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アングラ音楽を嗜む人間による パリのレコード屋&楽器屋紹介

こんにちは、DJねこちぃねこちぃ(廃店長)です。
先日フランスのパリで1週間ほど観光して来ました。
日本とあまりにも違いすぎて 戸惑いも多かったですが、芸術量が多かったので創作意欲は増し増しになれましたよ。

パリはスリが多いと聞きました。
特に日本人観光客は目立つのでターゲットにされやすいそうで…
パリで音源やシンセDIYキットを買う気満々だったので、カバンに南京錠をかけて財布を死守しました。
女の人も私より高身長&体格いい人多いので、カバン取られそうになったら 女の人でも勝てる気がしません笑

色々行きましたが、私はパリで寄ったレコード屋と楽器屋に絞って紹介していきたいと思います。

レコード屋①BALADES SONORES


アクセス // パリ北駅 徒歩10分
取扱い // レコード多数、カセットもあり
ジャンル // ディスクユニオン寄りのオールジャンル
決済 // 現金で出来ました
https://www.baladessonores.com/


一番最初に訪れたレコード屋です。
店内の大半はレコードですね。
メジャーなものからマニアックなものまであるので、CDがないディスクユニオンと思っていいです。
twitterではメタルはないと投稿してしまったのですが、後に調べたらメタルもあったようです。
日本のアンビエントコーナーやマツケンサンバもありましたね…

赤い首飾りがチャーミングな看板猫もいて、吐血しそうになりました。
私が行った時は 縦に並んだレコードの上で寝てましたね。。
店員さんは私が行った時は話しかけてこなかったので、マイペースにゆっくり漁れます。
私が入手したのはこちら。

Remer Cier x Deepart – Échange 1:1のカセットテープです。
ジャケットが手描きで、1つ1つ絵柄が異なるようです。
クレヨンや色鉛筆で描いたのだと思います。
ジャケット表面にアーティスト名がないせいか、レジへ持っていったら店員さんに「これアーティスト名何ですか?」と尋ねられてしまいました。。

ジャケット見ただけだと中身の想像が出来ませんよね。
中身は寝る前に聴きたくなる、怪しい酩酊エレクトロニクスでした。
後に大阪で買える事が判明したのですが、大阪よりも若干お安く購入出来ました。


レコード屋②Music Fear Satan


アクセス // シャルロンヌ駅 徒歩4分
取扱い // レコード、CD多数。カセットと本も少々。
ジャンル // メタル、ハードコア、ハードロック。ノイズも少々。
決済 // 現金で出来ました。
http://musicfearsatan.com/eshop/


パリ北駅やノートルダム大聖堂からだと電車で20分ほどで行けます。
バンドのポスターやフライヤーが激しく貼られてないですし、入り口の窓にあるお店のロゴもメタルっぽくないので、事前知識ない状態でここを通ったらメタルの店だと気づかないと思います笑

レッド・ツェッペリンなどのロックの大御所から、ブラックメタル、デスメタル、ドゥームメタルなどなど。
ディスクユニオン お茶の水ハードロック/へヴィメタル館寄りの品揃えとなってます。
メルツバウ、Z'evなどのノイズ勢も少々ありました。
ノイズ勢は最初どこにあるか分からなかったのですが、「PSYCHE-DRONE-SYNTH」のコーナーにありました。
お茶の水ユニオンよりは物量ないかもしれませんが、海外でしか入手出来ないのも多々見かけましたよ。

私が入手したのはこちら。

BURIAL HEXのCD。
このThroneのアルバムは日本で新品でも中古でも買えるのは事前に調査済だったのですが、我慢出来ずに買ってしまいました…
これぞColdspringレーベルだ!と思えるホラーエレクトロニクス、ダークアンビエントが聴けます。
価格は日本の新品と同じぐらいでしたね。


レコード屋③Toolbox Records


アクセス // Rue Saint-Maur駅 徒歩3分
取扱い // レコードのみ
ジャンル // 電子音楽
決済 // カードは読み取り機が壊れてたみたいなので現金でした笑
https://www.toolboxrecords.com/


上記のMusic Fear Satanからだと徒歩15分の所にあります。
外装はステッカーが大量に貼ってあるという。
見るからに音楽関係の店だと分かります笑
置いてあるレコードはハードコアテクノなど激しめのものが多かったです。
Venetian Snares等の有名どころや、どマイナーなものまでありました。

