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ラマナ・マハルシの『私は誰か?』解説その2

2か月前

P34. 無欲と智慧の関係は?無欲と智慧それは同じもの。無欲とは真我のみを求めること、智慧とは真我を決して離れないこと…とマハリシは言う。ただ在りてある一者、その分光たる心、彷徨う心は対象物(影)を創る。そして一者を光源と見做すのは心。だが哀しいかな光源と影に直接の繋がりは無い…

5か月前

P35. 解脱とは何でしょうか?束縛されている自我の本性に尋ね入り、その真実の本性を悟ることが解脱である…とマハリシ。光源とフィルムとスクリーン。自我はスクリーンに映る流浪の映像。映像を離れ、フィルムを捨て去り、光源とひとつに還る。一者の智慧で自我を手放す恐怖が至福となるように…

4か月前

P32. 解脱を願う者にとって本を読むことは・・・本を読むあいだ解脱は成されない。何故「私は誰か」と問うか。想いと対象がある限り一者は隠され続ける。想いの源流を辿るとき、為すべきは心を静寂に保つこと。手放す恐怖が智慧で癒され、輪廻に縛られた心もろとも「沈黙」に溶け込み滅するまで…

5か月前

P31. 解脱(真我)を願う者にとって、現象世界の構成要素や性質の探求は全く不要であり、すべきことは真我を覆い隠すもの総ての拭い去りである…とマハリシ。そして、現象世界は夢のようなものと見做されるべき…と加える。そろそろ真我を(観る働き以前の)根源的一者に置き換えたくなってきた…

5か月前

P34. 洞察力とは何でしょうか?静寂にあることが洞察力である。静寂とは心が真我に溶けていること。過去や現在、未来を知るテレパシーのようなものは洞察力ではない…とマハリシ。物理現象おろか、直感や共時性、辿られる過去世も粗大な対象物…と観る働きに還る。非ず非ずの洞察、消え逝く主客…

5か月前

P33. 幸福とは真我の本性そのもの。私たちは無知のゆえに対象物から幸福を得るものと錯覚する。心が外に向かえば悲惨を味わう。世界と想いが消え去れば、心は幸福を経験する…とマハリシ。想いとその対象物(二元)を滅し、清浄なる沈黙(一元)にあり続ける智慧、心と一者の邂逅、如実知自心…

5か月前

P29. どのような帰依者が最上か?― 総てを真我に委ねきった者、真我の他に想いが起こらず無心に真我に留まる者が最勝の帰依者とマハリシは言う。これは現実逃避なる想いではなく、一者としての智慧の顕現その自覚があって…と思うのだが。何もかも真我に明け渡せば幸福に仕舞うと言うのだろう…

5か月前

P28. 真我の本性とは何か?存在するのは真我のみ。真我は「私」という想いが絶対にないところのもの、それは沈黙と呼ばれる…とラマナ・マハリシ。喩えれば、対象物たる心のざわつきを滅し、あたかも水面の月光が静寂しきった月とただ一つに還るように。釈尊の拈華微笑は沈黙の響きなのだろうか…

6か月前

本当に悟りに達した者なのか確認する驚きの方法とは?飲茶「史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち」

P27. マハリシは「想いを完全に捨て去り真我に集中すべき」と言ながらも、心の制御にも言及する。即ち、欲望と憎しみ、善い悪いから離れよと。心が静まれば総ては静まる。心底、印象世界は心の投影と観じる時、他者は私。他者への想いはそのまま私に還る。我儘を去った静寂が心を濯ぎ終えるまで。

6か月前

P30. 神および師(グル)は解脱への道を示すのみ。弟子は示された道を自らの努力で追求し解脱を得なければならない…とマハリシ。言わば禅語の冷暖自知だがこれは自明。論点は冷暖自知をも囚われと峻別する道程(ディヤーナ)、並びに明け渡し(サマーディ)にあるかどうか。観る働きも露と消え…

5か月前

まずアナタがつまづくところ?「見る者」と「見られるもの」とはなにか?岡本直人「はじめての非二元・ノンデュアリティ」島岩「シャンカラ」

P28. 探求はどのくらい続けるのか?ラマナ・マハリシは、心に対象物とその印象が残る限り「私は誰か」と尋ねなければならない…と言う。結局、心は自らの想いに縛られる。心と想いの主客に気づいたら、想いのみならず主(あるじ)たる心の消滅が叶うまで探求は続く。私の心を存在させた私は誰か。

6か月前

P29. №17 少し読み辛い。意志を持たず、ただ存在するという美徳の「太陽・神・エーテル」は真我の比喩だろう。自然現象や個我のカルマが、真我とは全くの別物という影であり、如何に無力であるかを ラマナ・マハリシは説いているように思う。自意識過剰が招く観自在の欠如と誤った寄る辺と…

5か月前

P23. 心にある想いの最初は「私」という想い、他の想いはその後にしか現れない。そして、真我の実現には「私は誰か」という想い自体をも滅ぼすことと、ラマナ・マハリシは言う。燃えている薪の山をかき混ぜる木の棒が、最後はその炎に焼べられるように。二元を破壊する問い「私は誰か」も対象物…

6か月前

P25. ラマナ・マハリシは、心に静かさを取り戻す方法と心の消滅の違いを説く。そして、心を消滅する問い「私は誰か」は、よく整えられ静まり一点に強く集中された心にとって容易であると。呼吸を整える、神の姿を瞑想する、真言を唱え続ける、断食など…は集中の術。心身の清浄は最大の支えとも…

