初見健一

消えてしまった「オカルト系学習読みもの」たち/初見健一・昭和こどもオカルト回顧録

「これは勉強だから」ーーという建前で、昭和キッズたちはオカルト本に耽溺した。出版社(ちゃんとした児童書のレーベル)から大量に送り出された「オカルト系学習読みもの」は、気づけば姿を消している……? 文=初見健一 #昭和こどもオカルト 昭和オカルト児童書の「階層」 5年ほど前に『昭和こども図書館』という本を書いた。僕が主に小学生時代に読んだ記憶に残る児童書について、絵本から文学、オカルト本まで、見境なしに紹介していく極私的ブックガイドだ。オカルトブーム全盛期である70年代の読

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70年代っ子たちの「超能力体験」とその修行/初見健一・昭和こどもオカルト回顧録

昭和キッズたちが「超能力」にハマったきっかけといえばあのユリ・ゲラー……かと思いきや、さにあらず。念力、エスパー、超能力者といったものへの憧れは、マンガやアニメを通してもっと前から培われていたのだ。 文=初見健一 #昭和こどもオカルト ユリ・ゲラー騒動以前の「超能力」 僕ら70年代っ子が「超能力」という言葉を口にするようになったのはいつごろからなのだろう? それはもちろん1974年、『木曜スペシャル』でユリ・ゲラー特番が放映されたとき……と答えてしまいそうになるのだが、よ

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『妖怪大戦争』と大映妖怪映画三部作の思い出/初見健一・昭和こどもオカルト回顧録

60年代後半の「妖怪」ブームの思い出に続いて、「大映妖怪映画三部作」を振り返る。スカした作りでもなく、子供だましでもなく、時代を妖怪に託してエンタメにも昇華した熱量を、昭和こどもたちは確かに受け取っていた。 文=初見健一 #昭和こどもオカルト 「大映特撮」によって実写化された妖怪たち 前回は1960年代後半の「妖怪ブーム」について語ったが、今回も引き続き妖怪ネタである。前回も触れた1968年の映画『妖怪大戦争』、その2度目のリメイク作品が、三池崇監督による『妖怪大戦争ガー

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「怪獣」から「妖怪」へ、ブームの急変と「妖怪図鑑」/初見健一・昭和こどもオカルト回顧録

今も子どもの心をトリコにする「怪獣」と「妖怪」。似ているようで全くちがう両雄、昭和のむかしから共存共栄してきたかと思いきや、じつは忘れられた覇権争いの歴史があったのだ! 文=初見健一 #昭和こどもオカルト 「鬼太郎」の登場と「怪獣」の終焉と復権 以前、仕事で1960年代から70年代にかけての玩具業界の業界新聞をリサーチしたことがあった。記事を見ていくと、69年に業界が「大激震」に見舞われていたことがわかる。  1966年、『ウルトラQ』や『ウルトラマン』の放映開始によって

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元祖・心霊特番「あなたの知らない世界」の思い出/初見健一・昭和こどもオカルト回顧録

夏休みにぼんやりテレビを眺めている子供たちは、しばしば「恐怖の実体験」を目の当たりにした。心霊特番「あなたの知らない世界」を振り返る…。 文=初見健一 #昭和こどもオカルト テレビ史を変えた真昼間の心霊番組 夏が近づくと思い出すのは、小学生時代の夏休みに必ず見ていた「あなたの知らない世界」、そして「見なきゃよかった!」と後悔しながら、眠れないままに過ごした暑苦しい熱帯夜の記憶である。 「あなたの知らない世界」とは、1968年に放映開始された日テレ系の『お昼のワイドショー』

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21世紀にも生きる「ファラオの呪い」/初見健一・昭和こどもオカルト回顧録

王の眠りを妨げるものは呪われる……! 「ファラオの呪い」が、2021年の世界を震えさせた。懐かしくも恐ろしい怪奇譚を今、見つめ返す。 文=初見健一 #昭和こどもオカルト 頻発する事故はミイラ移送計画が原因か? この春、70年代オカルトブーム世代にとって、なんとも懐かしいフレーズがメディアに氾濫した。「ファラオの呪い」である。70年代なかばあたりに続々と刊行された「ピラミッドの謎」「王家の谷の探検」「ツタンカーメンのひみつ」など、エジプト関連の児童書を読み漁った元・オカルト

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時代とともに変わる「宇宙人の姿」/初見健一・昭和こどもオカルト回顧録

エイリアンといえば、グレイ、それともタコのような火星人? 70年代キッズを翻弄したさまざまな「うちゅうじん」の姿を、“懐かしがり屋”ライターの初見健一が回想する! 文=初見健一 #昭和こどもオカルト 席巻した「グレイ」のイメージ「宇宙人の絵を描いてみて」と言われたら、今ではほとんどの人が「大きな頭と巨大な黒い目を持った子どものような姿」の生物を描くだろう。要するに小人型宇宙人「グレイ」の姿だ。現在はこれが宇宙人の典型的なイメージであり、大人にも子どもにも一目で「あ、宇宙人

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将門の首塚と東京の定番怪奇スポット/初見健一・昭和こどもオカルト回顧録

日本三大怨霊に数えられる平将門の祟りは、東京は大手町にある「首塚」の祟りを中心に語り継がれている。 昭和の時代、少年少女が恐れた東京の定番怪奇スポットを、“懐かしがり屋”ライターの初見健一が回想! 文=初見健一 #昭和こどもオカルト 首塚に手をつけるな! 昨年末、首塚の俗称で知られる東京大手町の「将門塚」の改修工事がSNSなどで大きな話題になった。大規模なオフィスビル街の再開発の波がついに首塚にまで及んだことで、多くの人が「大丈夫なのか?」と眉をひそめたのである。僕もその

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大作映画『ノストラダムスの大予言』の記憶/初見健一・昭和こどもオカルト回顧録

あの「ノストラダムスの大予言」が映画にもなっていたことをご存じだろうか? 1999年7の月に向けた終末ブームの中、文部省推薦で世に送り出された超大作は、いかにして制作され、そして封印されたのか……。 昭和の時代、少年少女がどっぷり浸かった怪しげなあれこれを、“懐かしがり屋”ライターの初見健一が回想! 文=初見健一 #昭和こどもオカルト パニック映画のような日々…… 昨年の新型コロナ感染拡大期、SNSなどでは映画『復活の日』が話題になっていた。小松左京の壮大な原作を、深作欣

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「ベントラ」呪文と砂漠のコンタクティ/初見健一・昭和こどもオカルト回顧録

昭和の時代、少年少女がどっぷり浸かった怪しげなあれこれを、“懐かしがり屋”ライターの初見健一が回想。 今回は、UFOを呼ぶときの定番フレーズ「ベントラ」をふりだしに、宇宙とのコンタクト文化を振り返る。 文=初見健一 #昭和こどもオカルト ジョージ・ヴァン・タッセルの不思議な生涯 1970年代に小学生時代を過ごした同世代の読者であれば、「ベントラ」という言葉に強烈な郷愁を感じる人が多いと思う。子ども時代の日々がよみがえって、なんだか気恥ずかしくなってしまう人もいるかも知れな

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