音と空間の関係性について、引き続き考えています。コロナ禍になり、コンサートに通わなくなって久しい今日この頃。「コンサートに行く」という体験がどういったものだったのか、考えてみました。
音を聞く、という意味では、昨今の配信でも同じ体験を享受できていると思います。でも、何か足りない。何か埋められない穴がある。そう感じるのはどうしてなんだろう。
それって一つは、「コンサートホールやイベント会場に足を
2018年に行った中堅女性作曲家サミットを機に、わたしたち女性作曲家会議(jwcm)は活動を始めました。2020年は計画していた大規模シリーズ企画がキャンセルになったり、その代わりにオンラインシリーズが始まったり、大きな変化があった一年でした。この記事では2020年の活動振り返りや2021年に計画していること、そして寄付についてまとめます。
塩見允枝子短編ドキュメンタリー『Shadow Piec
かつて影なる場所で息を潜めていた⼥性アーティスト。それは果たして本当に過去のものなのか?⼥性アーティストと社会をテーマに始まったシリーズプロジェクト「ダイアローグ:Arts &Women」。初回はjwcm共同代表の渡辺裕紀⼦(作曲家)をホストに、EGSA JAPAN(芸術におけるジェンダー/セクシュアリティ教育を考える会)のメンバーであり、舞台芸術関連アーティストの分析をライフワークとする社会学者
もっとみる三年ほど前に、乗っていた新幹線が吹雪の中で立ち往生し、半日に渡って閉じ込められたことがあった。もう車体が動かせないから、この先はバスで移動する、新幹線を降りてくれというアナウンスが入った。自分は携帯をいじる習慣がなかったので知らなかったが、窓の外では大きなニュースになっていたらしい。他に乗客に続いて、外に出ようと足を踏み出した瞬間、カメラのフラッシュが光った。なんの覚悟もしていなかったので、雪で作
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