ミニスカバージン
くるぶし女とは私のこと。
毎日くるぶしが隠れる程の超ロングスカートを履く。
ちょっとでも足が見えようものなら、すぐにペチコートを入れて隠す始末。
そんな私が、中学生ぶりに、膝上スカートを履いた。
2ヶ月かけて自分で作った初めてのスカート。
私だけの採寸の、私だけの型紙の、春らしいチューリップ柄。
完成したは良いものの、ずっとこのスカートを履くのをずーっと躊躇っていた。
だって、恥ずかしいんだもん。
足を見せるなんて、なんだか恥ずかしくない?
膝を見せるなんて、法律違反じゃない?
せっかく作ったのに、恥ずかしくて履けない。
可哀想なスカートさん。
けれど、幼馴染が「早く見せてよ」って何回も言うものだから、「今日は雨だから」なんて格好悪い言い訳をつけて、勇気を出して、そっと履いてみる。
こんな足、晒して良いのかしら、
こんな短い丈履いて、白い目で見られないかしら、
けれど、履いて一歩踏み出すと、何故だか自信がフツフツと湧いてきて。
なんだ、誰も私のこと見てないじゃん。
何年も気にしていたのが馬鹿みたい。
大好きな古着屋さんのオーナーにも自慢しちゃお。
最高だ!るんるん!
ミニスカを履くこと。
それは、すなわちコンプレックスを公開すること。
だけど、もう隠さなくて良いよね。
ちょっとくらい、足出したって良いよね。
ミニスカバージン、祝卒業。
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