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週刊小売業界ニュース|2023/9/4週

2023/9/4週(9/2-9/8)にピックアップした小売業界ニュースをお届けします。今週のおさらいにぜひどうぞ!


アウトドアを取り入れた「 ゴープコア 」、ファッションの主流に:リセールやラグジュアリー市場でも支持集める

アウトドアウェアブランドが都会派に人気。機能性とファッション性を兼ね備えた「ゴアテックス」素材が主流に。

Google Bardによる要約

この記事では「ゴープコア(Gorp Core)」という馴染みのない言葉が出てきます。何か新しいブランドかと思うかもしれませんが、そうではなくファッションの傾向を表すフレーズだそうです。私も知りませんでした。
ゴープとは「Good Old Raisins and Peanuts」の頭文字を取りG-O-R-Pとつなげたものだそうです。アメリカではボーイスカウト・ガールスカウトなどでハイキングに行く際、高エネルギーで持ち運びやすく保存の効くレーズンとピーナッツを混ぜたものを途中の栄養補給として摂取する慣習があるらしく、そのようなアウトドアをすること自体を食べ物を用いてそう呼ぶようです。

ザ・ノース・フェイスなどのブランドが出すアウトドアにも使えるような服装を都会でも着ることが今の若者の一部で人気となっているようです。
日本に置き換えると「#ワークマン女子」の誕生やワークマンブランドの飛躍に近いものがあるのではないでしょうか。
本来の用途を超えた利用をされるという点やデザインだけでなく耐久性などの観点が重視される点は、高品質で高デザインなものが様々な分野で台頭している現代らしい傾向ではないかと考えます。

テッド・フィッシャーCEO、高齢者にはまだまだ遊ぶ必要があると認識

高齢者の遊びは、認知症予防や心身の健康維持に効果的である。高齢者向けの遊び場やレクリエーションプログラムを提供する企業も増えている。

Google Bardによる要約

テッド・フィッシャー氏は、"アニマトロニクスの犬や猫を含む高齢者向けの製品を開発する会社エイジレス・イノベーション社の共同創設者兼最高経営責任者(CEO)"(記事から引用)だそうです。日本でいうと、ビジネスモデルはaiboに近いのかもしれません。

65歳以上の高齢者向けにペットのようなロボットを展開しています。
ロボットと高齢者が戯れる光景は少し奇妙に映るかもしれませんが、高齢者の孤独感、不安や憂鬱を改善し、薬の量の軽減や健康状態の改善に役立っていると記事にて述べられています。
高齢者がお亡くなりになった後、このロボットも共に埋葬されるケースも多いようです。

このロボットには様々な要望が寄せられるらしく「薬を飲むようリマインド機能をつけてほしい」という声もあるそうですが「猫が薬を飲むよう指示をしてきたら迷惑だろう」とその機能を却下しているという話も記事に書かれていました。
大事なのは、購入者ではなく最終消費者である高齢者が不快感なく楽しめるものであることという大事な考え方を曲げずに進んでいるのが印象的でした。

現在日本では、同じようなペット型ロボットや高齢者がカジノを楽しめるデイケアサービスなどが展開され、高齢者が日常をどう楽しく過ごすのかに焦点を置かれたビジネスが多く誕生しています。
時間がたくさんあることで様々な思いを巡らせ不安などの感情を持つ人間ですが、それはどの年代にも共通することのようで、様々なソリューションが展開されるだろうと考えました。


ドン・キホーテ、アジアで日本のディスカウントストアブームを先導

ドン・キホーテは、バラエティ豊かな商品と低価格で人気を博し、アジアでディスカウントストアのブームを牽引している。

Google Bardによる要約

記事では、アジアを中心にドン・キホーテが大きな展開を見せていることが述べられています。「日本で成功したモデルを海外で再現したのではなく、日本の商品を手頃な価格で提供する専門店として現地で受け入れられてきた」(記事引用)と創業者の安田隆夫氏も述べており、日本とは別の受け取り方をされているようです。

北米でダイソーが大きな人気となっているように、海外では日本の小売店ほど高品質良質サービスの小売店はなかなかないようですが、今回はそれとは異なり「日本の製品が安く買える」というニーズにドンキホーテはアプローチしているようです。ただ、それでも90%以上の顧客が地元の顧客であるそうで、ニッチに限定をされた市場にアプローチしているわけではなさそうです。日本の小売業は会社の大小を問わず、その高品質性や文化の優秀さを武器に世界に展開していくべきなのかもしれません。

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