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時代とともに変わる「宇宙人の姿」/初見健一・昭和こどもオカルト回顧録
エイリアンといえば、グレイ、それともタコのような火星人? 70年代キッズを翻弄したさまざまな「うちゅうじん」の姿を、“懐かしがり屋”ライターの初見健一が回想する!
文=初見健一 #昭和こどもオカルト
席巻した「グレイ」のイメージ
「宇宙人の絵を描いてみて」と言われたら、今ではほとんどの人が「大きな頭と巨大な黒い目を持った子どものような姿」の生物を描くだろう。要するに小人型宇宙人「グレイ」の姿だ。現在はこれが宇宙人の典型的なイメージであり、大人にも子どもにも一目で「あ、宇宙人だ」ということがわかる非常に効率的な「記号」になっているのだと思う。
「グレイ」が取り沙汰されるようになったのは1961年、UFO史における最初のアブダクト事件として知られる「ヒル夫妻誘拐事件」からだとされているが、さらに広く認知を高めたのが、1978年公開の映画『未知との遭遇』だといわれている。僕もこの映画は公開時に劇場で観たが、最後の最後にまぶしい光の中で不鮮明に映し出される「グレイ」型宇宙人の姿は、妙にリアルで強烈に記憶に残った。
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