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ショートエッセイ:狂気のメキシコ皇后シャルロッテ

「おじいちゃんの一族は、勇者の素質がある人を代々助けてきまちた」 誰が呼んだか、勇者の酒保商人。 シャルロッテは養子だが、3代目だとか。 「荒事は、しもべのクワンダしゃんに任せるでちよ」 「誰が下僕だ」 傭兵クワンダは、シャルロッテの祖父に大きな借りがあるらしい。

「ところでキミたち、なんで密航を?」 船長らしい落ち着きで、マリスが少女ふたりに問うと。 「シャルロッテちゃんは、黒胡椒を仕入れて一人前になるでち」 「こいつはある商会のお嬢様で、まだ勉強中だ。俺はクワンダ、護衛と監視を兼ねて彼女の祖父から雇われた。手間をかけたな」

波に揺れ、きしむ船内。 飲み水代わりのエールを積んだ樽の影で、何か動いた。 ネズミかとも思ったが… 「あんたしゃんも、密航でちか」 「港にいた子ね。確かシャルロッテとか」 そのとき、上のほうが騒がしくなった。 「海賊どもだ、乗り込んでくるぞ!」

【告知】 #おてんば商人の大後悔時代 、もし楽しみにしていらっしゃる方がいましたらありがとうございます。 #ドラクエ3 HD-2D版の発売日も発表されましたし、11/14までに頑張ってお話を完結させることを目指します。 遊び始めたら、執筆が止まるので(笑)

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