ラノベ「暗闇から手を伸ばせ」『2章:薄い暗闇は晴れず。』 その④

「ねぇ、竹筒の水、飲ませてよ。」
「ああ、そうだな。ちょっと休憩するか。羅沙の結界がないから不安だけど。」
先に月人に水を飲ませた。やっぱ飲む時間が長いなぁ。
「ふぅ。ありがとう。」
俺に竹筒を返してくれた。俺も飲む。しっかし、羅沙の符ってよく効くな。本当に水が無くなったりしないんだもんな。
感心しながら月人を見た。体育座りして灰色の空を見上げている。こんな空でも餓鬼どもにとっては希望の空なんだ。

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ラノベ「暗闇から手を伸ばせ」『2章:薄い暗闇は晴れず。』 その③

しばらく歩いていると、ふと疑問が沸いた。
「俺たち、他の餓鬼どもの争いに出くわすって可能性ってある?」
「あると思うよ。」
「あんなたくさんの餓鬼にどう立ち向かえばいいんだよー。」
「僕、このボロボロのナイフしか持ってない。」
「はぁ~。俺は五十鈴を振るしかできねーし。お先真っ暗だぁ~。」
「あ、争いの音が聞こえるよ。」
「え"っっっ?!マジ?!どーしよう!!」
慌てながらも音の方角を確かめた。耳

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ラノベ「暗闇から手を伸ばせ」『2章:薄い暗闇は晴れず。』 その②

歩きながら、愛葉ちゃんと距離を縮めようと積極的に話しかけた。
「あのさ、殺生ってどのへんまで殺生なの?俺、けっこう鬼と「闇の力」をぶっ殺して来たよ?」
「巫女様は殺生はしてないです。浄化と言うか、「闇のねたみ」のもとへ返していると言うか…。」
「そうなんだ。」
「鬼や「闇の力」の消え方が兄さまやおじいさまと違っていたと思いますが。」
「…言われてみれば、そうだよなー。塵になったり燃えたりしてなかっ

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ラノベ「暗闇から手を伸ばせ」『2章:薄い暗闇は晴れず。』その①

『2章:薄い暗闇は晴れず。』

はた。
と、気がついた。
瞼を開けた。
薄暗いなぁ。空は灰色で、やはり太陽は日食のままだ。辺りを見回すと、木がいっぱいある。どうやら森の中の小道ようだ。果物がなってる木が目の前にある。
じーちゃんの姿を確認。羅沙の姿を確認。って、羅沙近っ!

俺は羅沙の腕の中にいた。
「どさくさに、何してんだーっっっ!!!」
思い切り身体を突き飛ばした。
「こりゃ、献身的につくして

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2010/4/14収録。
これは自分で作ったシナリオです。ゲームやアニメにある異世界召喚に憧れるけど、こんな状態で異世界に召喚されたらいやだよねって語ってたコミュを見つけてそれをヒントに作りました。
相変わらずヘルシードがドジやってます。

BGM:♪般若's MIDIの里♪ 般若さん
BGM:- FREEDOM HOUSE 2nd - 氷石彩亜さん

般若さんの曲をMP3に変換したら笛の音色がお

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ラノベ「暗闇から手を伸ばせ」1章 その⑥

さっそく建物の中に入った。ここが光の宮殿かぁ。「光」の力が強いのか?「闇の力」も鬼もいない。しかも明るい。壁につかっている石がほんのりと光っていて、灯りの代わりをしていた。
電気もロウソクもいらない。エコだなー。
「こっち。」
珍しく一声かけてから、巫女ちゃんがすたすたと歩き出した。
長い廊下を抜けて、大広間に出た。
「ここに「光」の御身があったのに………。」
独り言か俺に言ったのか分からないけど

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ラノベ「暗闇から手を伸ばせ」1章 その⑤

「なぁ、その大きな弓はどうやって手に入れたの?」
できるだけ話をしようと、少女にきいた。
「わたしは「光」のもとで巫女として仕えてたの。そしていつか「光」の御身になにかあれば、この弓でお護りするようにと賜ったのよ。」
「じゃあ、矢は?」
「あれは、わたしの巫女としての力。穢れたものを浄化できるわ。」
「あの矢、特大だったね。」
「あまりの蛮行に、怒りがこもってたからね。」
「へぇ~。」
そんな話を

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ラノベ「暗闇から手を伸ばせ」1章 その④

体力が回復したので、出発することにした。
知らないどこかで知らない誰かが襲われてる、と思うと、いてもたってもいられない。
おっしゃっ!俺、頑張る!!
建物を出ると、羅沙の言った通り景色が変わっていた。
元の場所に戻ったのか?と疑いたくなるような、背の高さくらいある草むらになっていた。
「瑞生様、五十鈴の光を。」
「おう。」
五十鈴を掲げた。光は草の向こうの暗闇を指していた。
「出発じゃ。」
じーち

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ラノベ「暗闇から手を伸ばせ」1章 その③

俺たちただは五十鈴が指す光の方へと向かっていた。
幾つもの廃墟を通り抜け、荒れ地を抜け。それでも「世界の果て」っていうだけあって、到着地点はまだまだ遠いみたい。穢れのない空間を作ってくれてても、蒸し暑い空気を吸うのは変わらない。疲労は溜まっていくいっぽうだった。
「あ"ーっ。もうダメ。休憩!」
俺はたまりかねて座り込んだ。
「こんな所で座り込んでしまったら、いつ鬼や「闇の力」に襲われるか分かりませ

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ラノベ「暗闇から手を伸ばせ」1章 その②

草を抜けて廃墟に出た。鬼の群が人間を襲っている。空よりも鮮やかな赤いしぶきが飛んでいた。
映画かアニメでしか見たことない惨劇に、おののきながらも頭に血が上った。
「このーっっっ!!鬼どもぉ!!」
怒りにまかせ、五十鈴を鳴らし鬼たちを消していった。
「早く逃げろ!!」
俺は襲われている人たちに言った。隠れる場所なんてあるのかな?なんて頭をよぎったけど。
「カーーーっっっ!!!」
じーちゃんも奮闘して

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