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日々

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京都の片隅でウロチョロしてるあほ共
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2023年10月の記事一覧

花道と流川と友人F

花道と流川と友人F

この前友達の家に泊まっていたら、高校の友人Fから電話がかかってきた。
泊まっていた子もFのことは知っていたので、面白がって出てみる。

「いやほんまにさあ、花道と流川はセックスせえへんねん!!」

出たことを一瞬で後悔した。

「な、あんた酔って…」
「おっかしいやん!!?セックスせえへんねん!!」

花道と流川はいわずもがなスラムダンクの主要キャラである。
そして友人Fは映画『THE FIRST

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不幸メイト

フッ軽なので友達はたくさんいる方だと思う。
でもその中でも、特にこいつとは長い付き合いになりそうだ、というやつらがいる。親友というにはなんだかくさいしそんなかんじでもないが、十年後パタッと会ったときにも普通にゲラゲラ飲みに行きそうなやつらだ。
私にとってそういう人には共通点があると気付いた。

それは、「人の不幸を笑えるやつら」だ。

優しい人とか、思いやりがある人とか、面白い人もいる。
でもなん

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いつまでも

月の頭に、じいじがしんだ。
それから初めておばあちゃんの家に来た。
快適だ。
とても綺麗になっている。
物が、とても少なくなったなあ。
じいじがしんでから、お母さんたちが何度かこの家に訪れていた。みんなでいろいろ捨てて、片付けたんだろうか。なにを話すんだろうか。
手続きとかも色々あるらしく、
「人がひとり死ぬって、大変なことなんだなあ」
とおばあちゃんは言った。

寝る前、私はスマホの充電器を忘れ

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映えるごはんを作りたい

こんにちは、薄情者です。
私は薄情だが映えたい。映えるごはんを作りたい。

週に1・2回、バイトついでに京都の友だちの家に泊まっている。友だちは租庸調制度を採用しているので宿泊の代償として私は新米を納め、夜ご飯を作ることになっている。1日バイトでくたくたになったあと人にごはんを振る舞っている。偉い。

そして私はわりと料理をする人間である。
なぜなら食べることが好きだからだ。ぽっちゃりは大体料理が

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カメムシデッド・エンド

カメムシデッド・エンド

電車のってたら目の前をヒューンってなんかとんでいって
目で追うとスマホを持つ手にピタリととまった
褐色の肌に一点の緑
カメムシだ。
可哀想に…と思って視線を上げると、微笑を浮かべる顔がある。
イ、イケメンやないかーーい
イケメンは取り乱すこともなく、「やれやれ」みたいな顔で冷静に手にとまったカメムシを写真におさめていた。
そして私が見ていることに気付き、一瞬ニヤリとした。
そしてそのあとはじっとカ

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あほ京大生③エロゲネズミ講男

今宵はほっそい三日月がきれいですね。皆さん有意義な一日は過ごせましたか?私は不毛な休日をエンジョイしました。

そんな今夜はあほ京大生シリーズを書きます。
①はこちら↓

番外編はこちら↓

前説としましては、私は森見登美彦の小説が好きなので京都が大好きです。そして実際京大生の、あの独特で偏屈な底なしのあほっぷりを尊敬かつ軽蔑しています。たぶん偉大な方もたくさんいるんでしょうが、あほばかりに出会う

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東京に敗北した話

今年の5月と6月の境くらいに、東京へ行った。
3日目、私は友人Kと夜行バスで京都へ戻る予定であった。
貧乏学生である我らは宿をとるお金すらなかったので、1日目は各自友達の家へ、2日目はサッカー部の飲み会に滑り込み、どさくさに他校の学生が泊まる間借りの家に潜入。最終日の朝は飲んだくれた見知らぬ金沢の大学生たちが乱れ潰れる布団の中で目覚めた。
21歳になって初めて迎えた朝であった。
みんなが起き出し騒

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あほ京大生①狸男

私は京都の大学生であるが、なんだかんだで京大生と関わることがけっこう多い。
京大生というのは頭がいいらしい。
でも私が出会ってきた京大生に、「立派な人」にあたる人間は今のところ一人もいない。
みんなあほだった。
けっこう格別にあほだった。
忘れないうちに、ここに何人かのあほエピソードを記録しておこうと思う。

CASE.1 狸男
これは私の友人Kの彼氏が、まだKの友人だったときの話である。
Kは高

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青春と成人とマチアプ消化試合と、森見登美彦へ告ぐ。

青春と成人とマチアプ消化試合と、森見登美彦へ告ぐ。

私はいま好きな人がいます。実は。えへ。
三日しか会ったことがないんだけど、どうにかして付き合いたいです。
だってまず顔が良い。スタイルも良い。
それでいて優しくて面白い。
成績優秀で賢いらしいけど全然そんな感じがしなくって、部活も頑張っている。理系で女っ気もない。
免許を持ってて、そして、一人暮らし。
バイトに明け暮れる私の前に突然現れた、光り輝くSSRのカード。
これをやすやす見逃すわけにはなら

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