【クリスマス】シチュエーションボイス台本

クリスマスにぴったりな、一人用シチュエーションボイスの台本を書きました。
140字以内なので、サクッとスナック感覚で録音・視聴出来ます。

利用規約

・ボイス作品に使用OK!
・本人によるボイス販売や、Skebでの依頼に使用するのも大丈夫です
・口調や性別などの改変はOKです
・使ったら名前とTwitter IDつけて教えてくれると嬉しい(必須ではないです)
・朗読に伴う転載はOK。出典(ツイー

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そこにいる。

テレビの向こう側、ゲームの世界に行きたいと思ったことなんてない。と、言い切ってしまうのは惜しいけれど、真面目に考えて無理だなといつも思っていた。

 ゲームの……例えばRPGの世界は過酷だ。農場経営だってやってられないだろう。何かを使役するのだって、離反されることを考えると恐ろしくてたまらない。

 ただ、そう考えるほどには、ゲームの世界に恋い焦がれていて。

 はじめから、あの世界に生まれ落ちた

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スキ、ありがとうございます!
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【番外編】秘された手帳

即興小説トレーニングで書いた物の修正版です。犬狂いくんのチャンネルで開催されている、即興小説配信にお呼ばれして書きました。
#014 書ケグルイ! Part10 ゲスト:海波月イサナ、書三代ガクト、雅王とらい
上記の配信を見ていただけると、リアルに15分で書き上げているのがわかるかと思います。

お題:どこかの真実 必須要素:漫画 制限時間:15分
元原稿:http://sokkyo-shose

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がおがお🐯
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泥と世界

泥をこねるところから、僕の世界は始まった。

 とはいえ、僕は中国のじょかという人とか、どこかの神様とか、そういうすごいものではない。言ってみれば、陶芸家だ。それも、ただの趣味の。

 フリーマーケットや小さな合同展に出せば、気に入った人が一人二人は買ってくれるが、個展を開いたり出来るほどではない。ホームページを作ればと言われた時もあったけど、面倒でやらなかった。

 誰かにわかって欲しいわけじゃ

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あなたのスキに花束を、
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暑い夜

丑三つ時なんて呼び方が一般化しているのは、きっと目覚める人が多かったからなんだろう。

 暑さを感じながら、僕はベッドで寝返りを打つ。背中が空気に触れて、熱が体から放たれるのを感じた。

 瞼はくっつきたがっているのに、火照りがそれを許さない。それでも妙に腹が冷えて感じるのは、独り寝のせいだろうか。

 僕は窓の外を夢想する。向かいのマンションにもまた、今眠れずに寝返りを打った人がいるのだろう。そ

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これからもいっぱい書きま~す🖋️
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かっこいいかに

あるところに、真っ赤なかにがいました。かには、真っ白なお皿の上にいました。そんな自分をかには誇らしく思っていました。

「真っ白なお皿に映える、真っ赤なボディのぼくは、なによりもかっこいい」

 同じ食卓に並ぶレタスとハムのサラダが言いました。

「これから食べられてしまうのに、見てくれが良い意味はないだろう」

 かには爪を振り上げて反論しようとしました。しかし茹であがっているため、動けません。

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無限生誕

「何でもない日おめでとうと言うのも楽しいけれど、誰かの誕生を祝うことも、とても楽しいよね」「そう?」

「もちろん、祝われることも本当に嬉しい。嬉しいからお返ししたい。もうみんなを祝いたい」

 ニコニコする幼なじみに、僕はあきれ顔になる。そんなこと言ったら、何でもない日なんてなくて、毎日が嬉しくて楽しい日になるじゃないか。

「毎日誰かが産まれて、生き始めてるんだから」

 日々は常に幸せではな

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スキ、ありがとうございます!
4

オムレツの夢

黄色いオムレツのおふとんで寝る。そんな夢をいつも見ている。

 それを実現させるために、どうすればいいか?

 いち。自分を包めるくらい、大きなオムレツを作る。これは現実的でないだろう。どれだけたくさんの卵が必要か、見当もつかない。

 に。自分がすごく小さくなる。そうすれば卵三つ分のオムレツにも包み込まれることができる。でも、これだって現実的ではない。

 ああ、アラームが鳴った。夢から覚めなけ

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スキ好き大好きちょうあいしてる!!
7

ママとふわふわ。

ママはふわふわのものをぼくにくれる。

 お昼のあいだに干しておいた、やわらかいブランケット。夜、悪夢を見て起きた時に、ぎゅっと握ると、太陽とママの温度を感じてほっとする。

 朝ごはんのオムレツ。フライパンの上でくしゅくしゅってして、まあるくまとめたオムレツはやわらかくて、フォークでつつくとふわっと湯気をあげて破れた。

 ママがくれるふわふわのものは、全部心地よくて。ぼくは受け取りながら、今日

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がおがお🐯
6

転がるクルミ

木の上から、ひとつのクルミが落ちてきました。クルミは丘を転がって、どんどん速くなっていきます。

 駆けっこをしていた子ウサギを追い抜き、飛び上がってリスの頭をかすめます。

 誰よりも速くなったクルミでしたが、それを喜んでいませんでした。

「早く土の中に埋まりたい。僕は大きな樹になりたいんだ」

 誰か止めて欲しい。そうクルミが願っていると、運良く彼の前に、大きなイノシシが通りがかりました。堅

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