記事一覧

貫名菘翁書「文選抄」

夫君子小人,類物之通稱。蹈道則為君子,違之則為小人。屠釣,卑事也;板築,賤役也。太公起為周師,傅說去為殷相。非論公侯之世,鼎食之資,明敭幽仄,唯才是與。(『文選…

右法
2年前

西内利夫リトグラフ作品「於 明の十三陵 54.3.24」とあります。スケッチのリトグラフです。私が十三陵を訪れたのは昭和56年夏…

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2年前
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義ー解字

先日、NHKで、半藤一利氏の追悼番組が放映されていた。その中で、「墨子」を読みなさい、との言葉があったので、ちくま学芸文庫『墨子』と中公クラシックス『墨子』の2冊を…

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3年前
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アスパラベーコン巻🥓完成。

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4年前

教養はあっても

子路第十三 307……多しと雖も、亦奚(なに)を以てか為さん 実践してこそ教養(原文)子曰く、誦詩三百、授之以政不達、使於四方、不能専対、雖多、亦奚以為。 (書き…

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人間の真価がわかるとき

子罕第九 232歳寒くして、(原文)子曰、歳寒、然後知松柏之後彫也。 (書き下し)子曰く、「歳寒くして、然る後に松柏の彫(しぼ)むに後るることを知るなり。」と。 …

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4年前

四を絶つ

子罕第九 意毋く、必毋く、固毋く、我毋し(原文)子絶四。毋意、毋必、毋固、毋我。 (書き下し)子、四を絶つ。意毋く、必毋く、固毋く、我毋し。 (口語訳1)先生は…

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度を過ぎると…乱れる

泰伯第八 疾むことはなはだしければ、乱る(原文)子曰、好勇疾貧、乱也。人而不仁、疾之已甚、乱也。 (書き下し)子曰く、「勇を好みて貧しきを疾(にく)むは、乱る。…

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教養とは

泰伯第八 詩に興り、礼に立ち、楽に成る(原文)子曰、興於詩、立於礼、成於楽。 (書き下し)子曰く、「詩に興り、礼に立ち、楽に成る。」と。 (口語訳1)先生が言わ…

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4年前
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妄りに創作はせず、古典を愛す

述而第七 174知らずして之を作す者有らん (原文)子曰、蓋有不知而作之者。我無是也。多聞択其善者而従之、多見而識之、知之次也。 (書き下し)子曰く、「蓋し知らずし…

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4年前

若葉が伸びてきた

右法
4年前
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花々

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4年前
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貫名菘翁書「文選抄」

貫名菘翁書「文選抄」

夫君子小人,類物之通稱。蹈道則為君子,違之則為小人。屠釣,卑事也;板築,賤役也。太公起為周師,傅說去為殷相。非論公侯之世,鼎食之資,明敭幽仄,唯才是與。(『文選』沈約「恩倖傳論」)

屠釣卑事也板築賤役也太公
起為周師傅〻說去為殷相

 庚申之秋抄書 菘翁

屠釣は卑事なり。板築は賎役なり。太公起て周師と為り傅す。傅説去て殷相と為る。

屠釣=畜類を殺し魚を釣る。
板築=土塀や城壁を築く土木工事を

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義ー解字

先日、NHKで、半藤一利氏の追悼番組が放映されていた。その中で、「墨子」を読みなさい、との言葉があったので、ちくま学芸文庫『墨子』と中公クラシックス『墨子』の2冊を即注文した。さて、「ちくま学芸文庫」の方の尚賢編の訳文に、「義(ただ)しい者」(中公クラシックスでは「正義の人」」というのがあった。常用漢字表には、「義」に訓読みはない。「義」を「ただしい」と訓む例を知らなかったので、漢和辞典を引いてみ

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アスパラベーコン巻🥓完成。

教養はあっても

子路第十三 307……多しと雖も、亦奚(なに)を以てか為さん 実践してこそ教養(原文)子曰く、誦詩三百、授之以政不達、使於四方、不能専対、雖多、亦奚以為。

(書き下し)子曰く、「詩三百を誦し、之に授くるに政を以てして達せず、四方に使いして、専対する能はざれば、多しと雖も、亦奚を以てか為さん。」と。

(口語訳)先生が言われた、「『詩』の三百編を全部暗誦していても、実際に政治をまかせてみると、うま

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人間の真価がわかるとき

子罕第九 232歳寒くして、(原文)子曰、歳寒、然後知松柏之後彫也。

(書き下し)子曰く、「歳寒くして、然る後に松柏の彫(しぼ)むに後るることを知るなり。」と。

(口語訳)先生が言われた、「気候が寒くなってはじめて、松や柏がしぼまないのがわかる。」と。

(註)范氏が曰うことには、小人は治まった世に在っては、或いは君子と異なることが無いかもしれない。惟だ、利害に臨み、事変に遇って、然る後にはじ

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四を絶つ

子罕第九 意毋く、必毋く、固毋く、我毋し(原文)子絶四。毋意、毋必、毋固、毋我。

(書き下し)子、四を絶つ。意毋く、必毋く、固毋く、我毋し。

(口語訳1)先生は四つのことを絶たれた。勝手な判断をせず、無理押しをせず、固執することなく、我を張らない。ー『鑑賞中国の古典2 論語』(角川書店)

(口語訳2)先生は(次の)四つ(の欠点)は(全然)お持ちにならなかった。当て推量をなさらない。無理押しは

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度を過ぎると…乱れる

泰伯第八 疾むことはなはだしければ、乱る(原文)子曰、好勇疾貧、乱也。人而不仁、疾之已甚、乱也。

(書き下し)子曰く、「勇を好みて貧しきを疾(にく)むは、乱る。人にして不仁なる、之を疾むこと已-甚(はなはだ)しきは、乱る。」と。

(口語訳)先生が言われた、「勇気を好んで貧乏を憎むと、乱れる。人が仁でないからといって、それをあまりにひどく憎むと、乱れる。」と。ー『鑑賞中国の古典2 論語』(角川書

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教養とは

泰伯第八 詩に興り、礼に立ち、楽に成る(原文)子曰、興於詩、立於礼、成於楽。

(書き下し)子曰く、「詩に興り、礼に立ち、楽に成る。」と。

(口語訳1)先生が言われた、「〔教養は〕詩を学ぶことによって起こり、礼を学ぶことによって立ち、音楽を学ぶことによって完成する。」と。ー『鑑賞中国の古典2 論語』(角川書店)

(口語訳2)先生が言われた、「詩によって感情を豊かにし、礼によって生活に基準を与え

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妄りに創作はせず、古典を愛す

述而第七 174知らずして之を作す者有らん
(原文)子曰、蓋有不知而作之者。我無是也。多聞択其善者而従之、多見而識之、知之次也。

(書き下し)子曰く、「蓋し知らずして之を作る者有らん。我は是れ無きなり。多く聞き其の善き者を択びて之に従い、多く見て之を識すは、知るの次なり。」と。

(口語訳)先生が言われた、「思うに、〔世の中には〕知りもせずに創作する者がいるであろう。〔しかし〕私は、そんな態度を

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