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誰も知らない(猫の心を掴む)

私はこれで猫の心を掴んだ
チュールではない。

うちの猫さんは、いつも息子と私の中間地点にいた。
私と息子の定位置のちょうど間。寝るときも息子のベッドと私の布団のちょうど真ん中の距離の所に寝ていた。バランス感覚スゴい。

猫は息子と私を大体同じくらい好きだったんじゃないかと思うが、さすが猫で、ある期間は息子の膝に多く座り、またある期間は私寄りと、その天秤がゆーらゆーらと大体いつも少し傾く感じだった。餌をあげるとか、トイレを掃除してる者であるという事はネコに好かれるという点においては特に有利に作用せず。

ある日、日曜の午後、私一人家にいて、暇だったので布団に入って本格的な昼寝をした。少し寒い時期で、いつも昼寝ではあまり布団に入ってこない猫も、積極的に入ってきた。
その日は、昼寝でたまに起こる現象[むっちゃ良く寝れた~~!!!]が発動。

深い眠りの実感と、少しの汗と、体の固さと、軽さで気分良く背伸びをした。隣の猫も起きて気持ち良さそうにアクビをしながら背伸びをしていた。

この時から猫は私をストーキングしだした。私が座るとに直ちに膝にのってきたし、行くとこどこにでもピタッと着いてきた。いつもあんまりこない。

さすがネコ=寝子といわれるだけあって、猫の感覚は眠りに深く関わっているのだなと感じた。寝ている間に私の何処かと、ネコの何処かが仲良く交信しあっていたのだろう。

それはネコだけが知る世界。

そしてその猫確率変動期間中、私は息子に対して[むふふ、私はネコに選ばれている。私たちは寝子つながりなのだよ。]という密かな優越感で過ごした。幸せだった。

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