長谷由美子

会社員。評価を気にせず自分の書きたい物を書くことを習慣としています。反応されたことによる義理の訪問返しはしませんので、ご了承下さい。

出口の目線・31

『皆さまに集まっていただき、主人も喜んでいると思います…』 献杯の前に母が挨拶をしている。目の前にはご馳走が並んでいる。全て、他人事である。きっと食べても味がわ…

出口の目線・30

親戚がたくさん集まる会自体、私は嫌いではない。むしろ、久々に集まる…そして最初は照れくさい、でも徐々に場が馴染み慣れていく光景が好きだ。 結婚式などはそれに輪を…

出口の目線・29

父の火葬が終了するまで数十分の間、再び別の控え室に案内された。お菓子や飲み物が用意されていた。 それぞれがそれぞれの場所で歓談をしている、親戚だけの集団なので特…

出口の目線・28

『何か、ドラマの光景みたいだよね?不思議な感じだよね…』 キョトンとした表情で私は、隣にいる母の顔を覗き込んで言ってみた。どういう反応が有るかなんて特に考えずに…

出口の目線・27

最後の最後で棺桶の蓋を閉める時、生前の最後の誕生日にプレゼントしたクオカードを私は手提げから取り出した。 自宅に置いたままで父は急に入院し、亡くなってから気が付…

出口の目線・26

参列の方々が揃い、そろそろ…という時に葬儀担当の方が声を掛けに来た。 『では間も無くですので、ホールの方に御案内いたします』 ぞろぞろと歩いて行き着いた先は、シ…