ねたきり臥竜

竜じゃなく、虎(タイガーマスクじゃなく山月記の方)になりそうな、ダメな人間。実は半病人…

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竜じゃなく、虎(タイガーマスクじゃなく山月記の方)になりそうな、ダメな人間。実は半病人。先の大戦頃の日本史など、少々研究してます。そして、後で気がついたところは直してますが、時々誤記してます。

最近の記事

高齢者への連絡にはiPadを使おう。

 現在、新型コロナウイルスは、さほど恐れる必要は無くなった。  なのだがとにかく、事実として一時は、うっかり帰省も出来ないなんて状況になっていたわけだ。  そしてたぶん、再びそうなる可能性はある。  なので、遠隔地の家族や親戚との連絡用に、TV電話を用意しておいた方が良いんじゃ無いかな? というのが、筆者的な意見。  そして現状、それにはたぶん、入念に設定したiPadが最善だ、というのが今回の記事。  といいますか、入念に設定すれば、スマホはとても使えないような、かなり呆

    • ウクライナ戦争の今後の予想(2023年4月時点)

       ロシアがウクライナに侵攻して1年が経過し、そしてまだ終わりは見えない状況だが、この先どうなるかの筆者的な予想。  とはいえ、結論は以前の記事と同様。これは単にロシア対ウクライナの戦争ではなく、地球規模の新しい冷戦であり、今回は日本もその矢面に立たねばならず、さし当たり日本がやらなければならないのは日米同盟の堅持と原子力発電の推進だ、という話。および、普通程度に賢く立ち回る限り日本の平和は守られるのであり、応分の負担は必要になるし、それは快いものでは無いが、しかしたいして心

      • 現状、台湾有事は絶対に無い。たぶんだけど。

         世の中、いい加減なことを騙る人は多い。肩書きだけはご立派でも、その発言はデタラメ、というお方も。  事実として、世の中にはエセ学者やエセ専門家がごまんといることは、原発事故とか新型コロナウイルスのワクチンとかでも明らかなはずだ。  ただしそれ、最近になって始まったことでは無い。筆者は他の国の事は分からないが、日本では昔からそうだった。  先の大戦頃なんか、まさしくそう。あれは文明国の戦争では無く、分別も常識も無いキチ○イ沙汰であり、国中みんなが戦争に狂った時代であり、本職

        • ハルノートはアメリカの譲歩案だったとも考えられる。ただし一応の。

           筆者は実は病人で、体調が良かったり悪かったりする。良い時には良いのだが、ここしばらく具合が悪かった。なので記事を書くのもしばらくぶりで、今回はハルノートについて。  ハルノートも色々と七面倒くさい話になるのだが、今回の記事は全文では無くこの部分↓についてだけで、これは実は、一応ではあるもののアメリカの譲歩だったと解釈できる、という話。(ただしこれ、筆者はそう考える、というだけで、確かな証拠は無い。念のため)。  最初に注記だが、ハルノートについても、色々と間違った俗説が

        高齢者への連絡にはiPadを使おう。

          『ハル回顧録』の理想と現実(2)国際協調の理想と困難

           前回の続き。  理想と現実の狭間で揺れ動くのが人間というものだろうが、国家にもそういうところはある。  そして『ハル回顧録』は、ハルに限らずアメリカは大体にしてそうだが、国際協調重視であり、その末尾の方でこのような理念を語っている↓  それは、理念としては誠に結構なものだ。しかし、それを実現できるかはまた別の話になるわけで、『ハル回顧録』にもこのような記述がある↓  では、もし「各国の協力の精神」が失われたら、どうなるのか?  第二次世界大戦の頃、侵略戦争を行ったのは、

          『ハル回顧録』の理想と現実(2)国際協調の理想と困難

          『ハル回顧録』の理想と現実(1)軍備の不足が戦争を招いた、という現実

           大体にして物事はすべてケースバイケース。一概に決めつけることは出来ない。戦争も、さしあたりここで論じたいのはその始まる原因だが、そう。  なのだが第二次世界大戦に限れば、その勃発と拡大の原因は、少なくともそのひとつは、アメリカ・イギリス・フランスが戦争への備えを怠ったことだ。  そのことは当時のアメリカ国務長官コーデル・ハルも認識しており、その著作『ハル回顧録』にはこうある↓  要するに、当時のアメリカ・イギリス・フランスの国民は、「戦争は嫌だ」と思ってしまった。それ

