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摂食障害の長い長いトンネルを抜けて~元摂食障害当事者からのメッセージ~207


「正論だって、間違ってはいなくたって、当たり前だって、その通りだって、私の心に響かなければ、頭に入ってこないし、言われた通りにやってみようという気持ちになれない。だから、そんな時には、その『言葉』に拘ることなく、今の自分の心に響く『言葉』を信じて、出来ることを考えたりすればいい。信じることも、大切で必要なこと。私は、私の信じる道を歩いていく……それが摂食障害を克服するための近道で、王道で、全てで、そしてそれが一番大切なことだから。それしかないのだから」

そう考えると『言葉の力』って、もしかしたら思っている以上に大きいのかもしれない。良くも悪くも『永遠』なんてことはあり得ないし、いつか必ず『終わり』がくる。それが、今の自分の心に響く『言葉』で、それを信じることが出来るとすれば、

どんなに食べても、永遠に食べ続けることはない。いつか必ず食べ終わる

のだから、吐くこと前提じゃなくても、たった一度くらい食べたい物を食べてもいいのではないか、と考えることも出来る。

「今まで、食べたい物を食べたいだけ食べるとしたら、必ず過食嘔吐になっていたし、それが前提だったけど、そうではない食べ方が出来るのかもしれない」

それに、今の自分の心に響く『言葉』を信じることが出来るのと同時に、私の心に響かない『言葉』は、頭に入ってこないし、言われた通りにやってみようという気持ちになれない。つまり、その時の心の状態や身体の調子によって心に響く『言葉』と頭に入ってこない『言葉』があるということになる。だから先生は、人との繋がりや、情報に触れることが大切だと言っていたのかもしれない。今の私が、どんな『言葉』を受け取れるか、素直に受け入れられるか、それは、言われてみなければわからないから。触れてみなければわからないから。だから、私を救ってくれる、私を導いてくれる可能性のある『言葉』に触れること、人と繋がること、人と話すことが大切になってくるのかもしれない。

「人は、心無い『言葉』によって傷ついてしまうこともあるけれど、心に響く『言葉』に出会うことが出来れば、その言葉を信じて、諦めないでモチベーションを維持することも出来る。そんな『言葉の力』を信じて、今出来ることを一つ一つ積み重ねる。そんなことを続けていければ、いつか必ず悩みや、辛さや、苦しみから解放される日が訪れる。そう、いつかきっと、必ずその日が来ると信じて……私は、諦めない」


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