【俳句エッセイ】生活と季語|ぶり+大根
俳句の世界には、「二物衝撃」ということばがある。俳句の作り方に関係する言葉で、詳しく述べると長くなるのだが、俳句の中にはひとつの句に関連しあわない大きく2つの要素、主に季語とそれ以外の2つが並んでいるものがある。「二物衝撃」は、正味17音・十数字という短い形式の中で、全く異なる2つの言葉が同居することによって醸し出される味わいや面白み、気配とでもいったら良いだろうか。このように、説明をする側もされる側も捉えにくい、本当はとても淡くて形容し難いものであるのに、それを「衝撃」と