受方玉天王山を「峰王」に準えてから二作目の双裸玉。今回は馬が活躍する双裸玉なので、競馬のとあるレース名(1997年9月6日 札幌10R)から「峰王特別」と名付けた。
初手は拠点を作る桂打。これに対して玉は8通りの逃げ方があるが、全検してみると▽6四玉が最も手数が長くなる結果が得られた。ちなみに長手数側から並べると次の通りになる。
作意5手目は限定打で▲4一角だと同じ▽6三歩の合駒で詰まなくなる。
作意6手目、歩の代わりに香を合駒した場合、以降の手順で早詰になる。
8手目は▽8四玉・▽7五玉いずれも▲8五金▽同玉で同じ図になるのが少しキズだ。
作意21手目、▲7三角成は勇み足で▽9三玉▲9四歩▽9二玉でギリギリ足りない。6A図1のように香合してくれていれば、▲9四香以下詰んでいたのだが。
作意25手目、▲8六桂に▽8五玉は▲7四馬~▲7三角成までの早詰。遠回りすることになるが、馬を2枚作って無事収束を迎える。
スペシャルサンクス
窪田義行(空気から整えていく 環境派)峰王尊師:拙エレベーター詰に対して ”詐術的印象を与える” と迚も心温まる難癖を拝賜し、双裸玉を探索する契機を頂戴致しました