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将棋エッセイ

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自分の将棋の見方です。
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2020年9月の記事一覧

【表現方法】”例え話”は分かったつもりになるだけで終わる

【表現方法】”例え話”は分かったつもりになるだけで終わる

世の中は将棋のルールを知らない人の方が多い。だから、如何に藤井二冠の凄さを伝えようとしてもルールを把握していない人にどう説明したところで分かってはもらえない。その結果、興味の対象は藤井二冠の人となりの方に集中してしまい、理解できない将棋の中身の方を知ろうなどとは決して思わないだろう。

こういう誰かがよく知らないことを感覚的に伝えたい時、相手が分かる例えを持ち出すことがある。例えば、藤井二冠は読む

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藤井二冠の将棋に魅せられているワケ

藤井二冠の将棋に魅せられているワケ

藤井二冠の将棋を見るのはとても楽しい。そう思えるワケを少し言語化してみよう。

相手をねじ伏せ、見る者を強引に納得させる強さ藤井二冠の勝率は8割を超えており、対局があれば勝つというくらいの印象がある。最近では現役最強と言われる渡辺三冠からは棋聖を、木村王位からは王位のタイトルを奪い、もはや現役トップ棋士と呼んでも差し支えはない。現タイトルホルダーに匹敵する力量が無ければ彼と良い勝負ができない現状か

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詰将棋が”将棋に勝つための力”を育てる

詰将棋が”将棋に勝つための力”を育てる

藤井七段の強さを考察するNOTEをアップしたと思ったら2ヶ月ちょっとで藤井二冠になっておられました。いやはや、恐れ入りました。

上のNOTEでは藤井二冠の強さを裏付けている2つの能力について語りました。一つは超速の未来予知能力(=先を読むスピード)、そしてもう一つは精確な形勢判断力(=最善手を選び取る局面分析力)です。自分は詰将棋がこの2つの能力を育む一助になっているのだろうと思ったので、それに

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