断言します。「接客」ってむずかしい。丁寧に接客しているつもりでも、不快に思われたり、一生懸命説明しているつもりでも、つたわってなかったり、たくさん提案しても買われなかったりする。お客様1人1人違うから正解がない。でも、だからこそ、おもしろい。
販売で成果がでない人の特徴は、「我流にこだわる」こと。「わたしはあなたとタイプが違うから」「このやり方はわたしには向かなさそう」。あれこれ言わずにまずはやってみてから何度も何度も改善したらいい。「行動」「改善」のスピード感がない人はどうしても伸び悩む。
社会人になってからがホントの「学び」のスタート。学生時代は、自分の可能性をひろげるためのインプット中心のまなび。社会人になると「仕事」というアウトプットの場がふえる。毎日お客様と会話するだけでたくさんの「学び」がつまってる。怖らがらずどんどん接客しよう。
お客様と会話が弾まないと悩む方へ。「今日は何をお探しですか?」は突然すぎる。例えば、「お荷大きいですねーいろいろお店をまわられたんですか?何かいいなーと思うものありましたか?」など、お客様を観察して少しづつ聞いていく。何を言うかよりも流れとタイミングが噛み合うほうが会話がはずむ。
イマイチな販売員は「何を話して」「何を売るか」ばかりを必死に考える。その前に「どんなお客様に?」を考えよう。万人に響く話しなんてない。万人にうける商品なんてないんだから。現場の販売員は毎日来店されるお客様の行動、表情、話し、ささいなこともヒントになる。お客様も見よう。
後輩とロールプレイをやったあとに言われた。「カミカミですみません」って。気にするのはそんなことじゃない。完璧な敬語じゃなくても、きれいな言葉じゃなくても、噛んでても良い。そんな細かいことよりも、「自分で感じた自分のことば」になっているかの方がよっぽど大切だよ。
気をつけて。仲良く世間話ができれば顧客になると思われがちだけどそれは違う。なぜならお客様は店員と世間話をしにきてるわけではないから。自分の悩みが解決できてより素敵になれる服を探しにきてる。世間話よりも、お客様の悩みを解決できるような服の話ができると信頼され顧客につながる。
安心してください。アパレル販売員の仕事はAIに変わったりしません。服の提案は人じゃなくてもできるけど、ファッションで心を満たすのは販売員じゃないとできないから。新しい服に身を纏うことで、外見が綺麗になるだけじゃない。明日もがんばる活力にもなる。心を満たせる販売員になろう。