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物事をシンプルに考える

突然ですが、この動画を見たことがある人はいるだろうか?

現Apple CEOであるティム・クック氏によるスティーブジョブス追悼式典の映像である。Appleユーザーの方で、まだこの動画を見ていない人がいたら是非見ていただきたい。

その中でスティーブジョブスの声で登場する「The Crazy Ones」の歌詞だが、まさに彼自身を The Crazy Ones の1人である。

▼原文
Here’s to the crazy ones.
The misfits. The rebels.The troublemakers.
The round pegs in the square holes. 
The ones who see things differently.They’re not fond of rules.
And they have no respect for the status quo.
You can quote them, disagree with them, glorify or vilify them. 
About the only thing you can’t do is ignore them.
Because they change things.They push the human race forward.
And while some may see them as the crazy ones, we see genius.
Because the people who are crazy enough to think they can change the world, are the ones who do.
▼日本語訳
クレイジーな人たちに乾杯。
はみ出し者。反逆者。トラブルメーカー。不適応者。
人と違う見方をする人。彼らはルールを好まない
彼らは既成概念を尊重しない。
彼らを引用することも、彼らに反対することも、賛美することも、中傷することもできる。
唯一できないのは、彼らを無視すること
なぜなら彼らは物事を変えるからだ。彼らは人類を前進させる
そして、彼らをクレイジーだと思う人もいるだろうが、われわれは天才だと思う。それは、世界を変えることができると思うほどクレイジーな人は、それができる人だから

僕はこの言葉に感銘を受け、Appleのカルチャーや価値観を詳しく調べてみました。

いくつかの書籍や記事、映画などを見る中で特にAppleのことを理解するには以下の書籍が最も興味深かった。

そこで、本記事ではAppleの大事にしているカルチャーや価値を記載していく。


アイデアを本質まで濃縮して提案する

新規事業プランやデザイン案を経営陣やクライアントにプレゼンする時に、Aパターン/Bパターンなど複数の選択肢を与え、判断を促すようにしている方は多いのではないだろうか。

しかし、Appleではこれは通用しない。

2案以上を出すことによって、1案1案の価値が下がり、どこかに妥協が出てしまうのである。Appleはこの妥協は絶対に見逃さない。

つまり、提案するのは究極の1案のみに絞る必要がある。

調査した内容や考えを1つの案としてすべての情報を凝縮することによって、より考え抜かれた最高な1案が出来上がる。

しかし、1つの案に絞ることは勇気のいることだと思う。
提案した1案がNGであれば、そもそも全てが無駄に終わってしまう。

だが、シンプルさを追求するということは、100か0かのどちらかを選ぶということ。勝手な都合で取捨選択はできない。その一部を受け入れるだけのエネルギーしかないのであれば、試しても自分がダメージを受けるだけである。

しかし、1案という究極のシンプルさを追求することによって、その価値を知り、あなたは変化を生み出す側の人間になることができるのである。

「1」は疑いもなく、人間は発明した最も単純な数字である。
1から離れれば離れるだけ、物事は複雑になるので、より1つに案にこだわっていくようにしましょう。

相手にメッセージを届ける時に鍵となるのは「ミニマル化」

「結論ファーストで、要点だけ教えてほしい」

これは誰もが分かっている<常識>だが、同時にマーケティングなどあらゆるビジネスで最も破られやすい原則でもある。

伝えたいことが多い時はどうしても物事が複雑になってしまい、相手に伝えるポイントも多くなってしまい、結果相手の印象に残らないケースが重々にしてある。

相手の気を散らす要素が他になければ、伝えたいポイントはもっと早く理解されるし、もっと簡単に記憶されるので要素を削り落とし、ミニマルにすることが重要である。

よくAppleのミニマル化の例として取り上げられているのが、iPhoneボタンの個数である。

以前までの携帯は、複数ボタンが備え付けられており、複雑で使いづらく説明書を読む機会が多かったのではないか。

それをAppleは「顧客と購入ボタンとの間に存在する障害をミニマルにする」ことを徹底して行ったのである。

インターネットのビジネスの基本ルールは、現実世界の店舗とは変わらず、
より早く物を購入できることが重要である。

いざ、購入するか検討している商品があり店舗に行った時に複雑な道を通り、分かりづらい箇所にあれば離脱してしまうこともあるのでないでしょうか。

それと同じことをAppleは考え、よりユーザーが求めることを最短で見つけられるように日常的に使用する電話・音楽・インターネットを分かりやすい位置に配置したのである。


プロジェクト成功の質は、関わる人間の多さに反比例する

上記を言い換えると、参加者が多ければ多いほど、そこからいいものを生み出されるチャンスは減るということである。

例として、Appleとインテルの広告施策の方向性の違いについて書籍では表現している。

Apple
・直感に頼った広告を打つ
・「小さい」アプローチを取り、マーケティングの命運を有能な少人数のグループに委ねる

インテル
・客観的で確実な科学的証拠を求める
・「大きい」アプローチを取り、世界中で多くの人がプロセスにかかわる

比較するだけで、圧倒的にスピード感や関わるステップが少ないことが分かり。インテルでは、1つの会議で承認されても、それは次の上長に会えるだけの切符を入手してだけにすぎず、それが複数回続き、承認まで多くのステップを要する。

結果はいうまでもなく、Appleの広告施策が次々と成功している。

またプロジェクトの会議を進める上での同じで、Appleの会議は以下を徹底している。

▼Appleの会議
・出席者は最小限にする
・30分以上続く時は退席する
・会議で使った時間を埋め合わせるべく、その日に何か生産的なことをする

とにかく関わる人数を最小限にし、時間を有効的に使うことによって、要点を簡潔にスピード感を持って行っているのである。


おわりに

いかがでしたでしょうか?

現代はSNSの発達によって、グローバル化が進み、人と人との繋がりが活発になったことにより、情報が複雑化しています。

だからこそ、Appleのシンプルに対するこだわりは今後の社会において重要で、必要な考え方であると思っております。

今、色々モヤモヤしている方には本質は何かを見極め、シンプルに考えるキッカケになってくれたら嬉しいです。


以上になります。
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