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asahisakuto 朝日焼作陶館スタッフつれづれ日記

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京都・宇治にある、朝日焼。 登り窯の横にかまえた陶芸教室、朝日焼作陶館  「深く楽しい陶芸の魅力」に触れることができる 窯元ならではの陶芸教室の、のんびりつれづれ日記です。
運営しているクリエイター

#朝日焼

登り窯準備

登り窯準備

こんにちは。
今日は、実は7月に予定されている登り窯の
準備のお話です。

何やら人気のない場所で新人ちゃん1が
作業をしてくれています。

この作業は、茶碗の台の下にひく道具を
作ってくれているところです。

登り窯は、全てを赤松を燃やして焼かれます。
その時に、灰がくっついたりして
窯の床に茶碗が付かないないようにするための
保護材としてと言う役割と、
昔はこれを作る粘土に塩も混ぜて、
そこに

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道具

道具

こんにちは。
今日は道具のお話です。

写真は、寸差しとセンチの物差し。
寸(すん)は、日本で昔に使われていた
長さや大きさの単位で、一寸が約三センチ。

え~っと、一寸って
どうやって決まったのでしょうね?
『 親指の幅の長さに由来すると言われ、
親指の幅ほどのほんのわずかな長さ
という意味があります。
有名なおとぎ話である「一寸法師」の
「一寸」はこの長さを指しており、
一寸法師はたった3セ

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訓練校見学・その2

訓練校見学・その2

こんにちは。
今日も訓練校見学の続きです。
冒頭の写真は、「炭山陶芸村」と
朝日焼の距離。結構あるよね~。
「ちょっと頑張る遠足」で歩ける距離ですが。

さて、炭山から下りてきた2年次の方々に、
窯場などをご紹介した後、新人ちゃんが
4月28日のワークショップのご紹介をしていた
風景をご紹介いたしますね。

チラシを見せて説明する新人ちゃん。
きみたちの先輩だぞ。耳をかっぽじいて聞け~。

チラシ

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陶芸訓練学校見学

陶芸訓練学校見学

こんにちは。
今日は、大きく括ったら後輩?の
陶芸の訓練学校の2年次の子たちが
朝日焼に見学に来たので、そのお話です。
陶芸訓練学校のHP

毎年、5月になる前に、
親睦も兼ねて、遠足として「炭山陶芸村」
(すみやまとうげいむら)を訪れ、
村の中の工房などを見学させて頂いて、
その後、2年生だけ、朝日焼に足を延ばす。
そんな予定で来てくれます。

熱心に話を聞いている生徒たち。
現役で稼働している

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松灰

松灰

こんにちは。
今日は灰のお話。

良く、登り窯は何の木で焚くのですか?と
尋ねられるのですが、
朝日焼では「赤松」だけを使って、
窯焚きが行われます。

コスト?そりゃ、掛かりますよね~。
でも、焼き残った灰を集めて、
ゴミやアクを取り除き、釉薬の原料に使いますので、
無駄ばかりではありません。

扉近くは、外界と近いので冷めやすいです。
なので、ワザと薪を壁に立てかけるように放り込み、
冷めるの

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登り窯が始まるよ~

登り窯が始まるよ~

こんにちは。
今日の話題は、2024年3月の世界線です。
いよいよ登り窯の窯詰めが始まりました。

登り窯って、作品がたくさん入るので、
準備自体は、ずっと以前から
静かに始まっているのですが、
いよいよ棚が組まれ、
窯詰めが始まろうとしております。

実際に作品を詰め始める、ここからが
また頑張り所で、体がしんどいのなんのって。
階段じゃん?入れる器って沢山あるじゃん?
体が重いじゃん(物理)?

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掃除

掃除

こんにちは。
今日は、掃除からお話が始まります。
朝日焼は、細かい場所や、古い登り窯の中など、
掃除が行き届いていない場所もありますが、
基本は毎日、朝日焼の前の道、
工房から登り窯の前、教室は掃除しておりますので、
汚い場所、そんなには無いです。
が、いつも以上に美しく掃除する時があります。

そう、察しのいい方なら、
この辺でこの世界線がどこにあるか、、
分かると思います。

そうです、202

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光のどけき春の日の・・?

