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【俳句】いつまでの山茶花 5句
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いつまでの山茶花去年に逢ひしひと
しんしんと雪ふる屋根や蕪村の忌
発光はコンビニひとつ冬の闇
つまづいて薔薇が壊れて寒涛に
歳月が迫って胸まで冬銀河
1.季語は山茶花。〈初冬〉
山茶花は冬の庭の彩り。散りながら咲き、咲きながら散る。
そのさまがずっとつづくといいがそうもいかない。二人の
関係とて・・・不倫です。
2.季語は蕪村忌〈冬〉
山本てらさんがこの季語で3句詠んでいらっしゃいます。影響されて詠
みました。蕪村の絵にこんな冬の情景があります。
3.コンビニは不夜城。冬の闇に煌々と発光していた。ただそれだけです。
4.つまづいてケーキが。くだけた。雪道。視覚的には薔薇のデコレーショ
ンが崩壊。聴覚的には冬の波の音。なにやら心理的バタフライエフェク
トみたいな感じ。
5.冬の夜空を眺めてたら、急に自分のこれまでが思われて、良かったか悪
かったかの判断はさておき、ここまできたんだなあというなにか胸に迫
ってくるものがあった、その感覚の句。
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