高山チェル

山国生まれの野生の良い子。

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マガジン

  • レオンファミリー

    • 7,334本

    共同マガジン|レオンファミリーの誕生日は2024年5月19日。 参加者は200名以上。 目的は愛を届けること。この一点。 トップの表示の文言やタイトル画面は変更しないでほしい。 変更された場合、予告なくマガジンから追放することがあるから注意。 詳しくはこちらから。 https://note.com/leon0812/n/ne50160a3b856?magazine_key=mfb3685bde725

  • 闘病生活

    2023年に胃がんがわかりました。

  • フウフ生活

    夫婦ってなんだろうね、と思う。私は国際結婚です。

  • ライフワーク

    芝居やイトオテルミーについて。

  • 海外生活

    2011年から十年ほど、南半球の小さな島に住んでいました。

最近の記事

  • 固定された記事

はじめまして

生まれて〜20代前半40代後半の女性。子ども2人、国際結婚です。 海の無い県で生まれ、高校卒業したあと東京に進学。 コンテンポラリーダンス+芝居の劇団を主宰し、作・演出をしていました。 演劇活動はもちろん常にお金が無いので、ジャズバー、ゴールデン街、電気屋さん、写真屋さんなどバイトをたくさん掛け持ちする生活。 24歳で結婚するも、3年で離婚。その後一人目の夫は病死。 20代後半〜40代前半仏人研究者と日本で出会い、結婚。 長女と長男が生まれ、夫の仕事の関係で引越しした地で3

    • 言語化する

      先日書いたシンガーソングライターの友人から、ふとしたLINEのやり取りをした後、 「なんかこの前  ちょっと気が引けて言えなかったんだけど 幸せそうな雰囲気があって なんか綺麗でさ 観察してしまったわ笑」 というLINEが来た。 こういうのを、ちゃんと伝えてくれる人って、すごい貴重だなぁと思った。私自身は、思っても恥ずかしかったり、照れたり、言わなくても伝わってるだろうという曖昧さで言葉にしないことが多くある、ということに、彼女のLINEで気づいた。 そして彼女の

      • もう一つのガン

        2023年の夏、胃がんがわかったけど、それより遡ること一年ほど前の2022年の春、私は子宮頸がんのオペで入院していた。 特に自覚症状はなく、市から送られてきたガン検診券を使って町医者を予約して引っかかり、検査を重ねて、着々と引っかかり、大きな病院に転院し、オペすることになった。夫はまだコロナで入国できず、外国でのんびりしていた。私の現状を話して、急遽、日本に来ることになった。 幸いに、子宮頸がんはごく初期で、先生曰く「がん保険入ってたら(お金貰えるし、もう払わなくていいし

        • 音楽畑の友人

          シンガーソングライターの友人がいる。割と近所に住んでいて、同い年で独身でネコと暮らしている。気ままに夜更けまで起きていて、会うのはいつも彼女が起きたばかりの昼頃だ。 彼女とは不思議な縁で、知り合ったのはもう25年ほど前のトーキョーだけど、当時は数回会っただけ。それも二人だけではなかったから、何を話したか覚えていない。 彼女は、私の元旦那さんの歌姫である。 そう、私には元旦那という人がいる。正しくは、いた。コロナ禍の少し前に、突然病気で亡くなってしまった。私はちょうどその

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        記事

          自動演奏ピアノ

          時々出かける本屋さんにはチェーン店カフェが入っていて、奥には真っ白いグランドピアノが鎮座し、クラシック音楽を奏でている。 だが、それが微妙に下手なのだ。 先日、ラジオで何かの実験の話を聞いたのだけど、曰く演奏をCDなどで耳だけで聴いた場合、ビデオなどで耳と目で聴いた場合、音は無く目だけで観た場合の3 つで比べると、もっとも演奏者の格(?)が分かったのは、なんと最後の音は無く目だけの場合だったそうである。 というわけで前述の自動演奏ピアノだが、もっとも不利な誰かが奏でた音

          自動演奏ピアノ

          フウフの現状

          「で、結局、今どうなのよ」である。 我々フウフのことだ。 知らない方にかいつまんでお伝えするならば、昨年1月に夫が突然家を出て行って、自分で近所にアパートを借りて別居生活となり、週末だけ会うようになり、話し合いをしだんだん週に何度か泊まるようになり、私の病気がわかり毎日家に泊まるようになり、私の入院中は毎日夫が子供達を見てくれ、今年になって私が仕事復帰し夜早く寝るようになってからは、夫の仕事が忙しく帰りが遅くなる日は、申し訳ないからと、夫は自分のアパートに帰って何か食べて寝る

          フウフの現状

          痛み

          右肩が痛い。肩甲骨の下あたりが痛く、時々、右腕がジーンと痺れる。 四十肩かな?と思ったけど、腕を上にあげる分には全然痛くない。テルミーをして温めると和らぐが、24時間ずっとテルミーしているわけにもいかず、利き手の肩甲骨だから、自分で掛けるのも難しい。 原因に心当たりは大いにある。郵便局の仕事で右腕を酷使しすぎているのだ。最初は首が痛くなり、それが治ったと思ったら、どどんと肩の痛みと痺れが襲ってきた。 私のテルミーの先生(80代・女性)はよく「病は自分でつくる」という。 訪

