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「部屋と書と掃除機と私」ー中嶋敏生「止まれ」ー

   現在、Cyg art galleryでは岩手県北上市在住の書家・中嶋敏生の個展「止まれ」を開催中です。今回の展示で中嶋は、和紙も墨も使わず自宅の家具や本、おもちゃの標識などを使って作品を制作しました。この記事では、「止まれ」と書の関係を意識しながら、展示を鑑賞するポイントを探っていきたいと思います。 中嶋敏生の経歴   中嶋敏生(なかじまとしき)は1989年岩手県生まれ。高校時代から本格的に書を学び、2011年に岩手大学書道科を卒業。2016年に地方公務員を退職し書

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古田和子「モーメント」を開催中

現在、Cyg art galleryでは山形在住の画家・古田和子の展覧会「モーメント」を開催中です。展覧会の詳細はこちら(Cygウェブサイト) 今回は、作家からお伺いしたお話やスタッフが感じたことを記事にしてみました。どうぞお付き合いきください。 展覧会に寄せて・古田和子の言葉 数年前に、海に潜った時の経験が忘れられない。 海に潜るために、まず潜り方を教わった。 肺を膨らましたり萎ませたりすることで、体が浮いたり沈んだりすることを知ったが、これがなかなか難しい。 陸の世

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マナトマリ「Living」開催中です。

 ただいまCyg art galleryではアートユニット・マナトマリさんによる展示「Living」を開催しています。  マナ(高橋真菜)さんは1992年、岩手県生まれ。県内で学校の先生をしながら、自身の中で独自に進化(ガラパゴス化)した不思議な生き物たちの姿を「マナパゴス・マーチ」と名付け、様々な素材を駆使して作り出しています。マリ(吉田真理)さんは、マナさんと同じく1992年、埼玉県生まれ。大学卒業後に一度埼玉県で就職したのち山形県に拠点を移し、2020年からは南陽市で

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ART BOOK TERMINAL TOHOKU 2021 開催中です。

ご無沙汰しております。Cyg art galleryです。 実は、この7月に盛岡市内丸から盛岡市菜園に移転をいたしました。(noteでのお知らせが滞っており、すみません、、)新店舗は、パルクアベニュー・カワトク cube-Ⅱ の地下1階。盛岡の老舗百貨店で新たなスタートを切りました。 内丸ではたくさんのみなさまにお世話になり、感謝がつきません。新店舗でも、楽しんでいただける企画を開催すべく励んでまいりますので、これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。noteも復活して書

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プレイリスト oyasmur|Utopia anone に寄せて

Cyg art galleryでは、ただいま秋田県出身のイラストレーター・oyasmurの個展を開催しております。 oyasmurの作品を見ていると、過去、未来、いま、夢のなかと時空が入り混じったような、自由に行き来できるような、不思議と懐かしい感じがします。パチリと1枚の絵であるのに、音楽の1曲くらいの短い時間の流れがあるような。そんなことを思いながらご本人とお話しすると、音楽がとてもお好きなのだとか。 そんなつながりもあって、作品の背景をすこし紐解くために、oyasm

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ART BOOK TERMINAL TOHOKU 2020好評開催中

今年も本のお祭りことABTTを開催中です。今回は86もの出品作品が集まりました。エッセイ、銅版画集、詩集、アートブック、写真集など、多岐にわたる本の形をした表現が楽しめます。 今年は初の試みとして、実店舗会期中に合わせオンラインショップでも全作品の販売を行っています。この状況下で、なかなかCygまで赴くのを躊躇っている方も多いのではないでしょうか。ぜひこの機会に、お家でABTT作品をお楽しみいただけたらと思います。 ちなみに、この8月よりオンラインショップがリニューアルい

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大槌秀樹|分断と祈り 開催中です。

Cyg art galleryでは、7月26日(日)まで 大槌秀樹「分断と祈り」 を開催中です。 また、特別企画として実店舗展示のほかにライブサイトを同時開催しております。こちらでも作品をご覧いただくことができます。今後も更新して行きますので、ぜひ併せてご覧ください。 * 大槌は1981年生まれ、東北芸術工科大学大学院修士課程実験芸術領域を修了し、現在は山形県を拠点に活動を続けています。空洞化した中心市街地や、東北に存在する消滅集落や廃村を舞台に、その中に身を投じた行為を

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道具と材料の話

木材 6月の展示では、今年の冬から春に故郷遠野の産直から仕入れた木材を多く使った。産直なので木材の値札にも加工者の名前が記名されている。恐縮だがお名前を出させていただくと、仕入れた木材加工者はすべて菊池光典さんという方で、おそらく木工職人の方と思われる。まな板より大きく長いものから、手のひらにおさまる小さな木口まで豊富な種類が販売されていた。 クリ・ヒノキ・トチ・クルミ・キハダ・ミズキ、さまざまな種類の落葉高木が木目にそってちょうどいい大きさとかたちに加工され安価で販売さ

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川のほとりに

古本屋で見つけた1冊の本の話。 ❝ ぼくらの泳ぐ北上川の深みは、町はずれの橋の下にあった。橋は対岸の遠野街道の基点になっていて、その先の遠野の峠を越えれば海が見えて、眼下に釜石の港町があることをぼくは知っていた。岩手県には細い篠ならばあるが、竹は生えていない。それなのに、竹槍で戦う話が子供たちのあいだにも伝わっていた。そういうある日、ひときわ暑いのに、ぼくらに泳ぐことは許されなかった。正午に重大放送があるという。隣家に集まって、ラジオを聞かねばならなかった。❞    p18

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民佐穂さんの制作過程

現在、シグでは7月5日(日)まで、民佐穂「点景 ーむかしと未来の川のほとりに」を開催中です。 遠野出身のアーティスト・民佐穂さんは、木材のもともとのかたちを生かしたパネルや、物質感溢れる絵具の表情が魅力的な作品を制作されています。今回は、作家本人が撮影した動画を元にその制作過程を辿ります。 1、木材やすり 仕入れた木材の表面、側面、角をなめらかにします。指で木肌の棘がささらないように安全な表面になるまで、やすります。 2、木材にジェッソ ヤスリとヤニ止め処理をした木

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