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薄楽句集

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俳句をまとめています。
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#haiku

【俳句】春の旅 5句

【俳句】春の旅 5句

春立つやすこしゆるめるコルセット

菜の花はを車窓に三陸の訛りかな

朝市のあまりに安き新ごぼう

たわむれに春の乳房を海に見せ

眠る蝶ひらがなとなりて彼岸まで
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【俳句】不可解な姉(改訂)5句 

【俳句】不可解な姉(改訂)5句 

☆以下の句を改作しました。
 不可解が増えてゆく姉冬の恋(2句目)
 無責任に城そびえ姉孕む春(5句目)
☆2句目は「チズ」さんの
 北風やドラグストアのルージュ買ふ
 を読むやいなや改作衝動が起こりました。 

 脱ぎ捨てのブラに冬の日あたりけり
☆不可解がまた増え除夜の濃きルージュ
 蜜柑剥く姉のしずくを盗聴す
 湾わたる風の立春姉笑う
☆春ショール姉は孕みて嫁ぎけり

冬のある日 唐突に姉は

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【俳句】わかれの乳房 5句

【俳句】わかれの乳房 5句

  雪しげき夜に肉体まとう君のゐて
  赤裸々に吐く息の闇の花びら冬の恋
  めいっぱいに身の詰まりたる蟹の爪
  おわかれの乳房たわわにみのりけり
  この恋も山茶花散りおえるまで

定型と自由律がまざっています。五七五を意識しつつ結局そうなれなかった句もある、ということかなあ。

「蟹」は夏ですが、「ずわい蟹」「たらば蟹」などは冬の季語。
3句目の「蟹の爪」はおせちの鉢盛のあれ。
じつはこの句

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【俳句】いつまでの山茶花 5句

【俳句】いつまでの山茶花 5句

いつまでの山茶花去年に逢ひしひと
しんしんと雪ふる屋根や蕪村の忌
発光はコンビニひとつ冬の闇
つまづいて薔薇が壊れて寒涛に
歳月が迫って胸まで冬銀河

1.季語は山茶花。〈初冬〉
  山茶花は冬の庭の彩り。散りながら咲き、咲きながら散る。
  そのさまがずっとつづくといいがそうもいかない。二人の
  関係とて・・・不倫です。
2.季語は蕪村忌〈冬〉
  山本てらさんがこの季語で3句詠んでいらっしゃ

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俳句 垂乳根の妻(自由律)

俳句 垂乳根の妻(自由律)

モンローのように髪染めて歩く秋の街
君が見つけるまでぼくはひとりでタンゴを踊る
いくじなし。メール五文字のグッドバイ
綺麗な大根の群れ渡る昭和橋川は流れる
シンクに放置された食べ残しのメロンの虚無
秋の日曜の遅い朝食のバターの匂い。垂乳根の妻に二度目の恋
猫の家出や春夏秋冬三年目

ひとり連句(3) 【詩】ふたたびの初恋 とリンクしています。
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