          『ハル回顧録』の理想と現実(1)軍備の不足が戦争を招いた、という現実

          ウクライナの戦争(5)日本がやるべきは日米同盟堅持と原発再稼働だ。

           現在ウクライナで起きている戦争に心を痛めている方は多いと思う。が、本当のところ日本はウクライナを心配している状況では無い。  ウクライナがロシアの隣国なら、日本もロシアの隣国。そして地球儀を見れば一目瞭然、日本列島は戦略的に重要な位置を占めている。だから、何時ロシアが軍事侵攻してきてもおかしくない。  つまり、現在のウクライナは、もしかしたら、明日の日本の姿かもしれない。  しかし、ひとつ決定的に違うことがある。日本はアメリカの縄張りであり、だからロシアが日本に侵攻した

          ウクライナの戦争(5)日本がやるべきは日米同盟堅持と原発再稼働だ。

          ウクライナの戦争(4)「分かっちゃいるけど止められねえ♪」こそこの世の真理、なのかもしれない。

           お若い方でも、知っている人は知っているかもしれない。  その昔、クレイジーキャッツというバンドがいて、そのヒット曲のひとつが『スーダラ節』で、その一節が「分かっちゃいるけど止められねえ♪」だった。  そして、この「分かっちゃいるけど止められねえ♪」こそ、あるいはこの世の真理なのかもしれないと、筆者的にはつらつら思う。  ただし、これまた素人考えだけどね。以下に記すことも。  それでだが、ウクライナで現在(この記事を書いているのは2022年4月)起きている戦争は、要する

          ウクライナの戦争(4)「分かっちゃいるけど止められねえ♪」こそこの世の真理、なのかもしれない。

          ウクライナの戦争(3)プーチン大統領の正義

           西暦2022年2月24日、ロシアはウクライナに侵攻した。それに際し、プーチン大統領はこのような演説を発表し、その正当性を訴えた。↓ https://note.com/orogongon/n/n10bb6edabda4  一応説明しておくと、プーチン大統領の主張は正しくない。  つまり現在の国際法では、自衛戦争か、条約上の義務に基づく戦争だけが、正当と見なされる。  自衛戦争とは、ただしそれは明確に規定されてはいないが、敵から攻撃を受け甚大な被害を被った後、それに反撃す

          ウクライナの戦争(3)プーチン大統領の正義

          ウクライナの戦争(2)「美しい国日本、美しい国ロシア」

           その昔、日露戦争を描いた映画・ドラマ『二百三高地』が、さだまさし歌唱の主題歌『防人の歌』と共に大ヒットした。  その登場人物の一人が小学校の教員なのだが、彼は出征する際、黒板にこう書き残していった。 「美しい国日本  美しい国ロシア」  その意図するところは説明不要だろう。  しかし彼の思いは理解されなかった。やがて戦闘は激化し、多数の将兵が戦場で倒れ、人の情として当たり前だが、それと共に銃後の人々もロシアを憎悪し始め、黒板のその文字も消されてしまい、そして彼の恋人は…

          ウクライナの戦争(2)「美しい国日本、美しい国ロシア」

          ウクライナの戦争(1)ロシアもウクライナも、しくじったのではないか

           自慢じゃ無いが、筆者は戦争は得意である。  というのは、もちろん嘘だ。これまでの記事から分かる通り、先の大戦頃の歴史を少々研究しているだけで、それ以外は全く疎い。  ということを一応お断りして、記事を書いてみる。西暦2022年2月24日にロシアはウクライナに侵攻したわけだが、それについて。素人考えを書いてもしょうがないと思っていたのだが、やっぱり書くだけは書いておこうと。  それで最初に言いたいのは、そもそも国家対国家の戦争は、個人対個人の喧嘩とはまったく違う。だから、

