気候変動対策とは、二酸化炭素排出のことであり、原発は、確かに、運転中に、二酸化炭素の排出はないものの、原発を完成するまでの資源確保・加工など、すべて込みの評価をした場合、LNGや再生エネ技術に優ると言えるのか疑問、さらに、核拡散リスクや高レベル廃棄物問題など問題山積。
中国が原発建設を急ぐ理由は、産業と発電で大量の石炭に依存、気候変動対策で、世界的に石炭利用が狭められ、発電は、原子力発電に依存せざるをえず、それでも、いま、全電力に占める原子力発電の割合は、数%程度止まりであり、運転中54基+建設中24基+計画中36基=114基となり、米国越え。
米政府は、気候変動対策として、2050年までに、いまの世界の原子力発電規模の三倍を提案、それを実現するには、毎年、30基くらい建設しなければならず、今の製造能力、あるいはそのための製造能力を高めても、不可能であり、米政府の無責任な桁の違う非現実的な構想。