店員のおじちゃんが積極的に英語で話しかけてきましたね……
私は英語もダメダメなのですごく焦りました笑
おじちゃんが急に外に出たのでついていくと、外からしか見えない お店の人形の存在を教えてくれました笑

事前に買うものを決めてたのですが、商品が並ぶレコードラックになかったので おじちゃんに尋ねると 全く違う所から出してきたので、お目当てのものがない時は諦めずにおじちゃんに尋ねてみて下さい。
レコード購入時に、+数ユーロ支払うとトートバッグも付いてきます。
私の購入品とそのトートバッグがこちら。

Dashcraftというイタリア産レコードです。
最初試聴した時はブレイクコアかと思ったけど、スピードコアと言った方がいい気がしてきました…
感電しながら激しく動き回ってしまう、かっこよすぎる一枚です。
この手のものが大量にあるので、アングラガバオタクの人は是非寄って欲しいです。


レコード屋④Hellfest Corner


アクセス // Rue Saint-Maur駅 徒歩3分
取扱い // レコード、バンドTシャツ、書籍多数。CDは少なめです。
ジャンル // メタル、ハードロック
決済 // 現金で支払えました。
https://www.toolboxrecords.com/


フランス最大のメタルフェス、ヘルフェスがオープンしたバーです。
ルーブル美術館からだと、徒歩15分の距離にあります。
1階はバーになっていて、地下にショップがあります。
バーなので1つ飲み物買ってから、地下に降りる方がいいかもです。

↓ バーではこのコップで飲んでる人もいましたね。
私はコーラを頼んだのですが、コーラの時は普通のコーラ瓶で出てきたのでお酒の方かもしれません…
https://www.instagram.com/p/Ce7t8-iDIvK/?igshid=YTgzYjQ4ZTY%3D

私が行った時は こんな感じに地下のショップは閉まってましたが、店員さんに尋ねたら開けてくれました。
レコードが多かったのですが、あまり日本の店舗では見かけないメタルのレコードが多々ありました。
私はメタルだとSilencerやministryが特に好きなのですが、両方ありました。
この2つはレコードだと日本の店では見かけないですよね…
購入したレコードはこちら。

ministryの名盤です。
これはCDだとよく見かけますが、レコードでは初めて見かけました。
日本のアマゾンでも買えるのですが、日本アマゾンよりも2000円ほど安く購入する事が出来ました。
CDではもう聴いてるので、CDとの違いを見つけるのがこれから楽しみです。

有名なZildjianのシンバルを使って作られた電灯もありました。
この場所にふさわしい電灯ですね。

BLACKMETALと壁に書かれた 地下にある謎部屋。
記念撮影スポットですかね…

お会計の時に 店員さんが伊藤潤二の本を見せてきました。
英語がダメダメな私はFamous!(有名)と叫びました…



レコード屋⑤FNAC Paris - Forum des Halles


アクセス // Les Halles駅 徒歩3分、ルーブル美術館より徒歩11分
取扱い // レコード、CD、書籍、オーディオなど家電全般
ジャンル // 音楽全般。メジャー寄りのものが多いです。
https://www.fnac.com/Paris-Forum-des-Halles/Fnac-Forum-des-Halles/cl74/w-4


写真は撮り忘れて購入もしなかったのですが、ここにも寄りました。
ルーブル美術館近くにある、大きいショッピングモール内にあります。
FNACは日本で言うヨドバシカメラ的存在みたいで、パリにいくつか存在するようです。

メタルのレコードがやたらにありましたね…パリはクラシックが多いというイメージが崩れ去りました。
近所にHellfest Cornerがあるので、これを意識して配置してるのかもしれません…

別階に家電もありました。
ヨドバシカメラで見かける家電が多々見つかりましたね…
アイ・オー・データやマーシャルのヘッドホンもあるし、JBLのスピーカーもある…ヨドバシあるあるだらけです笑

日本の家電量販店と違いがあるとすれば、商品はキャラクター要素のない黒やメタリック色が目立ちました。
パリにいる人達は 明るい色を纏ってる人は少なく、シンプルなモノトーンを身に纏う人ばかりなんですよね。
パリではモノトーンが1番人気色なのかもしれないです。