光のどけき春の日の・・?

こんにちは。
今日は、朝方は冷えておりましたが、
日中は春が来たかと思うほどの暖かさ。
(工房、作陶、あらゆるところで
暖房をガンガン焚いておりますが。
だって、土間で寒いんだも―ン)

冒頭の写真は、2022年の今頃なはずです。
時折、ギュッと冷え込むと、
蹲(つくばい)の水が凍って、
持てるほどになります。
関西は、水道管が凍りつくほど冷える
真冬日が来るのは数えるほど。
年々暖かくなっている

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籠り部屋

籠り部屋

こんにちは。
きょうは普段、私が籠っている部屋を
ご紹介いたします。

釉薬を掛ける部屋の住人です。
作陶には、幽霊部員として登録されております。
時々現れます(笑)
さて、釉薬の部屋を覗いてみましょう。

赤い椅子が私の定位置。
奥は「他の方がお使いください」な場所。
ストーブ君は、ガンガン温めてくれていますが、
土間に、高い天井なので、結構一日足元は寒い。
そんな部屋。

朝日焼で使う釉薬はこ

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続・エッシャー展(佐川美術館)

続・エッシャー展(佐川美術館)

こんんちは。
こんんいちは。。こんにちは。
今日も、エッシャー展のお話です。
行ってないのに行った気に、なれる。。かも?

今回は、車が無かったので、電車で行ってきました。
宇治から電車やバスを乗り継いで1時間少々。

最初の部屋は、挿絵として始めた
エッシャーの初期の頃の作品がお出迎え。

この木版画は、葛飾北斎の神奈川沖波裏に
影響を受けたそうです。
エッシャーのパパンが、仕事で出かけた
(日

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小林一三記念館

小林一三記念館

こんにちは。
最近、お出掛け話が増えていますが
気にせず読んでください(笑
伝えたくなっちゃって、止まらないのです。
今回は、宝塚を作り、阪急電鉄を作った
小林一三(こばやしいっさ)の
記念館のお話です。

和洋折衷のお屋敷、本館は洋風ですが、
和のテイストもり散りばめられており素敵です。
今は、一角をレストランとして
営業もされているようです。

そして本館を出たところに、茶室があり、
その奥に

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お庭

お庭

こんにちは。
冒頭の写真は、朝日焼き松露会で使用した建物の
大広間の隣の小間の外から見た看板です。
「団子軒(だんこけん)」
ではありません。「玄軒(げんけん)」です。
そう思って見直すと、可愛い文字ですよね。
可愛らしい。
隣の小間で、裏方たちがお団子を頬張っていそうな。

今日は、今は(大人の事情で)
入ることが出来ないお庭を
松露会の為に少し綺麗にしたので
ぐるりと廻ってみようと思います。

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粘土を送る

粘土を送る

こんにちは。
今日は、実は尼崎にもある陶芸教室に
粘土を送る段取りのお話です。
まとめて数本送るので、バンドで固定します。
時々お客様も粘土を希望してくださるので、
同じように送ります。

さて、ビニールに包んだ粘土を・・
機械の上に乗せて、ッと。。そして、
バンドの機械が温まったようなので、
青いバンドを差し込み口に・・
「ガチャコーン・ぶち。」
(機械が余ったバンドを回収して、
熱でくっつけて

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朝日閣(あさひかく)

朝日閣(あさひかく)

こんにちは。
今日は、園遊会で使った大広間のお話です。
久々に使うもんだから、掃除からです。
まずは窓を大きく開けて~

この窓、昔のガラスを使っているので、
波打っていて、雰囲気がいいのです。
そして、宇治川の流れが良く見える。
え?サボってなんかいませんとも。ええ。

こういう石も、勝手に取って来ちゃダメですしね。
(あたりまえ)
大きくて、趣のある石はなかなか取れないので、
お高いンデスって

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