コロナ禍の買い手市場で未経験からエンジニアの内定獲得する転職戦略
こんにちは。タケシです。
ありがたいことに、未経験からエンジニアになりたいという方から質問を多数いただきます。
昨年からよくいただく質問
✔コロナ禍で転職市場にどのような変化があったのか
✔未経験可の求人数は新型コロナ発生後どの程度減ったのか
✔コロナ禍で未経験でも応募できる求人の種類と数を知りたい
✔私が希望するポジションへの転職はコロナ禍でも可能か
2020年から新型コロナの影響で「未経験からのエンジニア転職が厳しくなった」と現役エンジニアや企業の採用担当、人材紹介・SES企業の社員などがネットで語っています。
それは事実なのですが「求人数が減った」「企業は実務経験者しか求めていない」ことのみ強調されており、買い手市場となった転職市場での戦い方まで丁寧に語る人間がIT業界にも人材業界にもいません。
そのせいで「コロナ禍で未経験からエンジニアになるのは絶望的」という印象が蔓延し、転職希望者の不安が増大されています。
実際はコロナ禍で未経験から転職に成功した人もたくさんいるのでご安心ください。
※私のnote読者から内定報告をいただきましたし、Twitterやnoteにも駆け出しエンジニアたちの内定報告がたくさんあがっています。
今回はリーマンショックも経験した私が、買い手市場について解説をするとともに、コロナ禍でも内定獲得するための転職戦略を紹介します。
✅買い手市場の特徴を知る
コロナ禍に限らず、買い手市場(求人数より求職者の方が多く、採用する側の企業が優位な立場にいる)における求人の特徴や求人を紹介する側の思惑について語っていきます。
1)求人の背景を理解する
一般的に企業がエンジニアの採用活動を行う際、以下のような背景があります。
❶投資のため
❷事業拡大
❸欠員補充
それぞれ解説していきましょう。
①は将来のためにエンジニアを確保し育成するパターン。
✔社内のエンジニアが多忙なので右腕になる人材を育てたい
✔高齢or管理職に昇進させたいので後継者を育てたい
✔将来チームの中核を担える人材を補強したい
などの理由から採用し、人材に投資して未経験者でもじっくり育てます。
プロ野球の球団がドラフトで高卒選手を獲得するイメージです。
②は事業拡大のためにエンジニアを増やすパターン。
事業計画にそって複数年かけて増員することもあれば、会社の急成長により大量採用することもあります。
③は退職や人事異動などで空いたポジションを埋めるパターン。
基本的に前任者と同じスキル・実務経験が求められます。
ただし、人材の入れ替わりが激しく年中採用活動している企業では採用基準が緩くなる場合もあります。
①と②は未経験でもポテンシャルで採用されやすいですが、③は実務経験がないと採用されるのは難しいです。
不景気やコロナ禍で減る求人は主に①と②ですね。
買い手市場では未経験者のポテンシャル採用や大量採用を行う企業が減り、実務経験者の採用に絞る傾向にあります。
ただし、ポテンシャル採用が減ったとしても完全になくなるわけではなく、不景気やコロナ禍でも業績を保っていたり人材に投資できる余裕があったりする企業があります。
複数の応募経路を活用するなどして、そういった企業の求人と出会う機会を増やしていきましょう。
2)買い手市場の競争原理を知る
未経験可の求人に応募するのが、未経験者だけとは限りません。
買い手市場では応募できる求人が減っています。
また、仕事を失った実務経験者もたくさんおり、彼ら彼女らも転職活動を行っています。
その結果、未経験でも応募できる求人の採用枠を未経験者と実務経験者で取り合う事態が起こり得ます。
この場合、未経験者は実務経験者に勝る強みがない限り非常に不利な戦いを強いられるでしょう。
ただし、コロナ禍だからこそ転職を控える人が増えて売り手市場のときより競争相手が減ることも応募経路やポジションによってはあります。
そのため、求人数が減っていても長期間粘り強く転職活動すれば内定獲得できるのであきらめる必要はありません。
採用枠の取り合いを避けるためには「応募件数を増やす」「応募経路を増やす」などの方法で実務経験者と競合しない求人を見つける工夫が必要です。
もしくは実務経験者が避けがちな「若さ」「体力」が求められるポジション(24時間365日シフト制のインフラ運用監視など)を狙う方法もあります。
3)求人紹介してくれる企業の本音を知る
転職希望者に求人を紹介してくれる企業として「人材紹介(エージェント)」「派遣会社」「SES企業」などがあります。
それら企業の担当者は「実務経験者でないと転職は厳しい」と一様に言いますが、それを鵜呑みにしてはいけません。
「厳しい」と言われて思考停止するのではなく、その言葉に隠された本音や思惑を知る必要があります。
❌求人の絶対数が少なくて紹介できない
⭕未経験者には会社の営業戦略上紹介したくない
「紹介できない」のではなく、儲けにならないから「紹介したくない」のです。
確かに、不景気やコロナ禍では求人数は減りましたし、企業の採用担当者も実務経験者の採用に絞る傾向にあります。
しかし、全ての企業が未経験者の採用を停止したわけでなく、未経験でも応募できる求人がなくなってはいません。
求人を紹介してくれるのは営利企業であり、採用が決まることで売上(マージン=手数料)が得られます。
そして、未経験者より実務経験者の方が企業に採用されやすいです。
さらに、買い手市場では実務経験者が転職市場に放出されて余っています。
そのため、1つの求人の採用枠を競合他社と取り合う形になったとき、自社が競合に勝てるように未経験者応募可のポジションであっても実務経験者に求人を優先的に紹介するようになります。