6か月前

P24. 私は誰か…という想いを保つには、他の想いが差し挿んだ時に「その想いは誰に起こってきたのか」と尋ねるべき…とマハリシ。他の想いの源泉は個我の垢たる付着物。穢れ無き真我に個我を入滅せしめるに「ただ真我の如く…」と、個我は無心な問い「私は誰か」を頼る。無垢な個我をも滅さんと…

6か月前

ノンデュアリティ⇨アドヴァイタ・ヴェーダーンタ(シャンカラとラマナ・マハルシ)?岡本直人「はじめての非二元・ノンデュアリティ」ラマナ・マハルシ「真我」

P22. マハリシは、真我に内在する心の驚くべき力、つまり世界の生滅は想いが担うと語る。ただ、自ら作り出す粗大な生滅に心が依拠するあいだ真我は隠される。この世界と真我の相容れなさは問題だがヒントだろう。相容れないのは別物ゆえに是非もなし、心は私ではないとマハリシも言うではないか。

6か月前

P22. 総ての認識作用と、総ての行動の源である心が静かになったときに、世界は消えてゆくだろう。―とマハリシ。しかし世界を消したい衝動はトラップだ。これは認識と動機の起源たる心を深める道標。その心も私ではないと言う。ただ「私は誰か」と問い質し、一旦、認識と動機の沼を這い出たい…

6か月前

最高ブラフマンと最高アートマン!?岡本直人「はじめての非二元・ノンデュアリティ」

P20. これではない、これではない…と総てを否定し去った後に、ただひとつ残る自覚。これこそが私そのものとマハリシ。而してその自覚の本性は「存在ー意識ー至福」と言う。在りてある個の原初、穢れのない属性以前、無執着で些細な動機にも縛られない幸福か。表現を重ねれば重ねるほど遠ざかる。

6か月前

「見る者」と「見られるもの」を理解するためには?岡本直人「はじめての非二元・ノンデュアリティ」島岩「シャンカラ」

冒頭、マハリシは、我々が持つ「自己への至上の愛」の源は幸福であると言う。また「心のない深い眠りの中で体験される(真の)幸福」を得るには真我を尋ねよと。心の深奥が幸福そのものとはありがたい光明だが、我々にこの自覚は薄い。心のない深い眠りとは、対象物が滅し、心が静寂にあるを言うのか…

6か月前

私は誰か?丁寧なマハリシの問答が本当に素晴らしい。初めて読んだのは15年前、めるくまーる1982年版(写真は野草社2019年新版)。自己と訳される文体も、故人となられた山尾三省氏とその歴史性を推重されてのこと。でも何故、マハ(偉大な)リシ(聖賢)ではなくマハルシなのかが違和感…

6か月前

P19. 私は誰でしょうか?所謂、仏教で説く五蘊に私は無いとマハリシは言う。物事を考える心もまた然り。捕らえ所がないのは「対象物の印象のみが刻み込まれた無知、そこに対象物も働きかけもない無知も私ではない」の文言。これは事物・現象に対する感覚と動機を言うのか。真我の他は総て無知と…

6か月前

非二元の基礎⇨二元論のサーンキヤ哲学による解脱理論とは?岡本直人「はじめての非二元・ノンデュアリティ」

シャンカラの不二一元論の問題点と意外な魅力とは?岡本直人「はじめての非二元・ノンデュアリティ」

P21. 真我の実現はいつ得られるか?―見られているものである世界が拭い去られたとき、見るものである真我の実現がやってくるだろう―とマハリシ。純粋なただ観る者の「観る」もないことか。観るは世界の始まり。この自覚は「観自在」に通じるかどうか…般若心経を想像させる。「観音」ではなく。

6か月前

P21. 世界を認識しながら真我は実現するか?―世界が実在するという信念が消えない限り(真我は)得られないだろう―とマハリシ。俄かにこの世界が総て妄念とは思い難いが如何に看破するか。認識することと、そうであることの違いか。認識と言う動機に囚われれば二元の始まり無条件な至福はない。

6か月前

盲目的な自己愛

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1か月前

ノンデュアリティ⇨アドヴァイタ・ヴェーダーンタ(シャンカラその1)?岡本直人「はじめての非二元・ノンデュアリティ」

「今日死ぬように生きる」とは、どういう事か

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私たちは神から分離したくて、罪を捏造した!

嫌な過去も辛かった理不尽も、ありがとう。

神仏がいるのに、なぜこの世に苦しみがあるのか?

私が臨死体験で遭遇した世界の真実 #スピリチュアル

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ヨガの聖者が明かす!幻想の実態とは?

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読むだけ簡単!タイムリープ【成る】と【成らない】【認識の変更】

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【インドの宗教の歴史2】ヒンドゥー教➡️シャンカラ・不二一元論・ヴェーダーンタ➡️シヴァ神マジ迷惑➡️ラーマーヌジャ・修正不二一元論➡️シク教➡️『インド憲法25条インド発祥の宗教、全部ヒンドゥー教〜仏教・ジャイナ教も』

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1年前

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インパーソナル・ライフ あなたとわたしは共に神である十八章 一つになる事(ユニオン)

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【原始仏教】欲界・色界・無色界

2年前

幻覚剤を摂れば幻覚を見るように、 睡眠剤を飲めば睡眠に入り、 眉唾物を信じれば心身を蝕まれ、 幻想に浸れば周りが見えなくなり、 やる気を出せば実直さを損なう。 これは言葉の原理だ 「他人」という存在は自身(実感)にとっての「学習性無力感」の対象にすぎない 課題とは分離した課題だ