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はるのひ
2017年9月12日 18:09
干しておいた大量の洗濯物をたたもうと、ハンガーからスカートやらシャツやらをスルスルとはずして、布団の上に山盛りに重ねていく。何となく、もうここでたたもうと思い適当に座ったら、ちょうど窓を正面に見据える向きになった。さあたたむぞ、と薄手のシャツを1つ取り上げて目の前に広げてかざすと、シャツの向こうに青空が透けて見えた。視線を少しずらすと、窓越しの広い空がシャツと私の両手をかたどる。流れる白い
2017年9月11日 13:35
もう9月だ。あんなに勢いのあった夏の暑さは徐々に影を潜め、空気は着実に冬に向かっている。窓を開けると、涼しい風が部屋の中にやさしく吹き込んでくる。風に揺れるレースのカーテンを見ながら、ふと懐かしいような、何かを思い出しそうな気分になった。この気持ちは何だろう。何となく、子供の頃の自分が浮かんだ。もしかしたら赤ちゃんの頃までさかのぼるのかもしれない。ずっと昔、まだ小さかった頃、こんなふうに気