【双裸玉】逆王手を戦ぐ 22.09.06.
逆王手双裸玉が一つ見つかった。
逆王手を戦ぐ
初手▲6三角は▽5二香(逆王手)、▲2三角は▽5一玉、▲5三桂・▲3三桂・▲4二歩は▽2三玉でそれぞれ詰まない。金捨ての格好から入ることになるのだが▲5二金が唯一正解で、それ以外はいずれも取られて詰まない。
2手目、仮に▽同玉なら最長でも19手の早詰だ。一例としては、
▲6四桂 ▽5三玉 ▲5四歩 ▽6四玉 ▲5三角 ▽7三玉
▲8五桂 ▽8三玉 ▲9三金 ▽7四玉 ▲7五金 ▽6三玉
▲6四角成▽6二玉 ▲5三馬 ▽7二玉 ▲7一金 まで19手
なので、作意2手目は▽3二玉となる。
さて、作意4手目▽2三角と逆王手を返されて少しハッとする(かもしれない)。回避するには▲同角成(成/不成非限定)しかない。欲を言えば、例えば4図で▲3四香と切り返すような逆王手返しを求めてずっと探索をしているのだが、残念ながらまだ見つかっていない。
作意9手目▲3五桂からの連続尻金が何とも重たいが、金にモノを言わせればこういった見た目筋悪の攻めができる。ここから数手が少し面白い。
16図、玉方は打ち歩詰の形に誘導している。単に▲2五金だと▽同銀で詰まなくなるので一旦▲1四金と捨ててから、▲2六桂~▲1六歩とすれば玉を2五に呼び込むことができる。戦力を良い具合に落として手をつなげるこの6手分はどことなく面白味を感じる。
作意25手目は▲3六銀代わりに▲4六銀でも以降の手順が変わらない単一駒非限定となっている。詰めあがり図は何となく折りたたみの鏡っぽい形をしているなと思った。
スペシャルサンクス
窪田義行(空気から整えていく 環境派)峰王尊師:拙エレベーター詰に対して ”詐術的印象を与える” と迚も心温まる難癖を拝賜し、双裸玉を探索する契機を頂戴致しました
「ためになるわ」と感じて頂ければサポートを頂ければ幸いです。よろしくお願いいたします。