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図書館司書は、本が好き?

こんばんは、ハシモト トショカンです。
本日も数ある記事の中からこの記事を閲覧していただき、ありがとうございます!

図書館司書をやっていると、友人・知人や初対面の方、職場体験に来る中学生など、まあ、初めて私が「図書館司書である」と認識した人たちから、必ずと言っていい程聞かれる質問があります。

それは…

「図書館司書ってことは、本が好きなんですか?」


はいはいはい、そうですよね、まあ、そう思いますよね。

私も、書店員さんとかブックカフェなんかで働いている方を見ると、「本が好きなんだろうな」って、きっと無意識に思ってしまっています。

それに、最初の頃の記事でチラッと書いたことがありますけど、決して待遇がいいとは、お世辞にも言えないこの仕事を好き好んでやるなんて、よっぽど本が好きなんだろうなぁって、それはそう思いますよね。

ちなみに、史上稀にみる浅はかな理由で「図書館司書になってしまった」私ですが(https://note.com/hashitosho/n/n7d0e681733d8 参照)、こんな私でも、一応、本は好きです。

でも、「年間何百冊読む」といった感じの猛者ではなく、いたって普通というか、好きな作家さんの新刊が出たり、気になるタイトルの本があったらチェックするというくらいで、「芥川賞受賞作品」とか、「本屋大賞受賞作品」みたいな本を「じゃあ読んでみるか」となる訳でもなく(そこは司書として読んでおけよ)、自分のペースでゆる~く好きな本を読んでいます。

で、実際、「図書館司書って本が好きなんですか?」の回答としては、私の肌感覚では、尋常じゃなく本が好きな方の割合が多いかなぁと思います。

勿論、全員が全員という訳ではありませんが、例えば、休憩の時とかふとした時にあんまりお話ししたことがないスタッフとか、無口なスタッフと二人っきりになった時、

「わ、ちょっと気まずいぞ、この人と何話そうかな?」

ってなったら、初手として

「どんな本読みますか?」

ってなることが多いんですけど、ここで私のような半端者がうっかり

「私は〇〇という作家さんが好きです」

なんて言ってしまうと、それまでの重々しい空気が一変!

「ああ、あの作家ってああだよね」
「こうだよね」
「じゃあ、あれは読んだ?」
「これは読んだ?」
「他にはどんなの読むの?」
「あれは最高だよね!」

…と、止めどなく作家トーーク!が始まってしまい、ただただ私はたじたじになるしかない…ということが、これまで幾度となくありました。

ちなみに、好きなジャンルを答えると、

「そのジャンルだと〇〇とかも面白いよね」
「じゃあ、あれは読んだ?」
「これは読んだ?」
「他にはどんなの読むの?」
「あれは最高だよね!」

と、作家の時とほぼ同じループが待っていますし、好きな本のタイトルを答えてしまうとさらに難易度が上がって、

「あの作品のラストって、ハシモトさん的にはどう解釈した?」
「私はこう思うんだけど」
「ちなみに序盤で伏線あったじゃん?」
「あれって〇〇のオマージュだと思わない?!」

と、読書トーーク!HARDモードに突入してしまいます。

ただ、読書に限ったことではないですけど、私個人的には、「限りなく好きなものについて純粋に熱く語る人」ってすごく好きで、沢山本を読まれる方、本当に本を読むのが好きな方の、熱のこもったトークは聞きごたえがあって面白いんですけどね。

ちなみに、以前公共図書館で一緒に働いたスタッフさんで

「あ~、私、本って教科書しか読んだことないんで、『走れメロス』くらいしか分かんないですね~」

と仰った方がいたんですけど、あくまで「異常なまでの本好き」の割合が多いというだけで、私くらいの人間も、全然読まない人間も普通にいます。

まあ、結論、

人による


ということですね(笑)

本日も長文にお付き合いいただき、ありがとうございました!


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