          ウクライナの戦争(1)ロシアもウクライナも、しくじったのではないか

          歴史的見地からの改憲論(7)原爆と無条件降伏と憲法第九条と日本再軍備

           話は前回まででお終いで、今回は雑談。  これまで何度も説明してきたが、第二次世界大戦のアメリカの戦争目的は、当初はドイツ打倒だけだった。  要するに、第二次世界大戦の緒戦でドイツはフランスを打倒して大勝した。が、アメリカは自身の安全保障上の理由から、ドイツのヨーロッパ支配は容認できなかった。ということ。  ところがその後、日本がドイツと同盟する。これでアメリカは、ドイツ打倒の為には、ついでに日本も打倒しなければならなくなった。そしてアメリカは早々とそう決意する。  ただ

          歴史的見地からの改憲論(7)原爆と無条件降伏と憲法第九条と日本再軍備

          歴史的見地からの改憲論(6)どうせ憲法改正は実現しないのだが

           もともと自民党は、憲法改正を目指していたはずだった。  なのだが、それは改憲論者の支持を失わないための「やるやる詐欺」であること、今では明らかだろう。  つまり憲法改正は、当の自民党自身ですら、やる気が無い。  維新なら、あるいは本当にやるかもしれない。それに気がついたのか、今では左の方々も、自民より維新を敵視している様子。しかし現状、維新が政権を取るなど夢のまた夢。  だから日本では、現実問題として憲法改正は絶対に行われない。  なのだが、条文の改正はなされなくて

          歴史的見地からの改憲論(6)どうせ憲法改正は実現しないのだが

          歴史的見地からの改憲論(5)憲法は不断にバグフィックスとバージョンアップが重ねられなければならない。それも歴史の教訓だ。

           明治憲法下の体制には、多くの欠陥があった。しかし日本は、その欠陥を改めることは出来なかった。  一般に、制度に欠陥があっても運用で何とかすることは可能だが、つまりは現行憲法下の日本が行ってきたような、要するに憲法の条文は変えないまま解釈を変えるという類いのやり方だが、明治憲法下の日本はそれも出来なかった。  そしてそれが、日本が戦争にのめり込み、惨敗していく、大きな原因のひとつとなった。  一例だが、明治憲法下の体制には、首相を選出する規定が存在しない、および首相の権力が

          歴史的見地からの改憲論(5)憲法は不断にバグフィックスとバージョンアップが重ねられなければならない。それも歴史の教訓だ。

          歴史的見地からの改憲論(4)しかし軍備に注力するだけではダメなんだ、という話。

           これまた七面倒くさい話なので説明は省くが、そもそもこの世に平和なんて存在しない。  あるのは熱い戦争と冷たい戦争だけだ。そして、その冷たい戦争がさらに緩和したものが、一般に平和と言われる状態となる。  そこからして、つまり平和の追求とは、 (1)冷たい戦争を熱い戦争にさせない備えをすることであり、 (2)冷たい戦争をより緩和させる努力をすることである。  そして(1)のためには、準備万端怠りなく軍備を整え、戦争できるようになっておかなければならない。というのが、これまで

          歴史的見地からの改憲論(4)しかし軍備に注力するだけではダメなんだ、という話。

          歴史的見地からの改憲論(3)戦後日本の平和は、アメリカの軍事力と世界戦略と幸運が守っていた。憲法第九条からではない。

           これまた周知の事実だが、第二次世界大戦が終わった後、世界は平和にはならず、今度は冷戦が始まってしまった。  アメリカとソ連をそれぞれの盟主とする、自由主義陣営対共産主義陣営の、全面戦争には至らないが局地戦争までは起こる、熾烈な対立。  そして日本は自由主義陣営で、しかし近隣にはソ連・中華人民共和国・北朝鮮がおり、それらから日本をどうやって守るかが、日本のみならずアメリカにとっても大問題だった。アメリカの世界戦略からして、地政学的な理由から、日本を共産主義陣営に渡すわけに

          歴史的見地からの改憲論(3)戦後日本の平和は、アメリカの軍事力と世界戦略と幸運が守っていた。憲法第九条からではない。