行ってらっしゃい

にっこり笑って送り出せないのは行った先にいる人のせいなんだけれど、その人をどうすることもできないうえに彼はなんとも思っていないので、また月曜日にはそう言うしかない。
彼がなんとも思っていないのならそもそも何の問題もないのだけれど、私のどうしようもない感情を知りながらも話題にするので消えてくれない。
この感情がとても面倒で我ながら困っている。

そもそも相手のことなど知らなかったのに、うっかりとあるページで見つけたある種のマウント記事に腹を立てたのが始まりなのだ。さも彼とふたりきりで出かけたような、1度とは思えないような、とても仲が良い特別な間柄であることを周りに知らしめるような書き方をしていた。
無関心でいたい、好きでもない知りもしないその人が私のどこかにくすぶっていることが嫌だ。


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