誰も

50才。親無し友達無しパートナー無し。いったいどんな風に生きていくんだろ。

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最近の記事

誰も知らない(猫の心を掴む)

私はこれで猫の心を掴んだ チュールではない。 うちの猫さんは、いつも息子と私の中間地点にいた。 私と息子の定位置のちょうど間。寝るときも息子のベッドと私の布団のちょうど真ん中の距離の所に寝ていた。バランス感覚スゴい。 猫は息子と私を大体同じくらい好きだったんじゃないかと思うが、さすが猫で、ある期間は息子の膝に多く座り、またある期間は私寄りと、その天秤がゆーらゆーらと大体いつも少し傾く感じだった。餌をあげるとか、トイレを掃除してる者であるという事はネコに好かれるという点にお

    • 誰も知らない(こんな感情)

      この感覚がある人っていますか?  私の家族はみんな我が道を行く感じで、さほど仲良くもなく悪くもなくという感じだった。ま、何だかんだ家族だよねみたいな。  昔々の子供の頃ごくたまに。年に1回か2回。家の中に家族が揃っているとき、『家族』というイメージが私を襲いほんとうに苦しくなって、いてもたってもいられずその場を離れずにはいられないという気持ちになることがあった。そしてそっと離れて、外へ出て息をついて戻ってきたりしてた。  その時は自分は『家族』という集合体に対して嫌な気持

      • 誰も知らない(今の時代)

        私はユーチューブに動画を少し投稿している。その過程でなんとなく感じたこと等。 今は個人の内面の時代。あたりまえみたいだけどそうでもないんだ。 私が子どもの頃世の中はバブルだった。その時は多分、外見はもとより気分や表現もとても定型的な時代だったように思う。うまく取り繕ってあたりまえ。世の中はそれで簡単になる。繕えないことは社会的なタヒを意味したと思う。(話しはそれるが、その感覚について行けない人たちがオウム心理教等に流れることになったのでは、などと思ったりもする)その雰囲気

        • 誰も知らない(こわい紫陽花)

          もうすぐ紫陽花の季節。 知り合いの方が言ってたのでびっくりした。 「紫陽花って今は華やかでキレイと良いイメージだけど、昔は恐い感じだったんだよ。子供がさらわれるって。神社とかに咲いてるけど、子供は近寄るなって言われて育ったんだよぉ。」 へーーーー。 と思ったけど、そういえば紫陽花って咲くまではあんまり存在感無いけど、梅雨時期になると急に延びてきて花が一気に咲いてブわッと広がって、奇妙といえば奇妙かも。 ただただ綺麗なイメージだったけど、この場面を想像して少し冷やい感じ

          誰も知らない(短編小説のネタ)

          「海に行ったらさ、まず火たくじゃん。」  知らんがな。 ーーーーーーーーーーーーーーーー  私は東北の海辺の町に住んでいる。  子供の頃、うちは引っ越しが多ったので、1つのところにずっと住んだり、代々そこに住んでる人と親しくしたことがあまりない。なので、その土地土地の風習とか、そういうものがあるとか全然知らないまま育った。  今の町は15年くらい住んでいる。私の人生で最最長だ。長く住んでると、色々な知り合いが出来たり、長いだけあって必然と会話の機会も多くなるので、町の不思議

          誰も知らない(短編小説のネタ)

          誰も知らない(悩みがあります)

           いやいや、散々考えたですよ。  気のせいかもしれないから、気のせいだったら恥ずかしいから黙っておこうか…いや…あれは悲しいかなほぼ間違いない…いや気のせいかな…  最大の問題点は、私という人はこのもやもやを抱えて普通に仕事はできないという事。このもやもやは明日頭の中でパンッパンに膨れ上がり、その為顔はぎこちなく引きつってしまったり目が痙攣したりしてしまうはずだ。無理だ。    昨日、上司と部下が暗がりでほにゃほにゃしてるのを見てしまった。  悩みに悩んで今朝、唾液をゴ

          誰も知らない(悩みがあります)

          誰も知らない(息子への手紙)

          もうすぐ息子は二十歳になる。 息子は東京へ行く時私に手紙をくれたが、私は書いていない。息子の二十歳のお祝いには手紙が必要だ、と私の心が言っている。 下書きを書いている。書き出していると、あれやこれや思い出を書き始めてしまい量が膨大すぎてる。いや、違う。要点を明確にしなければいけない。 この手紙はヒットポイントがでかいはずだ。いやでかくなければいけない。 まずは初見。息子が初めて読んだ時には「母は自分のことをこんなに風に思ってくれてたのか…」とうるうるさせなければいけな

          誰も知らない(息子への手紙)

          誰も知らない(母の願い)

           珍しく夢を見た。というより、いつも何かしらの夢を見ている気はしている。けれども、だけれども、ちっとも覚えていない派である。が、珍しく夢を覚えていた。  コーンスープを、生のトウモロコシから手作りしたのを頂こうとしている夢であった。  母は健康オタクであったが、料理の腕はいまいちであったので、とてもヘルシーな材料でいまいちの料理を毎日心を込めて作っていた。しかし、いくら心が込もっていても、味がいまいちなので娘は、ご飯とタラコとかばかり食べていて、いつも母とケンカしていた。因み

          誰も知らない(母の願い)

          誰も知らない(ノートルダム寺院で号泣)

