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一人暮らしのおうちで、

今夜は十六夜、

つるりとした滑らかな質感、

この心が、晶子のように

溶け合うくらい、

柔らかそうでしなやかで、

そう、ぜんぶ特別。

夜間飛行を楽しんだ星たちは、

漢字、平仮名、片仮名。

狂おしくてありふれた、

安全で簡単で、

終わるために始まり、

ワンダーランドに迷い込んだアリスは、

乾いた空気が運んでくる淡さとせつなさは、

今もまだ、この身に

もしも出会わなかったら、

たくさんの一人きりの時間を重ねて、

ああー、今日のいろいろが

成長とか向上とか、

美しい外見に美しい心が宿るのか、

どうすれば晴れ渡るのかと思うけれど、

夜の眠りは、

一人きりだけど淋しくなくて、

もう、なんでなんだ。

たった一枚きりの、

31文字に込めるささやかな想いも、

もうしっかり大人なのに、

言葉は力そのもので、

この気持ちも、泣くことも。

ああ、眠れない。

彼女の歌を知ったから、

この気持ちって、何なんだろう。

どこで落としたか、覚えていない。

水に溶けてゆくお塩を見て、

電車の中、切り花とみだれ髪

その気持ちをほどくために、

もしもそうなら、

重なる蝉の声、

そして、星をぱくり。

私を奪ったのは、

相手が何を選んでも、

背徳とか。不道徳とか。

人を好きになる一瞬のその前と後で、

大丈夫かどうかはさておき、

薄いはずの掛け布団ですら

年にたった一度きりの

朝一番なのに待合室は混んでいて、

布団をはいで、水に体を

遠いはずのそのすべてが、