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痛み

右肩が痛い。肩甲骨の下あたりが痛く、時々、右腕がジーンと痺れる。
四十肩かな?と思ったけど、腕を上にあげる分には全然痛くない。テルミーをして温めると和らぐが、24時間ずっとテルミーしているわけにもいかず、利き手の肩甲骨だから、自分で掛けるのも難しい。

原因に心当たりは大いにある。郵便局の仕事で右腕を酷使しすぎているのだ。最初は首が痛くなり、それが治ったと思ったら、どどんと肩の痛みと痺れが襲ってきた。

私のテルミーの先生(80代・女性)はよく「病は自分でつくる」という。
訪ねてきた患者さんに「あなた本当に治りたいって思ってる?病気に甘えてるんじゃない?」などとズケズケ言うこともある。聞いてる私はハラハラするが、失礼なことを言って相手が怯んだ時に「いいわ。みてみましょう」とサラサラと患者さんを脱がし、サラサラとテルミーを掛ける。そんな風に私も何度も治してもらったんだけど、今回の右肩の痛みはなかなかにしつこい。

時々行く鍼灸の先生、整形外科にも駆け込んだけど、良くならない。整形外科の先生には、初診だったので念のため私が昨年胃がんで手術したことを伝えたのだけど、カジュアルな感じでパシャパシャとレントゲンを撮った挙句「安心して、癌じゃないよ!運動不足かな?」と言ったので、驚いた。癌であるなんて一ミリも思っていなかった。そして、私は週に5日、郵便局でえらくハードな仕事をしていて、早朝3時間だけで1万歩歩き、その他に週一ヨガ教室に行っている。おまけにあまりに痛みが続くので、パーソナルジムにまで通い始めてしまった。そう、この痛みは私にえらくお金を使わせたがっている。仕事で痛みを作り、稼いだお金で治す。なんていう不毛な循環だ。

さて、私はジムをバカにしていた。正しくは、ジムに行く人を、かもしれない。なんかひどく自己愛的で、人工的だと。不健康な食事、自己陶酔。明るいスポーツマンも苦手だしという、もろ偏見。そういった魔境に自分が足を踏み入れるなんて想像したことも無かったけど、肩の痛みは自分で作ったものだとしたら、筋肉で治すことができるかもしれないと思った。

これが、すごく良い。ジムってすごい。プロってすごい。私の通っているジムは、某大学病院の敷地内にあり、筋肉をつけたいという人向けというよりは、身体のメンテナンスに向いているようだ。プロのスポーツ選手も通っていて、トレーニングだけでなく、希望すればマッサージや鍼の施術だけを受けることもできる。私は主に、上半身の筋肉をつけるべく、今、適切なストレッチや体幹トレーニングをしている。トレーナーさんは毎回褒めてくれるし、正しい身体の使い方の訓練になるし、ジムってすごいと思っている。

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