          知り合いが持っていたので、どうしても読みたくて佐藤愛子の「九十歳。何がめでたい」をそのまま貸してもらって読んだ。そしてYouTubeで時々やってみる聴力検査をして、あまり良くない耳だが悪くはなっていないという事を確認してから、佐藤さんのことを調べていたらお墓参りで突然肩を震わせて泣いたというような文章があって思い出した。 23歳位の時、ドイツスイスフランスをめぐるツアーみたいなのに母と参加して、その中でノートルダム寺院へ行った。当時、この寺院は外壁を治していて覆いが掛かって

          誰も知らない(ノートルダム寺院で号泣)

          誰も知らない(進研ゼミ)

          息子の父も母も学力はさして高くない。でも全然ダメでもない。たいした苦労もせず無難に生きていた人種なので、息子も当然その類いだろうなと思って接してきた。 予想通りだった。小学校時代、息子はテストでは決して満点は取らず、最後の文章問題はあっているが、問1の単純な計算問題やその他を必ず落とすという大体80点くらいの、いかにも頭は悪くないんだけどね…という感じだった。 そんな息子が中学校へ入学して1回目のテストだ。真ん中くらいだろうなと予測したところ、上位10パー位だった。あれ?と

          誰も知らない(進研ゼミ)

          誰も知らない(愚痴が言いたい)

          いやね。愚痴があります。 職場の愚痴です。めっちゃでかい声で話誰かに頷いて欲しい欲望があります。 退職した後、再就職残っている70近いおばさまが、率先して裏操作で人をこき下ろし、常に話題の中心にいたくて威張り散らして酷いです。と訴えたい。 しかし、悲しいかな50位のおばさんの愚痴って聞きたくないよね。なんか醜く感じるよね。醜く感じられるの嫌だから黙ってる。本当はちょっと言ってるけど笑。 若いときは若さに関して無頓着。 こんな不細工で性格も悪い私だけど、 若い頃は普通に

          誰も知らない(愚痴が言いたい)

          誰も知らない(息子旅立つ)

          去年の年末、高校三年生の息子がもうすぐ旅立つ…みたいなちょっぴり感傷的なノートを書いたけど。 ぜんぜん旅立てなかったよね新型コロナウィルスの自粛期間、息子は不憫だった。 描いた未来のために全力で勉強し合格を勝ち取り喜んだのも束の間…蓋を開けたら今まで通りの環境。同じ環境だが、コロナで家の外へも気軽に出られないという生活が始まってしまった。元来無口な子だが、殆ど話さず、家からはもちろん部屋からも殆ど出なくなった。私の知り合いに、学生時代に心を病んでしまった人が3人いた為、心に

          誰も知らない(息子旅立つ)

          誰も知らない(父の遺言)

          父は現役時代、保険の会社に勤めていた。 営業部長だわ時代はバブル真っ盛りだわで、かーなりハードなサラリーマンであったと思う。 当時は子供だったのでよく解らなかったが、今は彼の仕事の凄まじさがよく想像できる。 そんな、いつも忙しくて、加えてかなり怒りっぽい父だったが、意外に自然を愛する繊細な心持ちの人だった。 そんな父が退職後、私と息子が暮らす家に何日か滞在していたとき、私が仕事の間にホームセンターへ行ったりして、寄せ植えを作ってくれた。その時言った言葉。 「寄せ植えには、

          誰も知らない(父の遺言)

          誰も知らない(私のクリスマス)

          明日はクリスマスイブ。 クリスチャンでは無いが、子供の頃日曜学校に通っていたり、ガールスカウトにも所属していたこともあって、クリスマスには相当の思い入れがある。とはいえ『結婚したら、子供ができたら、毎年素敵なクリスマスを過ごすんだ!』というのは、良くある願望だと思う。 結婚して男の子が生まれた。 安っぽくない、シックな、そして大きくも小さくもない、最高に素敵なクリスマスツリーを海外から輸入して買おう!と、ネットを漁りまくった。なかなか気に入ったのが見つからず、1年目は「ま

          誰も知らない(私のクリスマス)

          誰も知らない(猫)

          そーーっと目を開けると、猫と目が合った。 その時、猫の手は空中にあり、今まさに私のおでこに手を当てようとしていたところだったが、私と目があったとたん、猫はピタッと空中で手を止め、そ知らぬふりで目を反らしながら、そそーーっと手を床に戻した。 猫は朝、おでこに肉球をそっと当ててきた。 冷たさで目が覚めた。 春になると、肉球は暖かくなり、私が起きないとわかると、すこーしづつ爪を出してきた。 痛くて目が覚めた。 初めは遠慮がちであった爪出しも、猫が家に馴れてくるのに伴い、出してく

          誰も知らない(猫)

          誰も知らない(クリスマスの思い出)

          クリスマスシーズン到来。 親はクリスチャンではないが、母の知り合いがクリスチャンで、勧められてか子供の頃教会に通っていた。 教会では、牧師さんの話を大人と一緒に聞いてから、子供は別に集まって…キリスト教の勉強をしたり、キリスト教のイベントに関する工作をしたりした。学校の友達とは違う、少し年上のお姉さんや、年下の子と一緒に色々するのが楽しかった。 細かい事は良く覚えていないのだけど、このシーズンは思い出深い。 いつもは質素な教会が、赤や緑や金の装飾や、天井に吊るした蝋燭の

          誰も知らない(クリスマスの思い出)