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西村ハル
2021年11月13日 19:18
🐑#009 ママとわたし温かな中でプカプカとわたしは浮かんでいる。わたしはひものようなモノにおへそが繋がられている。温かすぎて眠くなる。ふぁとあくびをすると、外で笑い声がした。「あっ 今ね。動いたよ。」*外の声の主*が誰かと話している。「あなたの時もよく動いてたけど。 元気でいいじゃないの。」*誰か*が外の声の主にそう言う。 「ごちそうさま。また来るわ。」と遠くで聞
2021年11月7日 17:48
🐑#008 月と砂漠と見知らぬ占い師「暗い。ここはどこ?」真っ暗な場所にわたしはいる。わたしはまた夢の中にいた。「あら、お客さんかしら。」声の主のほうを見た。目の前に四角いテーブルがある。黒いベールに顔を隠している少し大柄の人がいた。「あなたは誰?」わたしは驚いてちょっと大声になる。「ワタシはこの砂漠の占い師。ワタシがあなたを占って差し上げましょう。」見知らね
2021年10月31日 18:42
🐑#007 ペンダント「これをあなたにあげるわ。」わたしは手のひらに何かを渡された。わたしはまた夢の中にいる。「あなたはあの*桜の人*の?」わたしの問いに、うん。とだけ彼女は頷く。肩まである切り揃えらた髪を右耳だけにかけると彼女は言った。「あなたの御守りにしてほしいの。」わたしは自分の手のひらを開いて見た。可愛いペンダントだった。綺麗な女性の顔が彫られてある白いペンダ
2021年10月24日 18:46
🐑#006 夢から覚めても夢のはなしそれは真夏のある朝方の夢だった。いつものように楽しい夢がもうすぐ覚める。ふわふわとモヤがかかっている。ゆっくりと目が覚めて霧が消えてゆく。わたしはまだ夢の中にいた。「だれ?」わたしは叫んだ。目の前に知らない男性がこちらを見ている。かなり距離がある。「あんたこそ、誰だよ?」男性はわたしを食い入るように見て言った。そう、歳は20代後半だろう
2021年10月17日 20:03
🐑#005 雷雲と虚構「ここはいったいどこ?」一面真っ白の場所にわたしはいる。わたしはまた夢の中にいた。「ここは空の上の彼方の上だよ。」夢の人が言った。「久しぶりだね。博物館の時は突然いなくなってすまない。」申し訳なさそうに夢の人は続けて言うとわたしは首を横に振った。「空の上の彼方って?雲の上にいるの!」わたしは足元を見て慌てた。夢の人はあははと笑う。「そうか、夢の中にい