにあまり迷わないワタシは、あっさり東京の大学を選ぶこととなる。当時、地元の新聞には県内の受験生がどこの大学に

もっとみる

ライティングスクールに入った話

今年に入って毎日noteの投稿を続けている。3月に入っても続いているから、私としては、がんばっている。

飲み会を終電で帰って、日付が変わるまでの30分で書いたこともある。仮に、私が1日投稿を休んだところで

「Yukiさん、今日投稿してないねー」

と、気付いてくれる人もいるかも知れないが、だからと言って責められるわけでもないし、クレームが付くわけでもない。ペナルティが課されるわけでもない。誰か

もっとみる
東京お遍路①資生堂パーラーで雨宮まみのミートクロケットを食べる。

東京お遍路①資生堂パーラーで雨宮まみのミートクロケットを食べる。



旦那さんの出張にかこつけて、親に赤ちゃんを預けて東京に出かけることにしました。

久々の東京。久々の一人だけで過ごす時間。

一週間前くらいから心が浮き足立って、赤ちゃんが泣いても全然イライラしません。

授乳の時間になるごとに、スマホ片手に行きたい場所やイベントを何度も何度も調べて、頭の中で予定を組み立てます。

美術館に映画館。おいしいもの、買いたいもの。
東京には新しくて美しくてきらびや

もっとみる
”書く私”を育てるクリエイティブ・ライティングスクール、始まります。

”書く私”を育てるクリエイティブ・ライティングスクール、始まります。

自分一人で「書く力」を育てるのには限界がある。優れた書き手の育成にはプラスのフィードバックが不可欠。ならば大勢でやってしまおう!
月2回の課題提出と、みっちりフィードバック&客観視のワークを通じて、表現者としての足腰を鍛えます。

利益度外視で丁寧に見る予定なので募集人数は少なめです。わりとスパルタです(笑)でも、書きたいことがある人、表現力を伸ばしたい人にとっては最高の環境だと思いますので、もし

もっとみる
いまなら、どこにだって行けるだろう。

いまなら、どこにだって行けるだろう。

髪を切るとすごい心が軽くなる。もっと言うと、お得意の美容室で髪を切ってもらうとすっきりして、安心できる。その美容室には犬が3匹いて、人懐っこく足元にやって来て、膝の上にのせろと目で訴えてくる。こちらの体感時間1分ほど粘った後、膝に上げてもらえないとわかると、あっさり他の客のもとへ行く。なんと愛らしい後ろ姿!それ見たさに、わたしは美容室で犬を抱き上げたことがない。誰かにしてもらうシャンプーは気持ちが

もっとみる
水の発言

水の発言

音を立ててパイプ椅子から立ち上がっての第一声は意外に印象の薄い声だった。

「こんにちは、初めまして。水と申します。あ、みなさんもうご存知ですよね。だから初めましてっていうのも変なんですけど...」

周囲がもう少し驚くと思っていたのかも知れない。それに反して多分、思ったような反応ではなかったのだろう、水はちょっと恥ずかしそうに下を向いた。

「いま、私はみなさんとお話をするためにこのかたちをして

もっとみる
見果てぬ夢、見続ける夢

見果てぬ夢、見続ける夢

昨日は3月11日。
震災当日の14時46分を境目に人生が変わってしまった人がたくさんいる。ワタシに出来ることといえばあの日を思い返し、思いを寄せることぐらいだろう。そして今を生きているワタシを内省する機会にもなっている。

ワタシの父のこと。
亡くなってから17年の月日が経過した。ガンが発覚し転移していると宣告されてから3ヶ月程で亡くなったのだが、それまでの1年間の彼の行動がなんとも言えない気持ち

もっとみる