          タヒチで運転

          四月から大学一年生になった娘は、毎日マイカー(her car?)で通学している。免許をとってすぐの運転は、なかなか怖いらしい。背筋をピンっと伸ばして、慎重にカーブを曲がる。 はて、私は、というと、運転に不慣れなまま突然タヒチに行ったので、運転はこれまた恐ろしい経験だった。右側運転、日本にはあまり普及していない信号代わりのロータリー(ロンポワン)、みんな運動神経良いせいか運転が荒い!さらに制限速度90キロの無料の高速道路では追い越し車線じゃなくても毎日ポルシェカイエンに煽られ

          タヒチで運転

          ワサビの子

           2023年1月の終わり、よく晴れたある日、帰ってきたら旦那がいなくなっていた。  一人、家にいた高校生の娘は、泣いていた。  「パパ、行っちゃった」と言って、さらに涙をこぼした。  家の中に、彼の荷物は綺麗サッパリ無くて、パソコンを置いていた巨大な黒い机だけがポツンと残されていた。    その前日、娘と夫の3人で、ピザ屋さんに行った。いつもと同じだった。娘の頼んだデザートにアルコールが効きすぎていて、3人で笑った。小学生の息子は、栃木にキャンプに行っていた。今日寒いけど、雪

          ワサビの子

          爪を噛む

          いつからか分からないけど、おそらく歯が生えてしばらくしたら、もう私は立派に爪を噛んでいた。 母は私が爪を噛んでいるのを見つけると、なだめたり叱ったりおだてたり怒鳴ったりした。赤チンを塗られたり、透明マニキュアを塗られたり、スースーする薬を塗られたりもした。 全て意味はなかった。私は母に隠れて爪噛みをし、マニキュアごと爪を噛んだ。小さな爪のかけらで喉がイガイガする。噛みたくて噛んでいるわけじゃない。気づいたら噛んでいるのだ。あぁ、またお母さんに叱られちゃうな、と思う。 あ

          胃がん、その後

          2023年9月末に、ロボット支援手術で胃の2/3をとりました。取った胃は直接見ていないけど、びろんと広げられて、一部刺身のように薄くスライスしたモノクロ写真を術後1か月の検診で見ました。あぁ、私の胃。かつて私の一部だったもの。 私は、胃の真ん中あたりに約5センチのガンがあったので、胃の上の部分は残せたものの、下がまるっと無くなり、直接小腸に繋がっています。胃というのは、私もよく知らなかったんだけど、色々な働きをしていて、食べたものが適量適切に腸に行くように、下には「弁」があ

          胃がん、その後

          あやうい

          息子は中2。去年の担任は突如「世界一周旅行に行くので!」と宣言して辞めてしまった。息子曰く、今年夏の出発予定らしい。はて、今年の担任は? というわけで、先日懇親会ではじめて今年の担任の先生に会った。30代前半の女性の先生。線が細くて優しそう。 クラスの1/4程度の親が集まった懇親会で、先生が挨拶する。 「私は、このクラスを良いクラスにしたいんです。来年の3月に、生徒と『いいクラスだったね!』って話したくて。また、私だけがそう思うんじゃなくて、他の先生たちにも『いいクラスだ

          心にギャルを

          4月に入って、どんどん日が昇るのが早くなっている。家を出る早朝4時半、先月まで真っ暗の中出勤だったのに、今ではもうかなり空が明るい。4月になって、お偉いさんたちは移動したり、移動して来たりしてしばらくピリピリムードだったけど、私たちパートや下っぱ社員さんは相変わらず。増えてもいなければ、減ってもいない。いや、本当は65歳定年で辞めるはずの方々も、上に頼まれて人手不足で仕方なく居残りしてくれている。 一方私は時給が20円アップして、新たな仕事を任され、約2時間、隔離されたよう

          心にギャルを

          醜い人

          この反ルッキズム、多様性の時代に、なんとひどいタイトルだろうか。 しかしそのものスバリ、職場にいる醜い男性のはなし。 彼は背が低く訛りがきつく、目はトロンとしていて、小太り。歯並びの悪い口はいつも締まりなく開いている。年の頃は30代後半といったところか。しかし、20代から50代のどれと言われても「ふぅん」と思う。服は常に生乾きの匂いがして、生にんにくたっぷりのラーメンが好きなのか、しばしば強烈なニンニク臭を漂わせている。花粉症なのか、しばしば強烈なクシャミをする。そのくせマス

          ありがとう。

          アートインプログレス、無事終わりました。 告知してしばらく無反応で、一体どうなることやらと不安に思っていましたが、たくさんの方にお越しいただけました。ほっ 時間ちゃんと計っていなかったのですが、多分1時間くらい一人で朗読したんだろうな。前半、ふっと我にかえる瞬間があって、『何やってんだろう』『なんでこんなことしようと思ったんだっけ』などと頭をよぎりましたが、皆さんがあたたかく耳を向けてくださっているのがわかり、安心しました。伝わっている、ってダイレクトにわかるのは、いいな

          ありがとう。

          本の紹介「絶望名言」

          久々に良い本に出会ってしまった。 いや、世界には数多の良い本があるのだけど、ごつんといい感じにハマったというか。 その名を「絶望名言」という。2も出ているようなので、私がただ無知なだけなのだ。 その名の通り絶望そのものを切り取ったような言葉と、NHKラジオ深夜便の人気コーナーを視聴するかのような対話が並び、本は進んでいく。 例えばカフカのこんな言葉。 「無能、あらゆる点で、しかも完璧に。」 あるいは芥川龍之介の言葉。 「どうせ生きているからには、苦しいのはあたり前だと思え

          本の紹介「絶望名言」