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大人の「達成感」の価値

わたし、趣味のひとつとして、少し前に楽器をはじめました。

もともとピアノは習っていて、学生時代も少し音楽をしていたのですが、
社会人になって音楽を辞めました。

ですが、働き始めて時間とお金に少しの余裕が出てきたとき、
やっぱり音楽したい!って思ったんです。

そう思ったタイミングでいろんなことがうまく重なり、
思い切って音楽教室に通うことを決めました。

最初はもう本当にへたっくそで、騒音でしかなかったのですが、
練習するうちに少しきれいな音が出るようになったし、
今まで出せなかった音も出せるようになりました。

先生からの、
今の良かったですね!とか、
きれいな音が出るようになりましたね!の一言が
とんでもなくうれしい。

大人になってからなにかができるようになるって
本当にすてきなことだなと思います。

学生時代は、
新しい公式を覚えたら今まで解けなかった問題が解けるようになる、
バラバラだった音からひとつの合唱が生まれる、
やったことないスポーツのルールを知って楽しさを知る、
そうやって初めて知ること、できるようになること、
たくさんの「達成感」で溢れてたと思うんです。
でも、大人になると、そういうことって、
自分から求めないとできないじゃないですか。

教室通うのだるいなーって思ってても、
レッスンが終わったら達成感でいっぱいで、
爽快感というか、やっぱ行ってよかったー!
って思えるのです。
こうして得られる達成感は、
ある意味で学生時代のそれよりもうんと価値があると思っています。
だって得なくても生きていけるものを
自らの意思で取りにいったものだから。

仕事はできて当たり前だと思われるのが常だから、
褒められることってまずない。
だから、新しくなにかができるようになって、
自分で自分を褒めることができたとき、
ちょっとだけ自分を好きになれました。

わたしはきっと、
死ぬまで音楽を続けるんだと思います。

楽器ができるおばあちゃん、かっこいいじゃないですか。

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