夜間飛行を楽しんだ星たちは、
見上げれば音ふる夜の流星群神話の星が地上に降り来る
(MIAGEREBA OTO HURU YORU NO RYUUSEIGUN SHINWA NO HOSHI GA CHIJOU NI ORIKURU)
天から星が降るときは、無音のようで、でもかすかな
音が聞こえる気がする。
小さな鈴が早い風に撫でられて発するみたいな高い音が、
ハンドチャペルの重厚な余韻を残しながら優しく
消えてゆく。
頭上には夜の漆黒と、そこに散りばめられた清潔な白を
纏う星たち。
神話を宿し、地上に優しく降りて来る。
すとんすとんすとん、すとんすとんすとん。
目には映らない放物線を描きながら、ゆっくりと着地する。
夜間飛行を楽しんだ星たちは、地上に降りて旅の疲れを
解いたあと、どこに向かうのだろうか。
美しい神話を人々の夢の中に届けるため、森で密かに
準備しているのかもしれない。
読んでくださって、どうもありがとうございます** きらめく50音の中から掬い上げた31文字が、 あなたに届くとうれしいです。 今日も明日も、あなたの毎日が素敵な日々でありますように。 あなたの人生と世界が、優しいものでありますように。 すずき春