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こどもたちとの日々ぐるり

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子どもの観察が趣味。日々子どもたちに育てられている母の発見や、ときどき反省文。
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#家族

橋を架けるのは

橋を架けるのは

誰かのことをわかりたいと思う
きっと完全にわかりあえることはないと知っていても。
だから、その人の「ことば」を知りたい。

幼い頃からずっと持っている、わたしが生きていくうえでのテーマのひとつだ。人はなぜ、どうやって他者とコミュニケーションするのか。大学では、子どもはどのようにことばを獲得していくのかを卒論に書いた。

言語習得だけの話ではないことばとは、外に向けて発し、届けようとしているいくつも

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そうか、わたし公園嫌いだったんだな。

そうか、わたし公園嫌いだったんだな。

「おかあさーん、こーうーえーんー、いこ!」

週末も仕事の夫が出かけた直後も、ベッドでいつまでもゴロゴロしてるわたしの元へこどもたちがやってくる。

よし行こうー!なんて気持ちになることは、ほぼない。なんかいつも億劫だし、できれば行きたくない。

遠出が嫌なのではなく、近ければ近いほど(遊具と砂場と広場があるフツーの公園であればあるほど)行きたくない。

こどもたちがなかなか着替えないとか、まだ歯

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4歳娘が主演女優になった日

4歳娘が主演女優になった日

幕が開いた。
娘が、舞台の真ん中に、ひとり胸を張って立っていた。
すこし緊張した表情だったが、音楽に合わせて小さく顔を動かしてカウントをとり、大きく息を吸った。

***

週末は、保育園の「ミュージカルコンサート」だった。
今年度は、遠足も、運動会も、お泊まり学習も無くなって、それでも、唯一先生たちが開催を死守してくれたのが、このイベントだ。

娘は、これが4回目のコンサート。
1歳クラスでは、

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子どもから見た「顔」にご注意!

子どもから見た「顔」にご注意!

Instagramを開いてて、たまに画面を触ってしまい思わず自分の顔が映ることがある。

ババババケモノー!!

と大概のけぞるような顔である。スマホ見てるときの角度をリアルに反映してるわけだが、二重顎だし、口角下がってるし、上から目線だし。なんなら眉間に皺よってるときも。

子どもから見た親の顔小さな子どもは、大抵親の顔を下からみることが多い。

自分の顔って普段鏡で見てる時は「作ってる」ので、

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4歳娘とのしりとり

4歳娘とのしりとり

昨日まで2回にわたり重たい話を書いたので今日はライトに。オチもなく思いつくまま書いてみることにする。

娘はしりとりが得意。電話でおじいちゃん(私の父)としりとりを始め、20分以上。おじいちゃんが降参する。とにかく、レスが早くそして最近は戦略的でもある。

しりとり(娘)

りんご(祖父)

ごちそうさま

ますく

くさいものにはふた

(?それありなの?笑)たぬき

きをつけて

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「だってあなたは産んでない」

「だってあなたは産んでない」

育休中、たまに読書会をやっていた。課題図書は色々で、もちろん「子育て」をテーマにした本も読んだ。

「見守り」のススメある時、フリーランスの保育士さん二人が書いた本に

こどもがなにか出来ない!となった時に
すぐに手を出さない
どーんと構えて見守るべし

というくだりがあった。
ここは母たちの中で大きく意見が分かれたポイントだ。

わたしは、うんうんそうだ!と超・賛成派。
一方反対派の意見はこんな

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こどもへの言葉がけ

こどもへの言葉がけ

日曜日の公園で聴こえてくる会話「なんでちゃんと並べないの?」
「早くしなさい!」
「なんで妹が泣いてるのにほっといたのよ!」
「ほらあんたがグズグズしてるから場所取られちゃったじゃない」
「ちょっとそこさわんないの!!」

あー、わかるよ、と思いつつ…
いやはや、質問というより呪いやら命令やら、楽しいはずの公園で涙目だったりプンスカしてる子どものなんと多いこと。公園て怖いところです(違)