立ち寄ったレコード屋は以上です。
②と③のレコード屋は近いです。
この②と③のエリアはレコード屋が結構あったので、レコード街と言っていいかもしれませんね。

↓ BIG WAX RECORDもセンスのいい電子音楽やヒップホップなどが揃ってたので、行かなかったのを後悔してます…
今度パリ行く時は寄ります。
BIG WAX RECORDも②と③のエリアにあります。
https://bigwax.io/


次は楽器屋の紹介です。


楽器屋①Modularsquare


アクセス // Voltaire駅 徒歩5分 パリ北駅から電車で15分
取扱い // シンセサイザー全般(ユーロラックが目立ちます)、DIYシンセキット
決済 // 現金で支払えました。
https://www.modularsquare.com/


ユーロラックモジュラーシンセがメインのお店です。
電氣美術研究會さんに存在を教えて頂きました…ありがとうございます。
モジュールの物量はFive Gよりは少なめですが、試奏は問題なく出来ます。

ここに来た目的はモジュールのDIYフルキットを買う事だったのですが、店内には見当たらず…
店員さんに尋ねると、上の倉庫?から持ってきてくれました。
入手したのがこちら。

Erica Synthsのシーケンサー モジュールキットです。
私が調べた限りだと、日本の店舗では完成品もDIYキットも入手出来ないモジュール…のはずです。

箱の中身を見ると説明書がなかったので焦ったのですが、Modularsquareのサイトで説明書がダウンロード出来そうなので安心しました。
https://www.ericasynths.lv/shop/diy-kits-1/edu-diy-sequencer/

空港の荷物検査で兵器と間違われて没収されるんじゃないかと心配だったのですが、何も質問される事なく通ったのでよかったです。
冨田勲さんの巨大シンセが空港で止められた事件があったので、心配になりますよね笑


楽器屋②Star's Music Paris


アクセス // ピガール駅 徒歩2分  パリ北駅 徒歩17分
取扱い // 楽器全般(この辺りでは唯一のシンセ取扱い店?)
https://www.stars-music.fr/


ピガール駅の楽器街にあります。
ピガールの楽器街にシンセサイザーはあるのかと探しましたが、私の探査能力だとここしか見つけられなかったです…
シンセサイザーはユーロラック以外はありました。
Moog MATRIARCHや Moog SUBHARMONICON、ROLAND  TB-03など、日本でよく見かける品揃えでしたね。
ここで買ってしまう日本人観光客は果たしているのか…?
私は兵器と間違われたくないので買いませんでした笑

私が行った時は昼なのに閉め始めてて あれ?と思ったのですが、どうやら13~14時の間は毎日一旦閉めてるようです。
行かれる方は時間注意です。


楽器屋で寄ったのは以上です。
中には入らなかったのですが、La Pédale(エフェクター専門店)、le gaucher(左利き楽器専門店)という変わり種もありました。
この2つもピガールの楽器街にありました。

ピガールの楽器街は、ギターの店が多いですね。
15はあったと思います。
ギターの数はお茶の水の楽器街よりも上回るのではないかと…
ギタリストの人も是非行ってみて欲しいです。


楽器や高額なレア盤などを購入する時は、パスポートの掲示を求められるかもしれないので、買いに行く予定の方はパスポートを忘れずに持って行って下さい。
帰国後、空港の税関で掲示用の書類作成の為ですね…
この書類はなくさないようお気をつけ下さい。

おまけ



パリへの入国、出国ではエティハド航空を利用しました。
エティハドの飛行機では、客席の背面がモニターになっていて、このモニターに登録されている映画や音楽を自由に選択して鑑賞出来るようになってました。

音楽はフランスのだとGojiraがありましたね。
フランスとは関係ないものだと、リンキンやアイアンメイデン、スキッドロウ、あと浜崎あゆみもありました。

エティハドはアラブの航空会社です。
アラブの航空会社でこういうのがあると少々違和感ありますね笑
違和感ある方は アラブ民謡もあるのでこちらを聴きましょう…

あと、飛行機の搭乗時に流れるBGMが気になったので調べてみました。
インストアラブ民謡。
日中のアラブの街並みが見えてきますね。


旧バージョンの方が評判いいとの事で調べたらこれみたいです。
旧バージョンの方が怪しさあるので個人的には好きかもです。


空港にこれらが入った音源があったら買ったと思います。
エディハド航空さんお願いします笑

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