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小説 これは私の夢のはなし

🐑#008 月と砂漠と見知らぬ占い師

「暗い。ここはどこ?」

真っ暗な場所にわたしはいる。
わたしはまた夢の中にいた。

「あら、お客さんかしら。」

声の主のほうを見た。
目の前に四角いテーブルがある。
黒いベールに顔を隠している少し大柄の人がいた。

「あなたは誰?」

わたしは驚いてちょっと大声になる。

「ワタシはこの砂漠の占い師。
ワタシがあなたを占って差し上げましょう。」

見知らね占い師はそう言うと
「さあさあ。どうぞ。」とわたしを目の前の椅子に座るように促した。

「砂漠の占い師って?ここはさばく?」


占い師の前に座りながらわたしは言うと占い師は
着ているドレスの袖を整えた。

「そうよ。ここはワタシの占いをする場所なの。
あなた、今どうしてこんな闇なのか?って聞きたかったのね。」

占い師の言葉にわたしはうんとだけ縦に頷いた。

「闇の中には何が見えるかしら。本当に真っ暗な闇だけかしら。
月のひかりだけがたよりだから、ちゃんと目を開いて耳を澄まして何かを感じれるでしょう。」

占い師の言葉にわたしは「なるほど。」と適当に相槌をうった。

それを察した占い師は「本題に入りましょう。」と話をやめると目を閉じ瞑想しはじめた。
そして突然目を開くと口を開き始めた。

「あなた。誰かの虚構に入ってしまったわね。
*彼はもう虚構の人では無くなったわ。
仕方の無いことだけど、あなたも、、、。
ああ、だから、*彼女*、あなたに*ペンダントを。」
占い師はふうと息を付く。

「えっと、意味がわからないですけど。」
わたしは困ってしまった。

「ペンダントはあるかしら。」

占い師はゆっくりと言った。
わたしは首を横に振ると、占い師はうんと言うとわたしの胸の辺りに指を指して言った。

「あるわよ。ちゃんと胸に持っているわ。
その世界はたくさんの道があるけど、あなたは、あなたの道を開きなさい。
何事も後悔が無いようになさい。
彼女もそう言っているわ。時は近いわよ。」

占い師は優しくわたしに言うと目の前からいなくなった。
砂漠の中、月あかりが少し眩しく感じれた。

目を覚ました。
わたしは彼女のペンダントが心のなかにある気かした。

そしてわたしはまた眠りに落ちた。

🔮これは私の夢のはなし🔮


*彼 夢の人  #001 #002 #005 よろしければそちらもご覧ください

*彼女 ペンダントをくれた人 #003 #007 よろしければそちらもご覧ください


あとがき

🔮これは私の夢のはなし🔮をお読みいただきありがとうございます。
どなたかの目にとまれば嬉しく思います。
また夢のはなしでお会いできれば幸いでございます😊


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