***

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21世紀を生きていく

21世紀を生きていく

むすめが生まれた時に込めた想い不確実な時代に、
自分の足で立って、
自分の手で未来を拓く。

岐路に立ったときに、
自信(自己信頼)を持って選択できる。
たとえ失敗しても
立ち直れる力を持っている。

自分もそうありたいし、こどもにもそうあって欲しい。

そんな気持ちで、名前を考えた。

こどもが育つのを邪魔しない。私たち親が「育てている」というより、こどもが「育っていくのをサポートする」という感

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100年歩ける足を育てる第一歩

100年歩ける足を育てる第一歩

“とびきりいい靴をはきなさい。
いい靴は素敵な場所に連れて行ってくれる。”

「花より男子」藤堂静の名言!?
ヨーロッパに昔から伝わることわざ、だそう。

こども靴のコストは勿体無いのかこどもたちの靴はヨーロッパ製。
オシャレのため、ではなく、健やかな身体作りのため。
あれこれ情報を探し、行き着いた先にたまたまあった。
足を大切にする文化圏の靴ということ。
まあ、日本は靴を履き始めてせいぜい80年

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こどもにも、メンターを。

こどもにも、メンターを。

こどもが育つのを邪魔しない
挑戦したいこころを妨げない

そう思っているけども、毎日毎日一緒にいれば、時には「早くして」「何やってんの」なんてこともある。いや、わりとよくある(反省)

反抗期とか思春期になれば、さらにモヤモヤするんだろうなぁ。

親にできること、他人にできることは違う。自分に置き換えれば自明で(あまり友達には相談しない、というのもあるが)
親には言えないけど、メンターには相談する

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「イヤイヤ期」は大人が作っている?

「イヤイヤ期」は大人が作っている?

登園時、雪が積もってるよー!ほらここ!
子どもたちが走り出した!
サクサクふみふみ子どもたち、と私
(うっかり雪を期待)

朝も帰りもこの調子、時間かかってしょうがないけど、楽しい。

ふみふみリトルガールと怒鳴り声のママさん「もういいかげんにして!なんでそんなことするの!」
「やだ!」

…小さな女の子が、抵抗むなしくほぼ引きずられ連行されていった。

いいかげんにする、も、そんなこと、も理解す

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起きてしまったことを責めない

起きてしまったことを責めない

むすめが何か"やってほしくないこと"をした時
つい「もうー!なんでXXするの」とか、言ってしまう。

1つ1つは大したことじゃないし、大人の都合だったりすることが大半。部屋の中をふざけて走って騒ぐとか。
(マンション住まいじゃなかったら、存分に走って派手に転んだりしてもいいのに。)

3歳過ぎてからもう、ほぼ毎日何かしら。
起きてしまったことに、なんでと責めても、仕方ないのに、ついつい言ってしまう

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呪文をかけないで。

呪文をかけないで。

「貸してあげたら?」
「押すのはダメって約束してね」

ちょっとした腹痛で10分ほどトイレにこもっていたら、
聞こえてきた夫の声。
声こそ荒げていないけど、温和な彼には珍しく、イラついているのがわかる。

場面は容易く想像がつく。
3歳むすめが大事にしているものを、まもなく1歳ヤンチャむすこが、触りに行っている。

やめて!だめ!こないで!
○○くん抱っこしててよ!

涙ながらに訴えている。

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負けず嫌い

負けず嫌い

4歳娘、スポーツ教室に通い始めた。
体験会で脇目ふらずの大号泣。終わって、先生たちの「この子は入会しないだろうな…」という表情に反し、『来週もくる』と力強い回答。

だよね、そう言うと思った。
じゃあ、と申し込み、今日は入会2回目。

相変わらず大泣きしている。
この3回観察していてわかったのは、とにかく「負けず嫌い」であるということ。

負けず嫌いには2種類ある①人と競るときに負けるのを嫌う

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