このような思惑や本音があり、未経験でも応募可でワンチャン採用される可能性がある求人も「厳しい」といって紹介を渋るのが実情。
※コストや労力をかけて未経験応募可の求人をわざわざ開拓する必要性を感じないので、積極的に獲得・保有していないという側面もあるでしょう。
買い手市場では未経験応募可の企業に直接応募(WebサイトやWantedlyのようなビジネスSNS経由で)する方が選考に進みやすいです。
4)企業の採用担当者のニーズを知る
売り手市場では採用を行う企業が多く、エンジニア自体が不足しているのもあって「未経験でもOK」と採用基準がゆるいポジションもありました。
しかし、買い手市場になると求人数が減り、それと同時に実務経験のあるエンジニアが転職市場に放出されて採用しやすくなっています。
実務経験者が採用しやすくなっている状況で、わざわざ未経験者を採用しようと考える企業は少ないでしょう。
採用担当者は人材紹介会社(転職エージェント)や人材派遣会社、SES企業などに「実務経験者を優先して紹介してほしい」と希望を出します。
書類選考段階で未経験者を落としやすくもなりますね。
ただし、かなりのポテンシャルを感じる人材や一芸に秀でた人材(英語が堪能など)だと話は別です。
また、ポテンシャル採用を継続する余裕がある企業や知名度がなく買い手市場においても採用に苦戦している企業だとその限りではありません。
✅買い手市場でのエンジニア転職戦略を知る
ここからは、未経験からエンジニアに転職したい人が内定を獲得するための戦略を紹介します。
1)コロナ明けを待つ
新型コロナの感染が収束して採用を行う企業が増えるまで現在の仕事を続けながら待つのも一つの手です。
現在失業中の場合は、プログラミングやインフラ構築が学べる公共職業訓練の受講をご検討ください。
🌻IT系公共職業訓練の受講方法🌻
▶️【失業者に朗報】国から生活費をもらいながらプログラミングを学んでエンジニアになる方法
応募できる求人やポジションが少ない状況で、転職希望者にとって不利な条件で転職する必要はありません。
スキルの習得やポートフォリオ制作、IT系資格取得、応募書類のブラッシュアップ、面接対策などに取り組んで、転職活動を再開した時に第一志望の企業から内定をもらうための準備期間にしましょう。
🌻ポートフォリオ制作のコツ🌻
▶️【PHP】未経験からエンジニアに転職成功したポートフォリオ参考例【プログラミング初心者向け】
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2)社内異動を模索する
ポートフォリオの制作やIT系資格の取得を行ったなら、上司に根回ししたのちそれを社内の技術部門にアピールして社内異動でエンジニアになる方法もあるでしょう。
あなたの勤務先がIT企業でなくても、情報システム部門や社内SEのポジションがあるはず。
エンジニアとしてのポジションにこだわらないなら、一度検討してみてはいかがでしょうか。
3)雇用形態にこだわらない
「1日でも早く現場に出て実務経験を積む」ことが最優先でしたら、雇用形態にこだわらず転職活動を行うのがおすすめです。
アルバイト・契約・派遣も視野に入れると求人が見つかりやすくなるでしょう。
4)応募経路・件数を増やす
転職活動時の応募経路には以下のようなものがあります。
✔人材紹介企業からの紹介
✔人材派遣企業からの紹介
✔SES企業からの紹介
✔ビジネスSNS(Wantedly、LinkedInなど)
✔転職サイト(Greenなど)
✔ハローワーク
✔転職支援サービス付きプログラミングスクール
✔Twitterで転職先募集
✔リファーラル(社員による紹介)
これらの中で使用したことがない経路に挑戦してみましょう。
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また、応募件数を増やす必要もあります。
100社応募してダメなら200社に応募。それでもダメなら300社に応募……と数を打つようにしましょう。
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5)不人気求人・企業も視野に入れる
インフラエンジニアでいえば運用監視(特に24時間365日のシフト制勤務)など、体力的にしんどくスキルも身につきにくいポジションが不人気です。
また、BtoCの企業は知名度が高くてエンジニア転職希望者からの人気もあるのに対して、BtoBの企業は知名度が低いため人気もあまりありません。
このような人気がないため競合が少ないポジションや企業が狙い目です。
✅まとめ
✅買い手市場の特徴を知る
1)求人の背景を理解する
2)買い手市場の競争原理を知る
3)求人紹介してくれる企業の本音を知る
4)企業の採用担当者のニーズを知る
✅買い手市場でのエンジニア転職戦略を知る
1)コロナ明けを待つ
2)社内異動を模索する
3)雇用形態にこだわらない
4)応募経路・件数を増やす
5)不人気求人・企業も視野に入れる
以上、『買い手市場でエンジニアの内定を獲得する転職戦略』でした。
「コロナ禍では未経験からエンジニアに転職するのは無理だ」と煽る大人がリアルやネット上にたくさんいます。
買い手市場への理解を深め、求人の特性を理解し、適切な行動を取り続ければ内定は獲得できるのでご安心ください。
ここまでお読みいただきありがとうございます!
また、貴重なお時間をいただき
ありがとうございました。
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