あのひと

つきささる

きょうはとっても いたかった
なにが突き刺さったんだろう

むねが のどが いたい
ゆびが 耳が いたいいたい

目のまえにいる あなたが
とおくとおくに いっちゃった

はずさなければよかったな

ただでさえ とおいのに
まるで 磁石みたいじゃない
わずかな距離で ちかづけない
まだ ちかづいてもないじゃない

ああ いたい
もう いやだ

まともに生きても つまんない
まともにしてても なんに

もっとみる
スキをありがとうございます
1

はずせない はずさない

いつもの距離から あいさつを
近くもない 遠くもない 

そのあとすぐに 耳を塞ぐの

これさえあれば 大丈夫
なんでもない を 装える

はずしたい
はずせない

ほんとはもっと ちかづきたい
こんにちは だけじゃいやなんだ

はずしたい
はずせない

音無しの耳に聞こえる声が 
しあわせにしてくれるから

はずさない
はずせない

スキをありがとうございます

「私は、あのひとの息子」

あのひと。それはひと昔まえ、世間を賑わせたひと。一定数の方はきっと覚えていることだろう。

風船おじさん。

このひとは、大きな風船をくくりつけたゴンドラに自ら乗り込みアメリカ大陸を目指すという、無謀な冒険に挑んだおじさんである。おじさんは太平洋を順調に飛行していたが出発から2日後に突然連絡が途絶え、1992年11月に消息不明となったのである。

そしてこれは今まで公言したことがなかったことなのだ

もっとみる

あのひとは

眩さのない煌めきで心地を照らす

呼吸で一面を澄ませるのは緑そのもの

細い管には溶岩を蓄え

石ころのように大地を鳴らす

新月を抱いて

真透明な泥の涙を流しては

波打ちながら生命に交わり

翡翠を生んで、死んでいく

--------------------------------------------------------------------------

イラストレーター
@

もっとみる
ハートで繋がれて嬉しいです
4

少女は鼻の穴を膨らませる

私の母は、身長が170cmある。子供の頃から背が高かったらしく、足もそれなりに長い。そして欧米系のぱっちり二重だ。なかなかエキゾチックな雰囲気を持っている彼女だが、残念ながらスラっとしているわけではない。なんというか、でかくてどっしりしている。それなりに洒落者の彼女がビッグシルエットの黒いコートなんか着た日には、とにかくでかい。友人がうちの母を「ジュエリーデザイナー」と形容した時は感心した。本当に

もっとみる
尊いです…
8

“あのひと”と歩いた路地を避けて、わたしはまた遠回りする。

家から外へ一歩飛び出せば“あのひと”の輪郭が、闇の迫る夕刻の空気に浮かび上がってくる。

忘れ物を取りに戻ってきた“あのひと”の香りは、今のわたしの生活のすぐそばにまだ漂っているんだろう。意識を集中させれば、鼻腔の奥まで温もりと感触が流れ込んできそうな気がする。

どこへ行こうとも、そこは思い出の地。
はじめて出向く場所だって、確か“あのひと”がかつてここへ足を運んだことがあるって話してた記憶が…

もっとみる
うふふふふふ(๑´ڡ`๑)
14

苦い初夏

夏でもホットコーヒーが飲みたい

暑いとか寒いとかはあまり関係ない

温かい飲み物が好きだ

お気に入りの赤いホーローポットに水を入れて火にかける

コンロの火は青く揺れながらホーローを暖めた

梅雨明けはまだ発表されていない

なのに外は快晴、蝉も鳴き始めている

扇風機では物足りないな と思いつつもその風に心地よさを覚えた

秒針の音と扇風機のモーター音

邪魔をしてくるイタズラ電話のコール

もっとみる
明日も良い日になりますよきっと。
1

『今日は どんな一日でしたか❓』

休みの日
『今日はどんな一日でしたか?』

グローバルなあのひとからの言葉。

こう聞かれると
そうだなぁ〜、今日はどんな日だったかな〜と
自然と思い出してしまう。

瞑想🧘‍♀️とかしてる人 以外は
今日がどんな日か分からず
その日を過ごしているのかもしれない、
そして、気が付けば
明日になってて。

昨日(今日)の事を忘れてしまって

今日休みの人 そうでない人も
あなたにとっての

もっとみる
うれしいッス^( '༥' )ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"
2

命 懸ける ね

世界で いちばん だいすきなひと の ためになるのなら
命懸けられるとおもう

命も惜しくない とは言えないけど、すこし惜しいけど、

死んでも いい

まじで しねるよ。

でも
世界で いちばん だいすきなひと の ためになるのなら
どうやってでも 生きることも できるとおもう

めちゃめちゃ長生きだって してみせるよ。

一緒に生きられるなら わくわくする。

どきどき わくわく。

ありがとう。今日1日良いことが起きる!はず!ぴょん。
5

神様のボート/江國香織(8)(ラスト)

1 2 3 4 5 6 7

葉子さんはおかしくなる。
身も蓋もない言い方だし、もともとおかしかったと言えばそれまでなのだが、草子を「失って」からの葉子さんは、一段とおかしくなる。
逗子から出ていく気力さえもなくし、仕事も辞め、ただ漫然と日々を過ごす。ピアノを弾きながら。
それでもどうにかして引っ越しをする。東京へ。
16年ぶりに東京に戻り、実家に連絡をする。草子も夏休みにはそこへ帰る。
アパート

もっとみる
だったらはやく抱きしめてよ
13