ひとり暮らしのデザイン
ひとり暮らしをしていると、自分がどこにいるのかわからなくなるときがある。ひと部屋の、仕切りのない空間に居座っていると、今いる空間が完全に外の世界と隔絶されて、わたしって本当に地球にいる?と自分自身の存在が不確かになるのだ。そして今いる空間だけがわたしの全世界になってしまう。全世界がわたしであふれて、とくに嫌な気持ちでいっぱいのときなんかは、全世界に嫌な気持ちが充満する。充満した嫌たちは、蒸し返ってぜんぶわたしに返ってくる。自分があふれてあふれてうるさい、というのはこういう状