ホップの育て方と作業一覧
■ホップとは
6m以上ツルが伸びるツル植物(朝顔みたいな感じ)で、北海道でも越冬できる宿根草(冬は地上部がなくなり春に新たな芽が出る植物)です。主にビールの原材料として使用され、ビールの苦味や香り、泡立ち、抗菌作用という効果があります。 毬花という独特の実を結実させます。ビールの原材料に使われるのはこの毬花や毬花の中の黄色いルプリンを利用します。
■育てる前に
・ホップを育てる上で知っておきたい特徴
・ホップを育てる準備、用意するもの
・ホップを育てる基本
■ホップの成長サイクルと管理暦
※スプレッドシートで大まかな栽培暦を作成できる様にしました。
収穫時期を入力すると月々の作業一覧を作成できます。
既に育てていて収穫時期が分かる方はその時期を、コレから育てるという方は、北海道~東北及び寒冷地(7月下旬~8月中旬)、関東以西の暖地(6月下旬~7月中旬)を入力してください。
以下、大まかな管理暦もご参照ください。
【前年からの冬】地下で越冬中
作業:
株こしらえ 余分な芽を除く作業
糸下げ ツルが絡む為のヒモを用意する作業
元肥を与える
べと病対策(ユニフォーム撒布)
【春】芽が出てくる、ツルが伸びてくる
作業:
選芽 元気に伸ばすツルを選抜する作業
土寄せ 塊根の温度上昇や乾燥を防ぐ
ツル上げ ヒモにツルを絡ませる
追肥
苗の植え付け
【初夏】ツルがグングン伸びる
作業:
脇芽の切り取り
ツル下げ 余分に伸びたツルの高さの調整
追肥
ハダニ、アブラムシ等のチェック薬剤散布
べと病対策(レーバス散布)、うどん粉病対策(オンリーワン散布)
鉢植えの場合は頻繁な水やり
畑、庭の場合は下葉とり 病害虫予防
【盛夏】開花
作業:
追肥
鉢植えの場合は頻繁な水やり
畑、庭の場合はツルの横誘引 収穫に向けた作業
べと病、灰色かび病、うどん粉対策(開花時オンリーワン、毬花充実期レーバス、ナリア散布)
【盛夏~晩夏】毬花がなり収穫
【秋~晩秋】地上部が枯れる
■生育に問題があったら
◎ホップの報告相談会を東京やyoutube上で行っています。(2019年の様子)そちらに直接ご質問いただくことも可能です。
そのほか、分からない部分はこちらのコメント欄にお寄せください。
また、花の館店舗に直接ご来店、メールでのご相談に乗っておりますのでお気軽にご相談ください。
■収穫したホップの利用
・ほぼ100%ホップリース
・ホップ毬花利用のアイディア
・ビールの醸造
◎ホップの相談報告会にお越し頂くと、ホップ好きの方たちと利用方法についての話なんかもできたりします。(2019年の様子)
■最後に
主に弊店紫波佐比内店近くの元ホップ農家の方々に育て方を伺いました。ご教授頂き大変ありがとうございました。
概ねの育て方を、伺った話、弊店で育てた中で感じたことを交えてまとめております。これからも育てながら内容の拡充を行ってまいります。わからない部分やご意見などありましたら、お気軽にご連絡頂ければ幸いです。
尚、この記事がお役に立てた、弊店の活動にご賛助頂ける場合は下記のサポートをお願いいたします。
頂いたサポートで、元ホップ農家さんにビールでお礼ももっていこうと思っております!
サポートは紹介した植物の苗の生産維持拡充、記事の充実に利用いたします。どうぞよろしくお願いいたします。