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鶴川ロックマガジン

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#テレビ

天下を獲る気がない天才、加藤茶

天下を獲る気がない天才、加藤茶

ハナ肇とクレージーキャッツに感化されウエスタンバンドから一転、コメディの道に進んだ《桜井輝夫とザ・ドリフターズ》。桜井輝夫からリーダーの座を引き継いだベーシストの厳格さが仇となり、バンドは1964年に一度空中分解。義理堅いドラマーを除く他のメンバーに一斉に脱退され窮地に陥ったベーシストは、テレビでのレギュラー損失を免れるために半月ほどで再編を試みた。

その結果出来上がった5人組こそ、我々のよく知

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特撮じゃない特撮「ウルトラファイト」

特撮じゃない特撮「ウルトラファイト」

「ウルトラマン」シリーズ史上最も異彩を放つものに「ウルトラファイト」(TBS:1970-71年)がある。ぼくは80年代の再放送世代。たしか毎朝5時台に局のオープニング映像、童謡のビデオクリップに次いで放送され、当時ビデオデッキの使い方をおぼえたばかりの兄がまめに留守録していた。

「ウルトラマン」と「ウルトラセブン」の放送が終わってからの円谷プロには暫しヒット作が出ない低迷期があった。世の子供たち

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謎の長寿アニメ「親子クラブ」

謎の長寿アニメ「親子クラブ」

永年さりげなく存続してきて、遂になくなったと分かったときにだけ何かを心にもたらすものが、世の中には数々ある。テレビの中に限ると、ぼくがそのてのもので真っ先に思い出すのは、エイケンが20年近く制作していた関東ローカルの5分アニメ「親子クラブ」(1994-2013年)だ。

日常生活のちょっとした知恵を紹介する(ミニ枠ではよくある)趣向を、敢えてアニメ主体でやっていた番組。エイケンといえば「サザエさん

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とんねるずが大好きっていう話

とんねるずが大好きっていう話

かつて世の中には「良い」と「悪い」の間の「しょうがねえな〜」という処に落ち着く事象がたくさんあった。わざわざ「悪い」と断るほうが無粋な類のダメさ。どうすれば「しょうがねえな〜」になるのか、定義づけは難しいのだけど。たとえばローリング・ストーンズは「しょうがねえな~」であり、モンティ・パイソンも「しょうがねえな~」である。ぼくにとってかけがえのない「しょうがねえなぁ~」といえば、とんねるず。昔からず

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第3のドリフ、仲本工事

第3のドリフ、仲本工事

年齢順で並べると、
(1)いかりや長介
(2)高木ブー
(3)仲本工事
(4)加藤茶
(5)志村けん

公開コントの登場順で並べると、
(1)いかりや長介
(2)高木ブー
(3)仲本工事
(4)加藤茶
(5)志村けん

ボケる頻度で並べると、
(1)加藤茶
(1)志村けん
(3)仲本工事
(4)高木ブー
(5)いかりや長介

4人体制での実質の地位で並べると、
(1)志村けん
(2)加藤茶

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