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エッセイのようなもの

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エッセイと呼んで良いのだろうか?
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#夫婦

夫はチョコレートが減っていることに気づくのか?

夫はチョコレートが減っていることに気づくのか?

バレンタインデーに夫に30個入りのチョコレートをプレゼントしたところ、自分も食べたくなってしまった。普段、チョコレートにあまり興味がないし、自分のために買おうとは思わないのに。人の手に渡った途端、輝きを増してくる。渡してすぐ、「ちょっとちょうだい」と言って恵んでもらったが、その翌朝も、どうしてももうひとつ食べたい。夫はすでに出勤している。

箱の蓋を開けてみた。とても、いけないことをしている気がす

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なんでもエビマヨに換算する夫婦。

なんでもエビマヨに換算する夫婦。

2023年12月23日。あの日を機に、わたしたち夫婦は変わった。

クリスマスを記念した食事を、とあるホテルの見晴らしのよい中華レストランですることにした我らは、ずっしり重いメニュー表を開いてたまげた。

お高い…。ひと皿1万円を超えるメニューもある。せいぜい2500円くらいだろうと思っていた大本命のエビマヨは4500円。ホテルの中華レストランをわたしたちは完全に舐め切っていた。これがぐるナイのゴ

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好きになってくれなかった人。

好きになってくれなかった人。

今でこそ、わたしにとってバレンタインとは家族にチョコレートをあげるだけの平和な日になったが、かつては戦闘モードで迎える日であった。今日はちょっと書くのも恥ずかしい、わたしのダサい昔の恋の話をしてみる。

子どもの頃からわたしはいつも誰かに恋をしていて、小、中、高、大と入学するたびに、「運命の人を見つけてしまったかもしれない!」と一人で、時には仲のいい友人を巻き込んで大騒ぎしていた。モテたわけではな

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夫にとってわたしは何なのか、わかった。

夫にとってわたしは何なのか、わかった。

なかなか衝撃的なできごとがあった。以前、夫から聞いた中学時代の思い出話の中に、文化祭の準備に不真面目に取り組んでしまったことで女子と大バトルになり謝罪までさせられたという重大事件があり、すこし前に会話の流れからその話を持ち出したところ、「覚えてない。そんなこともあったっけなあ?」と、とぼけた返事が返ってきたのである。

自分で言ってたじゃんかよ。たしか、7年前くらいに言ってた。あなたの口から聞いた

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フリーランス主婦、大阪へ行く。

フリーランス主婦、大阪へ行く。

すこし前。もうほとほと疲れた!大自然のパワースポットとか、秘境の温泉宿とかそんなところに行きたい!わたしを秘境に連れてって!と思っていたところ、夫が「大阪にでも行ってみるか?」と言いだした。

いやいやいやいや、大阪というものは、いつだって秘境の真反対に位置しているだろう。と思ったけれど、癒されに行くのではなくにぎやかなところに元気をもらいに行くのもわるくはないか、と思い大阪へ出かけることにした。

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プラス5万円か? マイナス5000円か?

プラス5万円か? マイナス5000円か?


このところ駐輪場でずっと眠っていた原付を、ついに手放すことにした。

夫がバイクの買取をしてくれる某業者さんに電話をして、原付の基本情報を伝えると「実際に見てみなければわかりませんが、それですと最大5万円ほどになると思います。ですが状態などによっては、逆に5000円ほど費用が必要になるかもしれません」という返事だった。

最大5万円。

はあ〜〜これは心が躍る。だって、もう長い間乗っていなくてあ

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