短歌まとめ(23年10月)

2024年7月20日 11:06

こんにちは。春乃夜永です。

最近、海外の漫画を読みはじめたのですが効果音のかわいいさに感動しています。人を殴るときの効果音は「POW！」で、猫のごろごろ音は「purrrrr」なんですよ。

さて、今回の記事は23年10月にＸへ投稿した短歌や俳句のまとめになります。
お楽しみください。

透明な蜜が滴る宝石が口に運ばれ白玉になる

君の手を握ることだけ考えてカンフー映画のチケットを取る

秋霖(しゅうりん)を降らし降らされ凍えきり夕轟きに心憧れ

くるくると回るペン先目で追って「プロペラみたい」と笑う放課後

金平糖噛まずに百粒いっぺんに飲みこむような痛みが恋か

終点の三つ手前で降車して天国までは歩いて向かう

夜明けまで熟読しても読み解けず君という書にしおりを挟む

誰がために伸ばす髪か知らずとも口づけねだるくらいには恋

百年間私が耐えても得ぬ羽を君は手にして昨日生まれて

蟻のように並んだ文字に目を落とし微笑む君の八重歯は砂糖

コーヒーでいうなら無糖まだ君は飲めないだろうお子様だから

五年後の冬に期限が切れるカレー明日死ぬかもしれぬと食す

唇もうなじもえくぼも指先も見つめすぎてゲシュタルト崩壊

さよならはブルーブラックの色をして血液になり身体を巡る

ここまで記事を読んでいただき、ありがとうございます。

スキをしていただけると短歌がランダムで表示されます。サポートしてただけたら少し大人向けの短歌が表示されますので、興味がある方はぜひお試しください。

現在もＸに火木土で直筆の短歌を投稿していますので、そちらもよろしくお願いします。

(自己紹介)
23年の2月に幻冬舎グループ主催の「あの日の秘密コンテスト」で大賞を受賞し、電子書籍でデビューしました。あらすじだけでも読んでいってください。
刺激的な読書をあなたに贈ります。

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